[ファイトクラブ]武藤ラストラブとオカダ清宮 平成令和超越でコロナ期最大3万観衆

[週刊ファイト3月2日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

 外野スタンド席こそ解放されなかったが、2月21日の東京ドームは3万観衆で沸いた。武藤敬司引退大会でありながらも「日本プロレス史上最大の夜」が掲げられ、リアルタイムメジャー団体最高カードとも言うべきカードが並ぶ。大会は特にラスト3試合でクライマックスを迎えた。新日本vs.ノアJr.王者対決「高橋ヒロムvs.AMAKUSA」、新日本vs.ノアヘビー王者対決「オカダ・カズチカvs.清宮海斗」、武藤引退試合「武藤vs.内藤哲也」。平成・令和ファン超越のコロナ期最大スケールで放たれたドーム大会の成否を検証する。


■ ノア chocoZAP presents KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~
日時:2月21日(火)17:00 ※STARTING BATTLEは16:00開始
会場:東京・東京ドーム 観衆30096人(主催者発表)

▼武藤ラストラブとオカダ清宮 平成令和超越でコロナ期最大3万観衆
 photo & text by 山下達也+編集部 ノア2・21東京ドーム
・全日本ノア対抗戦は拳王制す されど諏訪魔・宮原・青柳に存在感
・気を吐くジュニア頂点攻防 2人の10年ストーリーヒロムAMAKUSA
・清宮から噛みつき実現 オカダ人気が爆発しない理由に思いを馳せる
・武藤引退ドーム万全コンディションならずも…ミッションは完遂

全日本ノア対抗戦は拳王制す されど諏訪魔・宮原・青柳に存在感

<第4試合/AJPWvsNOAH>
征矢学
中嶋勝彦
〇拳王
 15分37秒 P.F.S⇒片エビ固め
●青柳優馬
諏訪魔
宮原健斗

 中嶋勝彦と宮原健斗の“健介オフィス再会”が戦前に注目を集めた試合。蓋を開けると宮原の試合牽引力のみならず、諏訪魔の大暴れや青柳優馬の存在感が印象に残った。一方、金剛サイドの拳王と中嶋のハードヒットは、いつもほどの迫力を感じなかった。ドーム興行では身体の大きさ、技のダイナミックさなどが特に重要と感じさせられた試合でもあった。

青柳「おい、金剛。拳王、貴様! 今日は負けたけどな、いつかな、この俺、青柳優馬、お前に勝つ存在になる! この青義優馬は拳王、貴様に勝つ存在になる! いいか、覚えとけ。俺の名前は青柳優馬だ! コノヤロー。お前も俺を覚えとけ!」

諏訪魔「おい。金剛? なんだお前。もっとお前、骨を折らせろ。やり足りねえな。まだまだかかってこいって言うんだよ、コノヤロー。俺からいっちまうぞ。赤いチームは全日本、ブードゥー・マーダーズだけでいいんだ。それだけ覚えとけ、金剛。拳王だ、特に。お前が責任取れ」

宮原「中嶋勝彦よ。10年ぶりか。NOAHでどんな感じでやってるのかなんて、俺には知ったこっちゃねえ。てめえの性格は俺が一番知ってるからな。てめえは心の奥の底の底では俺の存在が悔しいはずだ。ただ、マスコミがなんて聞こうと、彼はそう答えないだろうな。彼は悔しいはずだ、この俺の存在が。次があるのかないのか。無いことはないんじゃねえか? (解説席にいた)北宮光洋(マサ北宮)、お前今日、あいさつなかったな、俺に。2月27日、俺の誕生日だ。2月27日、全日本プロレスのリング(新木場大会)にあいさつに来い」

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