RIZIN平本蓮YA-MAN沸騰!堀口恭司プロポーズ 朝倉海バンタム級王者

 ようやくマスコミ向け会見が終わり、さいたま新都心駅に行くと「騒音のナンチャラ」でダイヤが遅れているとのことで、結局本誌の2記者がようやくアパートに戻れたのは深夜3時だったという・・・。
 そこだけは勘弁して欲しいRIZINであったが、シーズンのフィナーレに相応しく大会は充実内容回に。フアン・アーチュレッタを倒して朝倉海がバンタム級のベルトを巻いたのみならず、前回ノーコンテストとなったカードの再戦では堀口恭司がきっちり神龍誠を仕留めただけでなく、元RIZINガール川村那月に公開プロポーズというオマケ付きの大晦日となった。
 会場がもっとも沸いたのは、やはり平本蓮vs.YA-MANの遺恨戦であった。独自の豊富な写真付き詳細拡大版は近日[ファイトクラブ]公開予定とさせていただく。

 ちなみに深夜2時半頃の田端駅は京浜東北線からJR環状線への乗り換えでごった返していたのだが、キツネのお面の方が多く、思わず「BABYMETALのイベントあったんですか?」と聞いてしまい「アホか」と笑われてしまうのでありました。王子稲荷神社の”狐の行列”だと諭されるものの、QUEENが出ようが『紅白』の録画もやらなくなって久しい、大晦日-正月の行事にもまったく無知、プレスルームで「明けましておめでとうございます」を聞くという、世間から取り残された”変わり者”なのでありました。

■ にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45
日時:12月31日(日)
会場:さいたまスーパーアリーナ チケット完売23013人満員御礼
中継:ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE(前売6,000円/当日6,600円/アーカイブ3,300円)、スカパー(6,600円)

<第17試合 MMA RIZINフライ級57kg 初代王者決定戦 5分3R>
○堀口恭司(アメリカントップチーム/元RIZIN・ベラトール・修斗世界バンタム級王者、元UFCフライ級3位)
 2R 3分44秒 リアネイキッド・チョーク
●神龍 誠(神龍ワールドジム/DEEP&CFFCフライ級王者)


神龍 誠「1R、やれるなぁと思ったが、2Rのパンチ受けてから焦った。プランが狂った。怪力と聞いていたが、そうは思わなかった。汗ですべってバックチョークが入ってしまった。1Rは取ってたと思ったが、そこからが経験値の差が出た。やりかえすまで、Topチームにはいかない」。

堀口恭司「神龍、身体のねばり強さはある」。「指輪はハワイで選んで購入。(海外との)差は開いていると思っている」。
ベラトールがPLEに買収されて・・・「PLEは軽い階級ないんでリリースされる可能性はある。新婚生活はアメリカでしたいが、ビザの問題もあるのでどうなるのかわからない」。
タレント川村那月さん、普段は「なお きょうじ」と呼び合っているそうで、2月3日に結婚式だそうです。

<第16試合 MMA RIZINバンタム級61kg タイトルマッチ 5分3R>
[王者]●フアン・アーチュレッタ(米ザ・トレーニングラボ、HBアルティメット&グレイシーバッハ/ベラトール3位・元王者)
 2R 3分20秒 グラウンドパンチ⇒レフェリーストップTKO
[挑戦者]○朝倉 海(JAPAN TOP TEAM/元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
※戻し68kgの規定体重をクリアしたので試合成立
※体重超過によるレッドカード
※1R終了ゴング後の攻撃イエロー

アーチュレッタ「成立させるためにやってきた。あなた方がこの試合を見る権利がある」と。彼はフィニッシャー! タイミングが素晴らしい。腹を壊した。月曜から変で。最初は長時間のフライトかと思ったんだが・・・。火曜に16時間も寝たんだが・・・熱もあった。金曜、最後の水抜きで汗が出なくなった。
キャンセルの選択肢はない。チャンピオンの責任を負う。


2Rスタンディングにシフトしたのはレッドカードもあったからやるしかなかった。
1時間前にの制約が影響したか? 「あるかもだけど、あんまりそれは・・・」。 


朝倉 海「アーチュレッタはデカかった。久しぶりにパンチを多く受けた。ボクの中では海外に挑戦したいもある」。
Japan Top Team三連勝・・・「優秀なコーチが揃って名前に恥じないジムになった」。
体重問題・・・朝になっても決まってない。なんとか成立させたいと思った。
50%の減点というのは、ダメージとか、アグレッシブ性とかの全体の評価において100から引くものである。

<第15試合 MMA フェザー級66kg 5分3R>
○クレベル・コイケ(ブラジル・ボンサイ柔術/元RIZIN・KSW・REBEL FCフェザー級王者)
 3R 1分22秒 ダースチョーク
●斎藤 裕(パラエストラ小岩/元RIZIN&修斗世界フェザー級王者)

クレベル 金原選手との試合で自分の弱点研究された?・・・「いや、あれは自分にとって悪い日だった。金原vs.鈴木戦決定だが、鈴木が勝つと思う。乗ってるから。クレベルは、本日でRIZINとの契約が終わった。今後はこれから考える」。
平本は口ばっかり。闘うことに興味はない。

斎藤 裕 1本負けはプロとしては初・・・「昔と違って皆さんの声援があるからがんばれる」。

<第14試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R>
○平本 蓮(剛毅會/K-1甲子園2014 -65kg優勝)
 判定3-0
●YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISE OFGM -65kg級王者、RISEスーパーライト級65kg 3位)

 1月に来日するヨーロッパの♪ファイナル・カウントダウンに乗ってブラジル風カーニバル美女が舞うYA-MAN入場だったが・・・。負けて泣くことに。

YA-MAN 
「悔しい。(プレスルームでも泣き崩れる)何が何でも勝ちたかった。絶対やり返します。相手のカウンター狙いは予想通り。もう1回、アイツのところまでMMAをがんばりたい。今までは負けても面白い試合出来ればイイやぁだったが、今回はなにがなんでも勝ちたかった。
いつもとは違う気持ちが入っていた」。

勝ち負けを分けたのは?・・・「自分の心の弱さ。2Rスタミナが切れるんじゃないかとかと2Rの最後そのままゴングまで我慢したが、抜けていたら3R違う結果になったかも」。
平本と朝倉未来の代理戦争の損な役割り?・・・「そうかも。4針縫った。取られたられたのは2R、3Rはとったと思ったが、平本は打たれ強い。
来年はもっとMMA試合数こなしたい」。

「勝てればつまんない試合してもイイとさえ思っていた。自分の気持ちだけじゃないから。色んな人のを背負っていたから。みんなの気持ちを晴らしたかった。ただただ、心の弱さが出てしまった」。
「絶対に這い上がるんで・・・。それしか今は考えてない」。

平本 蓮
「(YA-MANは)打たれ強い」。「ダメージあったハズだが、足の皮がズル剥けたんでパンチ勝負に。左手にヒビ入ったかも」。
(先にプレスルームに来た)YA-MANが「心で負けた」と言ったけど・・・・「いや、強かったよ」。「では、勝ち負けの分け目は」・・・「覚悟の違いかな」。

「入場時も試合中も歓声大きかった。チームがあって、仲間がいて、一人じゃないんだ」と。
「MMAファイターとしての進化。焦らず削れば勝てる。冷静になれた」。

~休憩~

<第13試合 山本美憂引退試合 MMA 女子スーパーアトム級49kg ノンタイトル戦 5分3R>
○伊澤星花(Roys GYM/RIZIN女子スーパーアトム級王者、RIZIN同級トーナメント2022優勝、DEEP JEWELSストロー級王者)
 2R 0分37秒 サイドチョーク
●山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22)

美憂「ビミョーな気持ち。3Rまでやれていたら勝つ自信はあった」。「MMAは引退だけど・・・」
印象に残った試合は?・・・「沖縄でやったREINAとの試合、最後ヒザで負けたけど印象に残っている」。
じん帯切ったら1年とかが普通なんだが・・・「5月末にやって、8月末にはもう練習初めていた。最近の医学が進歩してるんじゃないか?」。

普通敗者にポーズ撮影はないが、美憂さんは別格。最後は一同の拍手でプレスルームをあとにした。

<第12試合 MMA ヘビー級120kg 5分3R>
●スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)
 2R 0分55秒 グランドパンチ⇒レフェリーストップTKO
○上田幹雄(BRAVE/極真会館全世界空手道選手権2019優勝)

上田幹雄「2Rは冷静に行こう」と。足で蹴ってパンチを利かなくする作戦

スダリオ剛「よくわからない状態」。オフィシャルから「気持ちの整理が出来てない、という意味か?」・・・「そうかも」。
「カーフ蹴られたけど効いてない」。パウンドの時も「大丈夫、大丈夫」と言ってたくらい、「動いてる中で止められたんで・・・」。

<第11試合 MMA フライ級57kg 5分3R>
○扇久保博正(パラエストラ松戸/RIZINバンタム級日本GP 2021優勝、元修斗フライ級&バンタム級世界王者)
 判定3-0
●ジョン・ドッドソン(米ジャクソン・ウィンクMMA/元UFCフライ級1位・バンタム級8位)

ドッドソン「残念、がっかり」、「鼻は折ったが、抱き着き戦法は予想してたがそれで負けた。ダメージ優先してたから」。

扇久保博正「バンタム級GPの優勝以来、2年ぶりの勝利。フライ級のベルトを狙う。鼻は折れてない」

<第10試合 MMA バンタム級61kg 5分3R>
●元谷友貴(アメリカン・トップチーム/元DEEPフライ級&バンタム級王者)
 判定0-3
○ヴィンス・モラレス(米JAPAN TOP TEAM & シンジケートMMA)

元谷友貴「VISAの関係で計2回4ヶ月Topチームで修行」。
タックルとかは身に付いたとのことだったが・・・「悔しい」と。

モラレス「満員の観客の前で試合出来て素晴らしい経験。勝利の美酒。日本のビールがイチバン好き。ドクターからどっちでもイイと言われたが(あえて)縫ってくれ」と。「日本人のフィアンセが応援してくれた環境も素晴らしい」。
「(朝倉)海のアドバイスは役に立った。もっとボディ攻めていればフィニッシュできたかも」。

<第9試合 MMA バンタム級61kg 5分3R>
○太田 忍(パラエストラ柏/16年リオ五輪レスリング・グレコローマン59kg級銀メダリスト)
 1R 2分21秒 グラウンドパンチKO
●芦澤竜誠(Battle Box/元INNOVATIONフェザー級57.15kg王者)

太田 忍「いい年越しが出来る」、「作戦通り、がぶりからの攻撃パターン」。「(チームメイトの)扇久保博正が本当に良かった」。「アデサニアの真似で足をピクピクさせただけ」とのこと。

芦澤竜誠「ぶっ飛んだ恋の唄だった」「女に向けての唄なんだが・・・試合に向けてぶっ飛んで行く」と。「リラックスし過ぎていたのかも」。

~休憩~

<第8試合 MMA 65kg契約 5分2R>
●三浦孝太(BRAVE)
 2R 0分59秒 グラウンドキック⇒レフェリーストップTKO
○皇治(TEAM ONE/元ISKA K-1ルール世界&HEATキック・ライト級王者)

三浦孝太「打撃いけるかなぁと思っていたウチに右の拳が折れてしまった」と包帯姿。打撃を見せてから組みの展開を作っていこうと思ったが、1Rに折れてからセコンドに言わないまま2Rに。力が入らないままやられていた。

皇治「(プレスルームの雰囲気に)お通夜かいな? なんか暗いなぁ。もっと拍手でもしろよ」。「(孝太は)めっちゃ男前な奴やった(笑)」。
「MMAは大変」。
フィニッシュの前のロープ掴みでイエローカード、「なんで鋼のエンペラーと言われるか、俺の頭殴ったら拳壊れるんや」。皇治のステロイド劇場全開でした。

<第7試合 MMA ウェルター級77kg 5分3R>
○イゴール・タナベ(ブラジル/セラヴィー)
 1R 1分32秒 発表はリア・ネイキッド・チョークだが、ネッククランク気味
●安西信昌(TRI.H studio/元パンクラス・ミドル級王者)

タナベ 水抜き7.5kgについて、「金曜の夜8時から朝3時に5kg、翌日2kg。公開計量には間に合わず計画通りではなかった。やる前は怖かったが・・・汗が出なくなることもなかった」。

<第6試合 MMA フライ級57kg 5分3R>
●新井 丈(和術慧舟會HEARTS/修斗世界フライ級&ストロー級王者)
 2R 2分53秒 スタンドパンチ⇒レフェリーストップTKO
○ヒロヤ(JAPAN TOP TEAM)

<第5試合 MMA特別ルール 70kg契約 5分2R>
○久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE/元K-1ウェルター級(67.5kg)王者)
 1R 4分28秒 リアネイキッド・チョーク
●安保瑠輝也(MFL team CLUB es/元K-1スーパー・ライト級(65kg)王者)

安保瑠輝也「やるしかない! MMA続ける」

~オープニングセレモニー~

<第4試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R>
●弥益ドミネーター聡志(team SOS/元DEEPフェザー級王者)
 2R 1分03秒 スタンドパンチKO
新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/パンクラス・フェザー級王者)

<第3試合 キック(肘無し掴んでからの攻撃は1回・OFG着用)60kg契約Sフェザー級準じる 3分3R>
○篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會/Krushフェザー級57.5kg王者)
 判定3-0(30-26×2 29-26)
●冨澤大智(フリー)

<第2試合 MMA 54kg契約 5分3R>
○那須川龍心(TEAM TEPPEN/RISEフライ級51.5kg 4位)
 2R 2分16秒 グラウンドパンチ⇒レフェリーストップTKO
●シン・ジョンミン(韓国/オーサムマルチジム)

<第1試合 MMA バンタム級61kg 5分3R>
●YUSHI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)
 判定0-3
○平本 丈(剛毅會)

榊原信行代表総括 9回目のRIZIN
「泣き、笑い、感動、MMAデビュー戦と出来過ぎなんじゃないか」
「なにかトラブルあってもそれでもやる。海外のプロモーターも注目だった。素晴らしい作品になった」。

平本vs.YA-MAN
勝負論からはもっとも興奮した試合
このタイミングじゃないと組まれなかったカード。あの壮絶なKO負けから生まれたカード、本気で揉めてるところがドラマを生んだ。


パッキャオ
どのタイミングとかはまだ調整中
エキシビション、非公式という枠なら闘えるボクシングのカードはある。
お祭りにしないといけない。カジュアルなファンを巻き込むイベントにしないといけない。

帰途の駅ホームで安西伸一記者が、「パッキャオはそっちの読みが正しかった」と声をかけてくれた。
昨年末の終了後会見で本誌が噛みついたら、「めっちゃ腹立ちますけど」と騒がれたんだが、結局どうなったかはモロ本誌の読み通りに。

アーチュレッタの計量失格
聞いていたのは「あと4kg、あとは水抜き」だったが、汗が出ないとなっただけ。こっちはなにも聞いてない。

スリリングでワクワクする平本とYA-MANの話題性で事前は引っ張った。朝倉海が「今年は笑って帰ろうよ」だったので救われたからMVP

一年間のシーズンのピークをうまく持っていけた。ボトムアップが出来た。

髙田延彦の卒業(出てこいやナシ!)
「本部長」肩書にも重荷になっていたようだ。これは高田さんにお願いするしかないという場面があればだが・・・。ご一緒でできる機会があればだけど。


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