[ファイトクラブ]Kia Forum満杯HペイジMOX ブライアン竹下幸之助 7戦頂点エリート死三角

[週刊ファイト1月19日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Kia Forum満杯HペイジMOX ブライアン竹下幸之助 7戦頂点エリート死三角
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:1月11日(現地時間)
会場:米カリフォルニア州 イングルウッド LAフォーラム


 なにしろ東のMSG、西のフォーラムと呼ばれる大物が開催するコンサートの聖地にして、PRIDEが進出して俳優ニコラス・ケイジも見に来ていたこともある、通称ファビュラスL.A.フォーラムとも呼ばれるロサンジェルスとの境界線にある住所ではイングルウッドの大会場が埋まっている。そして最初のカード、久しぶりの復帰戦になるハングマン・ペイジvs.ジョン・モクスリー、ブライアン・ダニエルソンvs.竹下幸之助と、もの凄く濃い内容の熱戦試合が続くのだ。


 唯一、お客さんはサレヤ(元ペイジ)のミステリー・パートナーが、東京ドームに登場したメルセデス・モネ(元サーシャ・バンクス)なのではないかと当初は大いに期待されたんだが・・・トニー・ストームと組むことに。もはやベビーフェイス化しているブリット・ベイカー&ジェイミー・ヘイターと闘うことになった落胆はあったものの、それを吹き飛ばすこれまた素晴らしいJoshi Puroresuになるのである。
 トドメが東京ドームでウィル・オスプレイに眼球蹴られて、顔にブーツの跡が残ったままのケニー・オメガが、ヤングバックスとのトリオでデス・トライアングルとの試練の7番勝負、ラダーマッチでの最終決着戦ある。これがもう猛スピードで展開する至宝戦となり、最初から最後まで興奮の2時間となっていくのであった。


 第1試合、MOXがパラディアム・シフト(デス・ライダー)やっても決まらない以下、激しい攻防の末にロープ飛び越えての豪快なバックショット・ラリアットが決まる。大物モクスリーを沈めてアダム・ペイジ本格復帰となるのだ。


 そして大観衆を前にしたアダム・コールの復帰宣言である。なにしろ現地シカゴ6月26日の『AEW/新日本プロレス Forbidden Door』にて、IWGP王座巡ってオカダ・カズチカ、ジェイ・ホワイト、ハングマン・ペイジと4way戦で脳震盪に。それからも怪我してしまい肩が上がらない重症で半年休むことになる不運続きだった。それが元気に「アダム・コール・ベイ・ベイ」の大合唱に迎えられて、やはり復帰後はベビーフェイスである。曰く「唯一bad newsは、俺が戻ってきたことで戦々恐々のロッカールームだろう」と。

 ストークリー・ハザウェイ軍団のビッグビルことWモリッシーがリー・モリアーティと組んで、人気者HOOKと、地元LA出身、俳優の息子であるジャングルボーイというフレッシュな若手ベビーフェイス組とのタッグ戦も挿入。当然”ジャングルボーイ”ジャック・ペリーのスネアトラップがモリアーティに決まりました。

竹下幸之助「ケツの穴から手突っ込んで、奥歯ガタガタ言わしたろか」

 そして竹下幸之助の登場である。しゃべり芸のAEW世界王者MJFが、「TAKESHITAって言いにくい。Take Shit(糞まみれ)みたいだ」と酷いことをやり出すと、大阪弁で「ケツの穴から手突っ込んで、奥歯ガタガタ言わしたろか」(笑)。英語でKiss My Assと。
 そこからもMJFの話芸が続き、客席最前列に招待された2名の俳優に暴言やってたんだけど、記者の知らない顔と名前なんで割愛します。


 言葉は要らない。現地CM時間のもそのまま中継が続くFITE TVの月額料金は安いモンであり、必見の素晴らしさだとだけ記しておく。


 MJFが出てくるのは意味があって、ブライアンは現地2月8日のPPV大会までずっと勝ち続けないと、MJFの王座挑戦が認められないというハード・スケジュールを強いられているため。なので最後はブサイク・ニーから頭部の踏みつけ、さらにこのところオマージュが続いているリーガル・ストレッチでのフィニッシュとなる。ただ、勝敗はどうでもイイことであって、あのフォーラムの大観衆の前で、竹下幸之助は明らかに認められ、スターの仲間入りを果たしたことが肝心なのであった。

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