[ファイトクラブ]柴田勝頼オレンジ合わせ試合復帰Rampage マイク・タイソン弁舌全開

[週刊ファイト11月17日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

■ 柴田勝頼オレンジ合わせ試合復帰Rampage マイク・タイソン弁舌全開
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Rampage
日時:11月4日(現地時間)
会場:米ニュージャージー州アトランティック・シティ ジム・ウイーラン・ボードウォーク・ホール


 中継はマイク・タイソンから。レフェリーをするという話もあったんだが、実況席で解説することに。ところがこれが、しゃべりまくって結構プロレスも勉強してきているのが明らかだったのでビックり。そして、試合はDynamiteでサインとなった柴田勝頼vs.オレンジ・キャシディである。役者は揃った。Rampageの場合は、SmackDown終わってから始まるから第1試合が重要なのである。

 恐らく契約書に公式写真では撮らないとの条項があったのだろう。タイソンは花道に出てきた時だけでなく、何度も実況席の様子は中継には出てきたが、いわゆる写真はプレス配布に選択されていなかった・・・と思ったら、別フォルダーに入ってました。順番と違うじゃないか(笑)。
 あと、ベルトを無造作に入れたズタ袋はバックパックだな。今回画面に大きく映ったんでわかったが、かといって背中に負ったりはしていない。あくまでマイペースのオレンジ君である。


 ちゃんとエクスカリバー解説員が、「死にかけた」件はきっちり説明して奇跡のカムバック戦なんだが、現地の会場客にも、テレビを見ている一般にも、掛け値なしに面白かったと思う。ストロングスタイルと正反対にある「足チョン、チョン」のマインドゲームにせよ、柴田は学習してきており、自分からも合わせてやるとか、「あの柴田が・・・」なんだが、LA道場師範となってアメプロも見ているようで素晴らしい。緩急つけて、同じみの座り込みポーズもやるんだが、きっちり解説がフォローしているから(現地的にも)違和感がなかった。


 それにしても、「STOが決まった」とか、マイク・タイソンが結構しゃべるのが高評価か。レフェリーだと、どうせなんか絡む役が期待されてしまうから、二人の攻防を尺とってじっくり披露してくれたのも二重丸である。


 オクトパス・ホールドには、MANJI-GATAMEとも言うと、やたらマニアックなAEWなんだが、柴田とオレンジがスイングしているのが凄いというか、逆説的にはストロング・スタイルはオレンジのインディー殺法によって終焉を確認することになった。もっとも掟破りで柴田がオレンジ・パンチをやれば、タイソンが喜ぶと。それが真実の答えの気がしてならない。


 近年、現地の専門媒体はアメプロの読みを外しまくっている。曰く、「シバタは2試合契約で、ブライアン・ダニエルソン戦もあるから、ここで戴冠するんじゃないか」と。「そんなわけねぇだろうが」。AEWは写真の配布が遅いので現地評も見えてしまったんだが・・・。
 まぁ、どこに住んでようが同じ条件で番組を見て競争している今の時代、どの媒体がダントツの精度を誇っているかはすべて活字が残っていることで検証比較可能である。
 オレンジ防衛にて闘い終わって、オレンジがサングラスをかけてやる。柴田の復帰の是非は置いておくが、2022年がなんであったのかを象徴するカードであった。

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