[ファイトクラブ]Cデルトロ&JワイルドNXT 負けもティア&ファロン Tウィリアムスover

[週刊ファイト3月21日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Cデルトロ&JワイルドNXT 負けもティア&ファロン Tウィリアムスover
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■ WWE NXT
日時:3月12日(現地放送時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

 本稿執筆段階ではAEW特番仕様の『Big Business』も視聴済みかつ、数字の結果も出揃ってる。比較分析にはいわゆる視聴者数が意味を持つ場合と、18-49歳デモグラフィックの視聴率が重要な回があり、結果論では両番組とも視聴率は変わらず。一方、NXTは裏番組に強力なバスケ中継があったので視聴者数は大きく減らしているのだが、固定客基盤がしっかりしているから視聴率は変わらなかったとなる。

 一方のAEWは、あれだけ元サーシャ・バンクスのメルセデス・モネ登場と噂されたのに、公式には事前告知せずのまま。それでもファンは出るとわかっているから冒頭はチャンネルを合わせたようで、視聴者数は100万人超えまで膨らんだのに、登場だけで試合はない風だったので、単にメインというだけでなく、内容的にもベストマッチだった里歩vs.ウィロー・ナイチンゲールの2時間目最後には、どんどんと視聴者数が下がってしまい63万人に落ちた。これは勿体ないにもほどがある。興味を持続させる番組構成の工夫に課題を残したDynamiteなのだった。


 NXTの一発目はホアキン・ワイルド&クルス・デル・トロのLWOが、OTM(ルシアンプ・ライス&ブロンコ・ニマ w/スクリプツ)を鮮やかなスプリングボード450スプラッシュで下して、タッグ・トーナメントの2回戦に名乗り出たこの日のベストマッチから。高台からはバロン・コービン&ブロン・ブレイカーが高みの見物という図式である。


 本誌はしつこく繰り返していることだが、独立した番組として放送権料が暴騰しているだけでなく、固定客がもっとも強固とされる今のNXTだと、ホアキン・ワイルド&クルス・デル・トロはとっくに給料面ではSmackDown-RAWなんだが、あっちに出てきてもお茶の間向きTVマッチの時間制限のせいなのか、イマイチ印象に残らない。なので結局はNXTの方に出戻って凄い試合を披露することになるのだが、これまたWWEにせよ、勿体ないにもほどがある例なのかも。SmackDown-RAWでは人材を生かせてないことになる。
 ちなみに怪我で欠場中のCMパンクが、この日視察に来ていたそうだ。現役引退後は作る側に回りたい希望のあるCMパンクは、課題点をメモしていたに違いない。


 ヒール転向のロクサーヌ・ペレスは、ライラ・ヴァルキュリアが怪我したのなら、王座は返上すべき。ワタシの時は負けてないのに返上にさせられたとエヴァGMに噛みついた。それはごもっともなんだが、出てきたのが”変なレズ女”のティタム・パクスリーって・・・(苦笑)。


 ブライアン・ピルマンjr.のレクシス・キングは、勝ったり負けたり扱いなんだが、マネージャー役の印象が強いロバート・ストーンに勝ってもねぇ。続くNXT北米王座防衛戦、オバ・フェミが追い込まれるもブルックス・ジェンセンをパワーボムで仕留めるカードは非常に良かった。これはこのカードでの抗争が続きそうです。

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