8・16JWP後楽園ボリショイx尾崎魔弓 春山香代子引退発表記者会見

 16日(木)15時より新宿FACEでJWPが記者会見を開き、11日の新宿FACE大会で新王者となったコマンドボリショイが希望していた、8・16後楽園大会での尾崎魔弓との無差別級タイトルマッチが正式決定したことを発表。また、引退を発表した春山香代子も出席し、改めて心境を語った。

ボリショイ「自分が7月11日・新宿FACEベルトを15年ぶりに腰に巻いてから、次の挑戦者として尾崎魔弓選手を指名させて頂きました。やっぱり自分の中でJWPのルーツは無差別級であるんですけども、同時に尾崎さん。その存在はずっと消えることはなかったので。いつか私が無差別のベルトを巻いたら私がチャンピオン、そして尾崎さんが挑戦者としてJWPでやりたいなと…“いつか”と思っていたことが今回、叶えるチャンスだなと思って。OZアカデミーにお話しさせて頂いて快くOKを頂きました」

尾崎「まぁウチのスタッフ経由でボリショイがJWPのタイトルマッチをやりたいって言ってきたんですが、そのときは正直言ってまったくベルトに興味がなくて…。スタッフには“断ろう”って話をしてたんだけど、日にち聞いたらちょうどプラムの命日だし、1番カチンときて“やってやるよ”と思ったのが、私がJWPに在籍してるときにシングルのベルトを1回も獲ったときないんじゃないか?と。スタッフにそう言われて、私もJWPのシングルのベルトを獲ってないっていうこと自体もう忘れてたんだけど、確かに獲ってない。シングルだけ。タッグは何回も獲ったときあるんだけど。いつも関西に負けて…。トーナメントやって、勝ち抜いて関西に挑戦っていっても、いつも負けて…。結果ホントに
JWPのシングルのベルトは巻いたときなくて。それがちょっと言われたら悔しくて、これはちょっとチャンスじゃないかと思って。来年でキャリア30年だけど、その前にずーっと巻きたかったJWPのシングルを獲りにいってやるぞと思って、今回OKしました」

ボリショイ「尾崎さんに挑戦はして頂くんですけども、私がキッチリ防衛します」

尾崎「させません!」

ボリショイ「尾崎さんが先ほどおっしゃったように、関西さんに何度も何度も挑戦していく姿、私はどちらかというと敵ながらその背中を見てきて、現在の私に影響を少なからず与えているので。そこは、あまり好きな言葉じゃないんですけど勝つことで恩返しというか。尾崎さんを超えるチャンスが目の前にあるので、ここは何としてでも3カウントを取って、コマンドボリショイが新しいステージへ、次のステージへ行けるように…。尾崎さんと自分の個人個人の闘いでもあるんですけども、この試合は、気がついたら私がJWPを引率しなくてはいけなくなってしまった12年前のJWP…その12年間と、尾崎さんがJWPを巣立って行ってOZアカデミーを育ててきた19年間。そのJWP対OZとの闘いでもあるので。皆さんJWPファンの方はもちろん、OZアカデミーファンの方も、ぜひ8月16日は一緒に闘って頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします」

━━JWP時代と現在ではファイトスタイルが違うが、今のスタイルで挑戦する? 尾崎「見てのお楽しみだよ。当日見に来ればわかるんだよ、それは。教えない」
━━セコンドもつける?
尾崎「関係ない。見たらわかるんだよ」
━━最近のボリショイについての印象は?
尾崎「体鍛えて筋肉すばらしいなって(笑)。私より全然年下だけど、やっぱり年齢はけっこういってるほうだけど…あの体を作るのに相当な努力と苦労が…そこは正直すごい。試合は見てないんだけどね」
━━現在のJWPについて。
尾崎「試合を見てないから…」
ボリショイ「あんまり見ないですよね。お互い興行がかぶってることが多いので。それぞれの大会にたぶん必死だと思うので、入ってくる情報はほんの少し」
尾崎「ただやっぱり、この何年間ボリショイが団体をやってきたのは素晴らしいと思うし、若い子もいっぱい入ってきてるし。ホメてばっかりだけど苦労してると思う。こんなちっちゃい体なのにね(苦笑)。尊敬してるぶん、試合でボコボコにしたいと思います」
━━JWPのチャンピオンになったら、どうしたい?
尾崎「そうだねぇ…JWP乗っ取るわ。そのまんま。キレイなイメージのJWPをワタシ色に染めようか」
ボリショイ「キレイなイメージですか?」
尾崎「顔じゃないよ? でも私もピュアハートだからね(笑)。キレイな試合すんのがピュアハートじゃないんだよ」
━━最近の尾崎の印象は?
ボリショイ「やっぱりいろんな人を引き連れて試合をしてるんですけど、JWPの大会では出来ればそうさせないように…尾崎さんがそのスタイルで来るなら、否定はしないけども肯定することもないと思うので。真っ向から闘いたいと思います」
━━ベルトを防衛したら次は?
ボリショイ「次の防衛戦を目指していくのが当然なので、次の挑戦者の名前をその場で挙げたいと思います」
尾崎「残念だね。そんなの考えなくていいよ。私が獲るから(笑)」
━━もしベルトを獲ったら挑戦者に誰を指名する?
尾崎「ん~…まだ考えてないねぇ」
ボリショイ「はい。考えなくて大丈夫です」
尾崎「JWPの1番若い子にしようか?」
ボリショイ「矢子ですか?」
尾崎「矢子? あの子…? 知ってるよ。とっても個性のある子でしょ?(笑)」
ボリショイ「(11日の)新宿FACEで尾崎さんの名前を出したときに、お客さんのどよめきとか意外性として見たいっていうお客さんの声をたくさん聞くことが出来て。尾崎さんがやってきた道、自分がやってきた道、間違ってなかったんだなって思いました。そんなに無理して悪ぶらなくても、普通に尾崎魔弓としてJWPのリングに上がってください(笑)」
尾崎「そうしよっかね(笑)」
━━当日はピュアハートで闘う?
ボリショイ「ピュアハートって本当に私は、思いのままに闘うことだと思うんです。何がキレイか汚いかわからないんですけど。中島安里紗も言うんですけど、本能の赴くままに闘うことがピュアハート・ピュアレスリング。それでいいと思うので尾崎さんは尾崎さんの闘い方を、私は私の闘い方でこの頂上のベルトを争いたいと思います」

150717JWP-Haruyama
(尾崎が退席して、春山が着席)

春山「改めまして12月27日、後楽園ホール大会で引退することが決まりました春山です。ボリショイさんには今年の初めぐらいから相談には乗って頂いて“好きなときに発表していいよ”と言って頂いてたので、ホントは7月11日新宿FACE大会で無差別のベルトを防衛して言いたかったんですけど、勝とうが負けようが新宿FACEで言おうって思ってたのは変わりはなかったので言わせて頂きました。理由に関しては両ヒザ、腰、足首…首から下のケガがやっぱり多くて、思った以上に自分が動けなくなってきたのと、衰えていく自分を見られるのがイヤなので。バリバリ春山のうちに引退をしたいと、とてもワガママなんですけど…申し訳ないんですけど引退することになりました。皆さん笑顔で送り出してください(笑)」

━━引退発表から5日経つが反響などは?
春山「やっぱりみんな“なんで? まだまだ出来るんじゃない?”って言ってくださるんですけど、嬉しい言葉なんですけど自分でもう決めてるのと、バリバリなうちに引退したいという…」
━━8月の後楽園で闘いたい相手はいる?
春山「やっぱり私JWPがすごく大好きで、JWPの元先輩のダイナマイト関西選手と組んで、JWPの若手か誰か…まず組みたいっていうのが第1希望なので組んでやりたいです。やっぱりすごい大きな先輩、大きな存在ですごい勉強になったし、セコンドで見ても対戦しても吸収できたので、そういうのをみんなに…若手にも吸収してほしいなっていう気持ちがあります」
━━タイトル戦線からは身を引く?
春山「そうですね。4月5日に中島に挑戦するときに“勝とうが負けようが最後”って決めて挑戦したので。一切もう無差別のタイトルには関わっていきません。みんなの前で宣言してたんで、気持ちを変えることもないので。タッグはどこかで…春倉復活できたらしたいなという気持ちです」
ボリショイ「そうですね。JWPとしても本当に1番私の近くでいろんな相談に乗ってくれたり、リング上でもすごく貢献してくれて。そんな春山が引退…どっちが先か、“私が先だよ!”なんてお嫁に行くような話と同時にしてたんですけど、お嫁に行くことはないっぽいんで…(苦笑)。出来る限り本人の希望通りの引退ロードを歩ませてあげたいなと思って、JWPをいろんな思いで去って行ってしまった米山、倉垣…そしてまだ実現していないカード。実現できるように、私も微力だけども一生懸命サポートしていきたいと思っています。そしてやっぱりお客さんに1試合1試合、心に残るような大会になるように…(春山に)最後まで頑張ってくださいね」
━━これまで、プロレスラーとしての生活はどうだった?
春山「楽しかったです、すごく。辛いことのほうがいっぱいあったんですけど、1個の楽しいことで辛いことが消えるっていうか。JWPにずっといて、JWPで引退できるっていうのが1番嬉しいです。1個、心残りはボリショイさんを見送りたかったんですけど…(苦笑)」
ボリショイ「見送るって言ってたのに…」
春山「そうなんです。ボリショイさんの引退式には駆けつけます(笑)。ほかのことをしながら多少はJWPのお手伝いしたいという気持ちも…。なので、引退してもJWPに来たら春山に会えるので、お客さんも安心してください!」
━━松本都が崖のふちプロレスでの対戦を希望しているが?
春山「え~?…はい。お願いします」
ボリショイ「すごい。そんなすぐ決まるの?」
春山「1試合1試合大切に、楽しんでお客さんハッピーにしてやっていきたいと思います」

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