[ファイトクラブ]AEWジェイミー・ヘイター里歩 ブアイアンSゲバラ MOXペンタ 謎MJF

[週刊ファイト11月03日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼AEWジェイミー・ヘイター里歩 ブアイアンSゲバラ MOXペンタ 謎MJF
 (c) AEW 編集部編

■ AEW Dynamite
日時:10月26日(現地時間)
会場:ヴァージニア州ノーフォーク チャートウェイ・アリーナ


 DARKの収録があるからお客さんがすでに出来上がっていて、番組開始から全部の試合が濃厚かつ好試合となったDynamiteだが、日本からの視聴者に配慮して最初にまず、注目のジェイミー・ヘイターvs.里歩を紹介する。
 AEWジャパンのTwitter広報には、事前にジェイミーのビデオがアップされており、「もうワタシは日本に居た時とは違う」はその通りなんだが、やはり8日前のDynamiteで里歩がピンクの私服で飛んできた際、頭打ったと証言。「その借りも返す」と証言していたのは注目だろう。画面見ながら「痛ぁ~」と声出してたんだが、やはり打ちましたか。
 そして始まった闘いはこれぞTHE Joshi Puroresuの期待通りの2.99カウントが交差する白熱の攻防に。里歩が場外に飛んで、またジェイミー、頭打ってましたけど・・・。


 里歩の619は両腕でブロックされてとか、細かい芸も練り込んであります。必見作なのです。これが日本とは桁違いの視聴者が見ている全米、いや世界に配信されていると思うとウルウルしてきます。いかに規模が違うことか。あの、小さい診療所でも試合していた里歩なんですよ~。


 全部見ている大人のファンなら、人気急上昇中のジェイミーが勝つことはわかっていたこと。しかし、そんなことはどうでもイイのだ。一進一退の熱戦のフィニッシュは、オカダ・カズチカのレイン・メーカー、ここではリップコード・ラリアットが体格差を生かしてガツンと強烈に決まる。スターダムで修行したジェイミーが、そこに持っていたことが肝心なのである。素晴らしい。大満足のマッチメイクだ。そして、トニー・ストームが出てきてベルトを掲げるのだ。見栄えだけの供え物DIVAの時代をペイジ(現サレヤ)たちが終結させて女子革命が起きたが、新黄金時代を謳歌する2022年のアメプロで、Joshi Puroresuが確固たる世界標準となったのである。



 番組最初の試合はJAS(ジェリコ・アプリシエーション・ソサエティ)に戻ったダニエル・ガルシアが、師匠クリス・ジェリコと組んで、Black Combat Clubのクラウディオ・カスタニョーリ&ウィーラー・ユウタと闘うタッグ戦から。主にガルシア君が受け役なのは仕方ありません。


 ダニエル・ガルシアvs.ウィーラー・ユウタのシングル戦、次に回していくことも隠されたアジェンダになるマッチメイクのデザインなのです。


 特筆なのが、スイスのスーパーマンことクラウディオの怪力ぶり。重いジェリコをジャイアント・スイングで回すのみならず、肩にダニエルを担いだままやったんだから人間じゃない。場外のジャック・ヘイガーに空から長身が降って来て邪魔を消してから、ジェリコ御大へのニュートラライザーが決まった。これで番組の好試合が連続するトーンが決定づけられる。


 そして、ヤングバックスやケニー・オメガが画面から消えていく意味深な謎映像が挿入。要するに復帰が近いんでしょう。もっとも、暴力沙汰事件を報道している専門媒体はともかく、一般の視聴者にはいきなり番組からいなくなったのに、なんの説明も一切ないまま。トニー・カーン代表がインタビューに出てきても、「それには答えられない」の一点ばり。ちょっと「かん口令」発動のままなのはどうかとは思うのだが・・・。まして、その消えていく謎映像に、CMパンクは出てきてません。どうやらそういうことらしいんだが、割り切れない感は残る。本誌は最初から活字に残した通り、お礼参りに皆でゾロゾロ部屋になだれ込んだのなら、先にパンチを出したのがパンクというのは、余り関係ないと記者は思うからだ。

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