[ファイトクラブ]Revolution直前AEWカウパレスHook竹下幸之助Tストーム里歩マリア

[週刊ファイト3月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Revolution直前AEWカウパレスHook竹下幸之助Tストーム里歩マリア
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:3月1日(現地時間)
会場:カリフォルニア州デーリーシティー(サンフランシスコ郊外) カウパレス


 いよいよAEWがサンフランシスコに初進出。このDynamiteが殿堂でもあるカウパレス、現地日曜夜の『REVOLUTION』PPV大会は中心部にあるチェイス・センターである。AEWオールアトランティック王座戦からで、人気者オレンジ・キャシディが、大男のビッグ・ビルをオレンジ・パンチで倒すカードから。

 ダンハウゼンが絡むのはベストフレンズの一員だからと思っていたが、番組の最後の試合のバトルロイヤルで道化師が優勝するから、それのサブリミナル効果もあったんだとあとでわかります。また、ストークリー・ハザウェイとオレンジのコントも挿入されてました。


 先週段階で収録されたジョン・モクスリーが、血ををタラタラ流しながら階段に座って「REVOLUTIONではハングマン・ペイジをテキサス・デスマッチでぶっ殺す!」とやるのは、イービル・ウノとのダブルジュース戦の記憶が残っているから許されると思うが、カウパレス会場でのエリートのトリオ王座防衛戦はいただけない。いつものカンザスの入場曲の冒頭の歌詞の段階で音楽が消え会場が暗転、テレビの画面も真っ暗になり、House of Blackが襲撃したようでベルト奪っているという絵に。これはお客さん怒るべきか。初めてのサンフランシスコで、ケニー・オメガ目当てに高いチケット買った方もいたと思うのだが、本当にこの花道だけの出番なのだった。誰か怪我でもしたからなのか、最初からこれだけの予定だったのか・・・わかりません。


 次のハシゴマッチ形式によるバトルロイヤルも、お題目がThe Face of The Revolutionという名称なのに、ここでの勝者が日曜夜のサモア・ジョーvs.ウォードロウのベルト持った方に挑戦する権利が与えられ、それは次回のDynamiteでやるというのが、「なんじゃそれは?」と思ってしまった。まぁ、WWEだってすべて全部を『レッスルマニア』で終わりにしたら、その次の展開がなくなるのでブロック・レスナーはオモス戦になったというのと一緒のようなものかも。
 ただ、最初から竹下幸之助が大きく目玉になってるだけでなく、サンフランシスコのお客さんがTAKESHITA, TAKESHITAと声援送っているのはガチなんであって、その光景は百聞は一見に如かずなのだ。


 あと、今年の『PWG バトル・オブ・ロサンゼルス』準決勝で竹下幸之助に負けることになるものの、1回戦ではラティーゴ、2回戦ではバンディードを負かしてるコマンダーがカリフォルニアなんでAEWに登場。あのロープをスルスルとテレビカメラ正面のを端から端まで走って渡り切り、次のロープに飛び移ってから飛ぶ至宝の技を全国放送のテレビで披露した。初めて見た方は、まさに人間とは思えない神技にビビッてたじろいたことだろう。

 それにしても参加した8人全員がかなり危ない自爆芸の連続で、肝心のハシゴが壊れたものばかりになってしまい、レフェリーが支柱を支えるという、みっともない最後になっていた。そもそもバトルロイヤルはロジックが感じられないのが気になるのだが、竹下が最後まで残ってお客さんを沸かせていたので許すしかない。あ、最後はパワーハウス・ホッブスが漁夫の利で金の浮き輪?をゲットしてました。ケツはどうでもイイんですけどね。


 図書館員のギミックでAEW開始時点で所属だったピーター・アヴァロンは、契約の延長もなく切られていたんだが、クリス・ジェリコの負け役でフリーとして使って貰ってました。キャラは違ってましたけど。
 このマッチメイクのミソは、REVOLUTIONで一騎打ちが決まっているリッキー・スタークスが試合後も痛めつけられているアヴァロンに救出に駆けつけるが、JAS(ジェリコ・アプリシエーション・ソサエティ)に返り討ちに遭うという絵なのでした。


 ジャングルボーイと闘うクリスチャン・ケイジが、レネ・ヤングこと現MOX夫人パケットにインタビューされるセグメントでは、事前収録のロケでジャック・ペリーがクリスチャンの墓掘りやってる動画が挿入されてました。遺恨深まるという煽りです。


 勝敗に興味を覚えたのは正直、このカードだけなんだが、HOOKがあっさりマット・ハーディに勝ちました。もはや序列変わったということです。ちなみに弟のジェフ・ハーディ、度重なる飲酒運転逮捕の判決が降りて「免許停止10年」喰らってます。


 里歩が出てくるだけで大歓声というのは前からなんだが、中国人も日本人も、ゲイもIT長者も多いサンフランシスコだと、声援が竹下幸之助の比ではなかったのに二度目のビックリ。こうなるとトニー・スームはヒールに徹するしかありません。


 トニーにはサレヤが付いていて、途中からジェイミー・ヘイター&ブリット・ベイカーも出てきてというお膳立てなんだが、日本からの視聴者にも大変興味深いシングル戦が実現したことに。愚乱・浪花の「カニ風」Tシャツを着ていた実況のエクスカリバーが力説するように、やられれても、やられても里歩はタフなんです。


 最後は里歩が丸め込みました。色んな観点からも満足の内容でした。もちろん、『REVOLUTION』で3way戦やるサレヤ、王者ジェイミー・ヘイター、それにルビーSOHOが乱闘やってました。

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