4月21日(金)、BS朝日で放送された東京ヤクルト スワローズvs.読売ジャイアンツのスポンサーとして、新日本プロレスリング株式会社が名を連ねていた。無料BSにとってプロ野球中継はドル箱番組だが、その試合中に新日本プロレスのCMが流れたのである。
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CMは一般人にプロレスを知らしめる絶好のチャンス
もっとも、お気付きの方も多いと思うが、本来なら『ワールドプロレスリング・リターンズ』が放送されるはずの時間帯だ。野球中継は18時~20時54分だが(この日は放送時間が10分間延長され21時4分まで)、そのうちの20時からの時間枠で新日本プロレスがスポンサーとなっていたのである。
ただ、本来の『リターンズ』のメイン・スポンサーは新日本プロレスで、サブ・スポンサーがブシロードの2社提供だが(要するに、スポンサーはプロレス関係だけ)、この日の野球中継の新日本プロレスはサブ・スポンサー扱い。ブシロードはスポンサーになっていない。
メイン・スポンサーはチューリッヒ保険会社で、新日本プロレス以外のサブ・スポンサーはジャパネット、住友不動産販売、アートネイチャーだった。
とはいえ、無料放送での野球中継で、プロレスのCMが流れた意義は大きい。さらにスポットCMとはいえ、高橋ヒロムが出演する『はなまるうどん』のCMも放送されていた。
プロレスに関心のない層がプロレスのCMを見る、これこそ宣伝効果があるのだろう。
しかし、同じ時間帯でもプロレス中継ではなくなった途端、大企業がスポンサーになったのも事実。『リターンズ』でも以前は吉野家などがスポンサーとなっていたが、現在では新日本プロレスとブシロードだけである。そもそも、吉野家だって新日本プロレスのスポンサーだ。
『リターンズ』を見ていると、異次元空間に迷い込んだ気分になる。何しろ、試合が終わってCMに切り替わっても、延々とプロレスが流れているのだ。スポットCMや番宣はあるものの、基本的には1時間ずっとプロレスだらけである。
それはそれで、プロレス・ファンにとっては嬉しいことかも知れないが、ますます一般人がプロレス番組に入り込む余地がなくなっているように感じるのは筆者だけだろうか。つまり、プロレスヲタク・ワールドが形成されてしまっているのである。
プロレス番組が地上波ゴールデン・タイムで放送されていた頃、熱戦が終わりCMに切り替わると、ホッと一息ついたものだ。そして、次の試合に期待してワクワクしていたのである。要するに、メリハリがあったわけだ。
当時のプロレス番組は視聴率が良かったので、多くのスポンサーが付いていたのである。
ちなみに、今回の野球中継で新日本プロレスのCMは2本だけ。『リターンズ』での新日およびスターダムCMの洪水とは大違いだ。
プロレスとは関係のない番組でこそ、プロレスのCMを多く流す方が一般人に目を向けさせることができると思うのだが。
YogiboのCMで良い味を出している長州力
今年から『MEGA BIG』のCMに棚橋弘至が起用されているが、4月からはYogiboのCMに長州力が登場した(放送地域は関東地区、東海地区、関西地区)。Yogiboと言えば『人をダメにするソファー』が売りである。つまり、Yogiboのソファーに座ったり寝転がったりすれば、あまりにも心地いいので動きたくなくなる、というわけだ。
YogiboはRIZINの冠スポンサーにもなったことがあり、格闘技に対する造詣も深い。
このCMでは、いかにも長州らしい味が出ている。長州が全盛期の頃に出演していたCMではパワーを前面に押し出した演出だったが、最近の長州はバラエティー番組での天然ぶりが話題となっており、Yogiboではそれを活かしたCM作りとなっていた。
長州が出演するYogiboのCMパターンは以下の5つ。
・『蘇れ、俺!』
・『足せ!』
・『組み合わせろ!』
・『洗え!』
・『リペア!』
「蘇れ、俺!」のセリフは、第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での「生き返れ、福留!」の実況を意識しているようにも感じる。「生き返れ、福留!」では、第1回WBC準決勝の韓国戦で絶不調だった福留孝介が代打で登場、この実況の直後に先制ツーランを放った。
『蘇れ、俺!』では、Yogiboに倒れ込んだ長州が、もう起き上がる気すら起こらなくなり、そんな自分を叱責している設定になっている。つまり「生き返れ、福留!」とは正反対のシチュエーションだが、これが現在の長州にピッタリなのだ。
もちろん、その他のパターンでも長州らしさが遺憾なく発揮されている。
▼Yogibo『蘇れ、俺!』篇
何度も言っていることだが、CM出演は人気のバロメーターだ。長州のように引退したプロレスラーだけではなく、現役レスラーもドンドンCMに出演してもらいたい。
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