[ファイトクラブ]新韓国プロレスZooガンダーラプロレス旗揚げ3周年 杏ちゃむ雫有希勝利

[週刊ファイト6月8日合併号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼新韓国プロレスZooガンダーラプロレス旗揚げ3周年 杏ちゃむ雫有希勝利
 by 大島慶山 協力者:パチミック  w/編集部編
・30年前の韓国で見たプロレスSATOジェイソン・ザ・デリブル全女勢
・杏ちゃむ妖艶見たさ底抜け脱線ゲーム場外転落マナ板地獄デスマッチ
・雫有希と松本都が男性ファンの声援集める大和ヒロシ&ガンチョル撃破
・省エネファイトせず ガンチョル田馬場貴裕グラップリング模範試合フル
・3way戦HASEGAWA負傷のまま参戦サンチョル 八面六臂の中川達彦
・若き実力者TORU、ダブルKO海千山千ブルーシャーク相討ハイキック
・西村修からNKPWA世界王座奪回へ 普段パチンコ打ってるガンチョル


■ 新韓国プロレス
日時:5月20日
会場:東京ZOO

 1994年に、私は独りでブラリと韓国旅行に出かけた。もう、30年も前の事になる。韓国のプロレスが観たかったからだ。
 みちのくプロレスと全日本女子プロレスから選手が派遣され、現地の選手やアメリカから来た選手と同じ興行に出る、マニア垂涎の未知のプロレスだった。みちのくプロレスからは、SATO(現ディック東郷)が、日本ではベビーフェイスでマスクを剥がされたあとだったが、再度、かぶり悪役側で闘っていた。確か、新崎人生も同じサイドだった。
 獅龍時代のカズハヤシはベビーフェイスで現地の選手と組んでいた。全日本女子プロレスからは、下田美馬と三田英津子が参戦している。アメリカからは、ジェイソン・ザ・デリブル(オリジナル)と、アイアン・ホースが参戦。ジェイソンと仲良くなり、現地滞在の一週間程は、よく彼と行動を共にしていた。

 はじめて観た韓国のプロレスラーのレベルは、お世辞にも優れてるとは思わなかったが、全部で3大会を観戦。3000人ぐらいの観衆が、行儀が良く見物していた。まだ、新韓国プロレス設立はされてはいない。そのずっと前のことである。

 今回、日本の小さな小さな会場・東京ZOOでは、韓国で観た大会の100分の1程の観客しか入らないキャパシティだ。北朝鮮での猪木対フレアーとの試合の1万分の1程の観客数かもしれないが、たしかに韓国のプロレスが、日本で開催された。
 5月20日(土)東京ZOOはシアター方式で、客席は一方向から観戦する。目と鼻の先なので、選手の吐息を感じたり汗が飛び散る臨場感は最高である。どこの席からもリングサイドだ。試合は、5試合がラインナップされた。

杏ちゃむ妖艶見たさ底抜け脱線ゲーム場外転落マナ板地獄デスマッチ
<第5試合 ガンダーラプロレス旗揚げ3周年記念試合 場外転落マナ板地獄タッグデスマッチ 30分1本勝負>
◯杏ちゃむ 千葉智紹
 13分45秒 あの日見た技の名前を僕はまだ知らない
●ビッグベア 佐野直

 メインイベントは、新韓国プロレス公認レフェリーのガンダーラ鈴木が担当。彼は、21日(日)の昼間にA-TEAMの興行に参加。※同興行には小島聡(新日本プロレス)や、鈴木みのる(フリー)、FREEDOMSから葛西純、佐々木貴他が参戦するビッグマッチをさばいてから、夜にはアルマリブレに参加するという離れ業だった。この日は、コミッショナーのジミー鈴木氏や、鬼才ターザン山本は会場には不在だったが、メインには奇想天外な試合方式が組まれた。

 場外転落マナ板地獄デスマッチという、なんともはや底抜け脱線ゲームというか、バラエティ番組というか、企画ものAVのようなふざけた(?)ネーミングの試合だ。場外マットには、汁男優の如くリングアナのロングホーン尾崎が、ナイトガウンを着て転落してきた選手にすりより、エロチックな攻撃をするという、バカバカしい仕掛けである。
 ここはアイドルとしても、男性コミックのグラビアも飾る杏ちゃむの転落場面を男性観客は待ち望んでいたが、なんとか最小限で回避した杏がビッグベアを”あの日見た技の名前を僕はまだ知らない”名称の、相手をうつ伏せにした状態で腰の上にクロスする技でギブアップを奪った。複数の関節を同時に絞め上げるオリジナルの複合関節技であり、タップすらできないベアは声をあげて戦いに終止符が打たれる。千葉智紹のアシストも光った。

 下手したら、すべりまくるような試合を見事に組みたてたのは、引き出しの多いローカル・インディの助演男優賞・名2番バッターの佐野直の力量によるところが多い。
 一話完結のカラフルな内容の新韓国プロレス、6月18日(日)には舞台を大阪に移して行われる。果たしてどんな展開になるのか!?
 マナ板転落マッチの艶姿は、近日中に発売されるオフィシャルDVDで観賞するのも一興だ。

雫有希と松本都が男性ファンの声援集める大和ヒロシ&ガンチョル撃破

<第4試合 タッグマッチ30分1本勝負>
◯雫有希 松本都
 10分05秒 大和のブレーンバスターを小包固めで切り返す
●大和ヒロシ ユン・ガンチョル

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン