卜部功也「一発も当てさせない!」左右田泰臣「勝つことは当たり前、お客さんとの勝負」

                    (C)M-1 Sports Media

「相手に触れさせずに綺麗にKOするのが僕のスタイル。前回は一発だけパンチをもらったので、今回は一発も当てさせません」コンスタンティン・トリシンと対戦 -60kg王者・卜部功也インタビュー

ペトロシアン辞退で7・4代々木カード変更!関根勤氏ら迎え6・13スカイツリーで無料イベント!
木村ミノル「売られた喧嘩は買う!!」 / 7・4プレリミナリFカード決定! / 6・21アマチュア大会開催!

 7月4日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-70kg初代王座決定トーナメント~」。スーパーファイト出場選手インタビュー第3弾はコンスタンティン・トリシンと対戦するK-1 WORLD GP-60kg初代王者・卜部功也だ。

――4月大会ではK-1王者として初めての試合で、ハビエル・エルナンデスに判定勝利しました。あの試合を振り返っていただけますか?

「対戦相手がエルナンデスという強い選手だったのですが、倒して勝ちたかったです。自分がチャンピオンになった・ならない関係なしに攻めの姿勢を出そうかなと思ったのですが、少し守りに入る部分もあったのかなと思います」

――王者としてのプレッシャーを感じていましたか?

「自分の中では関係ないなと思っていたのですが、あとあと考えれば(プレッシャーを)感じていたのかもしれません」

――それはある意味、チャンピオンにしか味わえないことでもあると思います。前向きに捉えていますか?

「はい。チャンピオンになって初戦が大事なので、それをクリアできたことはすごく大きいと思いますし、次こそはもっと伸び伸びと戦おうと思います」
150521-k1-urabe
                    (C)M-1 Sports Media

――今大会ではウクライナのトリシンと対戦することになりました。トリシンにはどんな印象を持っていますか?

「すごくパワーがあってオーソドックスとサウスポーをどっちも使うので、すごくやりづらい選手だと思います。でも僕は敵地フランスでカリム・ベノーイと戦ったこともあるので、トリシンが相手でも上手く戦えるのかなって感じです」

――1月にトーナメントで優勝して、スーパーファイトでエルナンデスに勝ったとなると、簡単に対戦相手が見つからない状況ですし、世界中から功也選手の首を狙う選手が続々と出てくると思います。これからはそういう相手を迎え撃つつもりですか?

「僕はまだまだ世界には強い選手がたくさんいると思うんですよね。前回も野杁(正明)君がマサロ・グランダーに負けているし、グランダーは日本では無名だったのに強かったですよね。Krushでも佐藤(嘉洋)選手にKO勝ちしたジョーダン・ピケオーがトーナメントの本戦に出場することになったし。そうやって世界には僕らが知らないだけでまだまだ強い選手はいると思うんですよね。K-1実行委員会のみなさんにはそういう選手を世界中から見つけて来てもらいたいと思います」

――60kgの初代王座決定トーナメントは世界の強豪が集まったトーナメントでしたが、まだまだ未知の強豪はいると思いますか?

「絶対にいると思います」

――今回の対戦相手であるトリシンはまさにそうですよね。

「はい。7年前に21歳の時にK-1MAXに出て大宮司進さんに勝っていて、そのあともタイトルを幾つも獲得しているということは、あれからさらに強くなっていると思います」

――功也選手のコメントにもあったように、トリシンはテクニックがあって馬力もあるという珍しいタイプの選手だと思います。

「元IT’S SHOWTIME世界王者のセルジオ・ヴィールセンに勝った試合を見ても、ヴィールセン相手でもフィジカルでガツガツ潰して勝っていたので、ああいう部分は厄介だなと思います」

――今回も強豪を迎え撃つことになりましたが、功也選手に課せられていることはチャンピオンとして倒して勝つことだと思います。

「チャンピオンとして満足せず、もっともっと試合内容を良くしていかないと。だから僕にとってはいいプレッシャーです。チャンピオンになっても、もっと進化しなきゃいけないという厳しい目標が出来たことは、さらに僕が強くなるきっかけになると思います。もっともっとお客さんに喜んでもらえるような試合をしていきたいと思います」

――強い相手に勝つことと同じようにそのハードルも超えていきたいですか?

「やっぱりそこは超えなきゃいけないものだと思います。もう勝つのは当たり前なので、さらにお客さんを沸かせる試合をしなければいけないな、と。各階級に盛り上げる選手がいるので、60kgが薄れないように自分が頑張らなければいけません」

――今大会では70kgの王者が決まって、-65kg王者ゲーオ・フェアテックスと-55kg王者の武尊選手も試合をします。K-1 WORLD GPの全階級の王者が勢ぞろいする最初の大会になるわけですが、他の階級のチャンピオンにライバル心はありますか?

「はい。60kgが舐められないようにしなければいけません。55kgには武尊、65kgにはゲーオと、本当に強くて魅力が選手がいるので、その中でも輝かなければいけいないので、そこは意識しています」

――そこで功也選手はどんな試合を見せたいと思いますか?

「僕は“アンタッチャブル”(触ることが出来ない)というキャッチフレーズをつけてもらっているので、そこをしっかり見せたいです。とにかく相手には触らせない。相手に触らせないで自分が打って綺麗な勝ち方をするのがスタイルだと思います。相手に触れさせずに綺麗にKOすることが目標です」

――周りに「本当に試合したの?」と言われるくらい綺麗な顔で試合を終わらせたいですか?

「そうですね。エルナンデス戦は一発だけ顔にパンチをもらったので、今回は一発も顔にパンチを当てさせません」

<選手プロフィール>
卜部功也
Urabe Koya
所属ジム:チームドラゴン
出身地:東京都江東区
誕生日:1990/6/8
身長:172cm
クラス:-60kg
戦績:43戦37勝(8KO)6敗
ツイッター
ブログ
タイトル歴
・初代K-1 WORLD GP -60kg王者
・ISKA世界ライト級王者
・Krush YOUTH GP 2012 -63kg級王者

「今回は僕がチャンピオンに相応しいかどうかの査定試合。これに勝てば最高の場所で最高のシチュエーションでベルトに挑戦できると思う」ゲーオ・フェアテックスと対戦 左右田泰臣インタビュー 

150521-k1-souda1
                    (C)M-1 Sports Media

 7月4日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-70kg初代王座決定トーナメント~」。スーパーファイト出場選手インタビュー第2弾はK-1 WORLD GP-65kg初代王者ゲーオ・フェアテックスと対戦する左右田泰臣だ。

――まずは4月大会の久保優太戦から振り返っていただけますか?

「久保選手は僕がアマチュアでやっている頃からトップの選手で、多少は不安もあったのですが、それが戦っていて徐々に解消されていくような試合でした」

――実際に拳を交えて久保選手にはどんな印象を受けましたか?

「僕が勝つならこういうパターンだろうなというのを頭に入れて練習してきたので、試合が進むにつれて自分が思っていた通りの選手だったという感じでしたね」

――“65kg日本一決定戦”と言われた試合に勝てたことについてはどうでしょう?

「正直、前回の試合は“65kg日本一決定戦”と捉えていただきましたが……毎試合そうなんですけど、試合に勝ったら、その試合については『特にありません』という感じです。あまり過去の試合を振り返ることはないし…試合が終わったら試合前、そういうつもりでやっています」

――今大会では左右田選手が対戦を熱望していたゲーオとの再戦が決まりました。しかしタイトルマッチではなくスーパーファイトという形です。最初にこのオファーを受けた時はどんな心境でしたか?

「煽りVTRにもあったようにオカダ・カズチカ選手と外道選手から挑戦権利証をいただいて、それを久保選手というトップの選手から守ったので、次はゲーオ選手の持つタイトルに挑戦することになると思っていました。そしたら結果的に相手はゲーオ選手だけどタイトルマッチではないという話を聞いて。最初は『どうしよっかなー』と思ったんですけど、自分の中では答えが出て、とにかくリベンジですね。一度、負けている相手なので気持ちを切り替えて戦います」

――その答えとはどんなものですか?

「今回の試合はまだ僕がベルトを巻く時期ではないのかなと捉えています。これに勝てば今度、僕がゲーオに、ベルトに挑戦する時は最高の場所で最高のシチュエーションで挑戦できると思っています。今回の試合は僕がチャンピオンに相応しいかどうかの査定試合のようなものだと思います」

――ゲーオへのリベンジという部分にはどんな想いがありますか?

「忘れ物を取りに帰るという感じです」

――今年に入ってからのゲーオ選手の試合を見て、どんな感想を持っていますか?

「チャンピオンになった最初の試合でダウンを奪われて負けて、その次はスーパーファイトで出場が決まっていたのに怪我で欠場して、K-1のチャンピオンにも関わらず、K-1の試合に穴をあけるっていう。正直もうゲーオはくすんでしまったのかなと思います」

――ずばり腹立たしいですか?

「正直、ゲーオ選手はK-1のチャンピオンというよりも、K-1のトーナメントで優勝してベルトを持っている選手なのかなと思います」

――ここでゲーオ選手を倒して、自分がチャンピオンに相応しいことを証明してタイトルに挑戦、という流れを描いていますか?

「チャンピオンはベルトを持っているだけでなく、チャンピオンとしての責任も大事ですし、僕とゲーオ選手どちらがそれに相応しいのかをしっかり決めたうえで、タイトルに挑戦しようかなと思います」
150521-k1-souda
                    (C)M-1 Sports Media
――左右田選手に色々な想いがあることは分かりました。ただし試合は試合です。どんな試合をして勝ちたいと思っていますか?

「ゲーオ戦が終わった直後から、あの試合の反省点は出ていて、年末からずっとそこを修正しています。それが前回の久保選手でも少し出すことが出来たので、7月にはもっとそれを試合で出せればなと思っています」

――左右田選手はキャリアの中で2人の選手にしか負けておらず、前回はリベンジに成功しています。今回のリベンジにも自信はありますか?

「毎試合そうですけど勝つことしか考えていません。正直、K-1に参戦するまでは自分が勝つことしか考えていませんでしたが、K-1のリングに上がっている以上、勝つことは当たり前でお客さんとの勝負だと思います」

――前回は昨年11月以来のK-1のリングでしたが、K-1の熱が高まっていることを感じますか?

「新生K-1になって新しい選手の方が多いので、新しいファンの人たちも増えていると思います。そういう人たちに幅広くK-1を見てもらって、本当の意味でのK-1の黄金期に突入させたいと思っています」

――この試合は今大会で最も注目が集まるスーパーファイトになったと思います。どんな試合を見せたいですか?

「僕がやることはただ一つ。K-1のリングに感動と興奮の雨を降らせることです」

<選手プロフィール>
左右田泰臣
Soda Yasuomi
所属ジム:シルバーウルフ
出身地:東京都
誕生日:1988/6/8
身長:177cm
クラス:-65kg
戦績:22戦20勝(5KO)2敗
ツイッター
ブログ
タイトル歴
・K-1 WORLD GP-65kg初代王座決定トーナメント準優勝
・RISEスーパー・ライト級チャンピオン

【Krush/K-1アーカイブ】
王者 武尊が圧巻のラッシュで判定3-0でタイトル防衛、K-1挑戦へ〜 Krush.44
141014wb066coverBladeK1
マット界舞台裏10月9日号天龍船木柴田KH噂の真相K-1BLADE桜庭ヘンゾ佐野魂Reina修斗RISE
マット界舞台裏11月13日号武藤W1王者GFW新日Hナイマン追悼Vマクマホン矢野啓太PanK1外人
・谷川貞治の『プチ格闘技通信』第22回 インサイド分析 評判のいい新生K-1の船出の要因は?
・11・3K-1 WORLD GP 2014代々木競技場第二体育館満員御礼
wkbutaiura078MixCover
マット界舞台裏1月1-8日号新日無謀DeepカズTopking巌流島Krush朱里RealFC長瀬館長Z1
wkbutaiura079MixCoverマット界舞台裏1月15日号猪木青木真也DEEP前田日明1.4新日BLADEワラビーKrush年末年始
wkbutaiura081MixCoverマット界舞台裏1月29号新日ノア深淵兄弟対決K-1神興行清原和博DDT?UFCダンヘン長瀬館長
Krush王者・武尊が3-0の圧勝防衛!4月K-1 トーナメント参戦へ!
マット界舞台裏4月30日号森嶋猛真田聖也ヒョードルK1代々木山本小鉄G1過密エロKGF江幡塁