お笑いエロ芸人、リングアナ・レフェリーもするロングホーン尾崎とは?

 Top画像は「もてなしの街すがも」にて、収入面では比重が大きくなっている”リング屋”のお仕事に向かうため、5つも6つも重いカバンを肩にかけた普段の正装(笑)姿の”お笑いエロ芸人”ロングホーン尾崎である。
 なにしろリングアナ、レフェリーもしているので、インディー好きの方なら知っているかもなんだが、それだけでも本誌が取り上げる価値ありだけでなく、レフェリーにして、プロデュース興行も手掛けているガンダーラ鈴木から「お笑いエロ芸人」と紹介を受けて、「なんですか、それは?」が最初のリアクションになるのは普通ではなかろうか。

▼お笑いエロ芸人、リングアナ・レフェリーもするロングホーン尾崎とは?
 聞き手:タダシ☆タナカ w/ガンダーラ鈴木
・ロングホーン尾崎投げ銭ライブありG鈴木の2・18『マットバトスカフェ』
・王子ベースメント・モンスター伝説興行!尾崎 エロはないモンじゃない
・当時ハッスルKコバヤシHG・RG「芸人売れたらプロレス出来る」が契機
・持論展開プロレス関係者は下ネタ好きが多い:ジャンルに共通性がある
・尾崎X座右の銘【お笑いの神に見捨てられ、下ネタの神に愛されし男】


ロングホーン尾崎投げ銭ライブありG鈴木の2・18『マットバトスカフェ』

 まずはガンダーラ鈴木プロデュース、2・18『マットバトスカフェ vol.19』の告知から。池袋ゲキパは20人も入れば満員の至近距離マットプロレスであり、アフターパーティには唯我の手料理も振舞われるイベントなんだが、常連さんに好評で続いている。
 ガンダーラのもう1つの職業は声優養成学校の校長なんだが、「アフレコ・プロレス」の趣向があり、技の名前を書いたカードをお客に配り、即興でアドリブが始まるのだが・・・。百聞は一見にしかず。ぜひお越しください。ロングホーン尾崎の投げ銭ライブもあります。

SOD LANDのTシャツを強調!ガールズバー店員のバイトもしている。

王子ベースメント・モンスター伝説興行!尾崎 エロはないモンじゃない
リングアナウンサーとしてのロングホーン尾崎

 そもそも135人定員の王子ベースメント・モンスターに300人近くが詰めかけたが、「選手のギャラを倍にする」約束で集めた面子だったので、それだけ超満員でも「利益はわずか5000円だった」(ガンダーラ鈴木)という伝説の興行があった。そこに「エロ朗読デスマッチ」があり、カウント2が入るとロングホーン尾崎を審査員にエロ小説を朗読させるという、真のデスマッチがあり、これが馬鹿受けしたらしい。ここに「お笑いエロ芸人・ロングホーン尾崎」が確立されていくのだ。

2・21『下ネタ限定ライブ』板橋シアター咲、お待ちしております!

当時ハッスルKコバヤシHG・RG「芸人売れたらプロレス出来る」が契機
レフェリー姿(左)、グラップリング試合も(右)

 「ロングホーン尾崎」なる芸名の由来から聞いてみることに。知らない段階ではスタン・ハンセンのファンとかを思い浮かべたのだが、今年35歳になる彼曰く、漫画『キン肉マン』のバッファローマンに由来するらしい。プロレスラーになりたかったが、なり方を知らない。すべてはそこから始まっていたのである。

 当時はハッスルとかが流行っていて、芸人のレイザーラモンHG・RGが試合したり、ケンドー・コバヤシが関わっていたりするのを見て「売れた芸人はプロレス出来るんだ、と思った」という。唖然としたのだが、世代が違えばそういう業界への入り方もアリとなるのは無理もない。
 2012年のナベプロ「お笑いプロフェッショナルコース」に120万円払って、ワタナベ・コメディー・スクールの第16期生になる。ちなみに、同期に「一瞬で雲の上の存在になった」坂崎ユカがいたんだそうだ。今や”魔法少女”は海外で通用するプロレスラーとしてAEW所属になったのだが、最近そういう過去は余り話さなくなったそうな。ただ秘密ではないし、以前は話していたことなので出して問題ないと思う。

 プロレスが好きになったきっかけは、小学3年生の頃に父親が買っていた【新日本プロレス 闘魂炎導】(ゲームソフト)を遊んだのがきっかけでプロレスの魅力を知ったという。当時好きだったレスラーはグレート・ムタとケンドー・カシン。初めて生で観に行ったプロレス大会は『FMW 2001年川崎球場大会』だったという。

 直接のプロレス練習としては、花鳥風月が一般参加の環境を提供していて、そうこうしているウチに、リングアナ・デビューで2021年11月19日、旗揚げしたばかりFMW-Eの2戦目だったか、当初は3way戦予定だったのに、大将(大仁田厚)が「それじゃ面白くないからタッグにしよう」と言い出し、結果的に6人タッグになったものの、1名足りないとなって急遽デビューすることになったんだそうだ。
 テーピングだけは持ち歩いていたので、なんとか恰好つけて、実際の中身は「佐野直から100発はひたすらチョップを喰らうだけだった」そうだが、ひょんな経緯でプロレスラーにもなったのである。

持論展開プロレス関係者は下ネタ好きが多い:ジャンルに共通性がある

 その後は、「下ネタやってる芸人だからと面白がってくれて」、様々なところからレフェリーにせよリングアナにせよ、声がかかるようになった。例えば伊藤道場が毎月やっている大会に呼ばれているのだが、「エロやっていて、女子の団体でいいのか」と悩むものの、主催者側には可愛がられていたりする。
 原稿チェックの際に気を配り「カットしてくれ」と言われたが、これまた秘密ではないのだから構わないかと。なにしろ”エロ芸人”のXに、伊藤道場のポスターも出しているのだから。

 ここから、「プロレス業界の人は下ネタが好き。アダルト業界の人はプロレスが好き」、「ジャンルに共通性がある」という持論を展開。「モザイクの向こう側はどうなっているのか?」と、「プロレスの裏側を知りたい」探求心の繋がりという哲学的な話になっていくが、詳しく知りたい方はロングホーン尾崎が出演するLIVEに是非ともご参加下さい。

 ちなみに助け舟を出したガンダーラ鈴木によると、VHSの時代の『闘魂Vスペシャル』の監督である小路谷秀樹さんは、AV業界出身だそうで今は「オカルト UFO」なんだそうだが、ガンダーラの仕事もしたそうだ。同じくエロとプロレスの関係を力説してくれた。

 もっとも本誌的には、「宗教とプロレス」なら、映画評『アイアンクロー』にも触れたばかりなんだが、大島慶山から横槍が入り、「”ロングホーン尾崎”は週刊ファイトに沢山出てるじゃないか?」と言われ、サイト内検索してみたら、本当に沢山出てきて失礼いたしました。

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尾崎X座右の銘【お笑いの神に見捨てられ、下ネタの神に愛されし男】
せんずりたろう、畑山大魂、MrBB、ロングホーン尾崎 @tataminsanより

 ちなみに、「イマイチ具体的にどういうことをやるのかイメージが湧いてない」と問うと、例えばエロ内容にした替え歌なんかで笑いを取るようだ。
 これをやったら会場が大爆笑になるというネタがいくつかあり、ガンダーラも場に困った時にやって会場を温めたらしい。

 なんでも、カタカナ+漢字の芸名にしている方が多い3大業界が、「お笑い芸人」、「AV俳優」、「プロレスラー」なんだそうである。
どこかの会場で「ロングホーン尾崎」を見かけたら、「週刊ファイトで見た」と声をかけてやって下さい。応援してます。

ロングホーン尾崎
【生年月日】1989年6月18日
【出身】東京(大田区・梅屋敷)
2012年〜2013年頃芸人デビュー(WCS16期)
2021年リングアナ・デビュー(プロレスリングA-TEAM)
2023年レフェリー・デビュー(Hプロダクション)
※お笑いプロレス(セコンド・スタッフなど)

【ライブ出演】
『ガチンコナイト!』
『変態梁山泊』
『下ネタ限定ライブ』
『お笑いジェットスターTV』
※レギュラー出演中