[ファイトクラブ]お笑い芸人・快児のA猪木追悼文、武藤敬司掲載とマット界交遊録の話

[週刊ファイト4月27日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼お笑い芸人・快児のA猪木追悼文、武藤敬司掲載とマット界交遊録の話
 photo & text by 大島慶山 w/編集部編
・マニアの追悼手記公開 天国のアントニオ猪木さんへ 武藤敬司さんへ
・好きなスペル・デルフィン 金本浩二 2代目ブラック・タイガー SSマシン
・府川唯未と共演2001年舞台『太極ベイビー』ラスボス役!田中稔とも
・シュートボクシング宍戸大樹と親友 キャットファイト本田兄妹・兄と再会
・今の押し!キャットファイトみでぃちゃん 夢にまでHARUKAZE(加藤悠)


 日本全国、津々浦々 様々な土地で飲んだが、最も好きなのが新宿のゴールデン街だ。ここに、初めて来たのは1979年の2月だからもう44年になる。半世紀近く訪れてると店も閉店したり、違う店ができたり、経営者や訪れる客の顔ぶれも、当然入れ替わる。
 いろんな業界の人達と、出会った。プロレスラーや、様々なジャンルの格闘技選手や、下戸の本誌Tも、無理やり引っ張っていった。そのゴールデン街で、ふと訪れた店でたまたま同席し、仲良くなったお笑い芸人がいる。出逢ってもう数年が経過している。熱狂的なプロ格闘技マニアで、プロレスファンの快児さんだ。

 筆者が、好きな森田健作・松田聖子(かつて在籍していた)でも有名なサンミュージック所属のタレントで兵庫県の宝塚出身ということもあり、すぐにうちとけて酒をくみかわした。彼自身も、ゴールデン街の「べるじゅらっく」という店に、週に何度か本業のお笑いの合間に店番に入っているので、いろんな話題を持っているので、他の訪れた客と一緒に楽しく歓談した。
 天性のものか、自然に特にネタを披露しなくても、皆を楽しくさせる空気を醸し出し、心地よい雰囲気を緩やかに共有できる。関西出身だが、吉本や松竹所属ではないからか、彼からは、ベタな関西お笑いのテイストは感じられない。意識的排除しようとしてるわけではなく、東京在住で、活動も関東圏が中心だからだろうか、どちらかというと東京の芸人さんぽい。


週刊ファイト「アントニオ猪木」タグ

 彼の格闘技やプロレスなどの観戦団体やジャンルは様々だが、新日本プロレスが、特に好きらしい。亡きアントニオ猪木さんにも憧れたらしく、天国で、今も戦い続けているであろう、猪木さんへと、送る言葉を寄せてくれた。
 残念ながら、快児氏も筆者も『アントニオ猪木を送る会』などには参列できなかったので、本人の了解のもと、ここに記させてもらう。

マニアの追悼手記公開 天国のアントニオ猪木さんへ 武藤敬司さんへ

天国のアントニオ猪木さんへ

1.2.3 ダー!であらゆる人間が1つになれる。
どんなイベントでもカッコよくしまる。
そんな言葉の魔法を操れる人なんて他にいないです。
北朝鮮への誰よりも早く訪問できる行動力と勇気は、格闘技ファンや、プロレスファンならずとも、あなたの虜(とりこ)になった事でしょう。
お笑い芸人でもある、私にもすべるライブだったとしても、いつ何時どんなライブにも出るという思いです。行けばわかるさ、出ればわかるさという思いです。
格闘技選手ではありませんが、僕もお笑いというリングで、お客さんを笑顔にします。
長い間おつかれさまでした。
私達に夢と感動をありがとうございました。 心よりお悔やみ申し上げます。

サンミュージック
お笑い芸人 快児

 快児氏は引き続き、2月に惜しまれつつ引退した武藤敬司さんにも言葉を送ってくれたので、併せてここに記したい。

武藤敬司さんへ

4の字固めという、時代に取り残されたはずのクラシックな技を現代のプロレスにもう一度、光らせて必殺技として蘇らせ、更に進化させるなんて、誰が思ったでしょうか?
膝の痛みを耐えながら、何度も放ったムーンサルトプレスに、何人のレスラーが、圧殺されたでしょうか?
あえて言わせて下さい。
天才ですねと、華しかないですねと。
異種格闘技戦でも、プロレスの技だけで、勝ってしまったり、失礼ながら髪が薄くなりしだい、つるっぱげ(スキンヘッド)に、髭(ひげ)の人に、モデルチェンジするあたり(笑)、己がやるべきことを俊足で判断し、実行に移す武藤さんが、引退を決めるとは、ただならぬ覚悟が必要だったのだろうと思います。長らくおつかれさまでした。

第2の人生を、第2の人格のあの人と謳歌して下さい。

’23年02月02日号横アリ新日wk17ノア対抗戦ムタ完 現地取材RAW30周年 昭和回顧 感動AEW


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好きなスペル・デルフィン 金本浩二 2代目ブラック・タイガー SSマシン

 快児氏が特に好きなプロレスラーは、スペル・デルフィン、金本浩二と、2代目ブラック・タイガー(エディ・ゲレロ)、スーパー・ストロングマシン(平田淳二)の4人らしい。筆者が以前、スペル・デルフィンと金本浩二の直筆サインを宛名いりで、個別の色紙で、クリスマスプレゼントで、届けたら大喜びしてくれた。筆者が、2代目ブラック・タイガーは、サイン貰えなかったけどと、ボケたことを昨日の事のように思いだす。「酒乱童べるじゅらっく」での聖夜だ。

 彼が、語る4選手を好きになった理由としてヒール(悪役)寄りである事、得意技がかっこいい事、そしていかしたデザインのマスクをかぶっていることだ。「金本選手は、一瞬で覆面を脱いでしまいましたが、小学生だった私(快児)は、突如、アントニオ猪木さんの前に現れたスーバー・ストロングマシンのマスクのデザインに心を奪われました。目もなく、口もないデザインにロマンを感じました」と。

 マシン選手は「マスクをかぶると、強くなれる気がするんです」と言うから、子供の頃の僕は、そうなのかと、自作のマスクを作って友達とプロレスごっこをしました。

 スペル・デルフィン選手ならスイングDDT、金本選手ならファルコンアロー、2代目ブラック・タイガーならブラックタイガーボム、スーパー・ストロングマシン選手なら魔神風車固めと、それらの技が相手選手に炸裂するときは、たまらない興奮に包まれます。
 目を爛々と輝かせながら、快児氏は語ってくれた。


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