［週刊ファイト11月03日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼NXTロック娘シモーネ悪エヴァ･レイン初JDマグダナ血染葬Iドラゴノフ
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■　WWE NXT
日時：10月25日（現地時間　日本WWEネットワーク木曜以降）
会場：米フロリダ州オーランド　Capital Wrestling Center

　PPV大会『ハロウィン・ハボック』のリキャップから始まり、最後の尺も貰ったメイン・イベントで、イリヤ・ドラゴノフとJDマクダナな、とんでもくな凄まじい名勝負をやってのけ、鼻血で鮮血に染まるもロシア人がタップしないままレフェリーがストップせざるを得ない大激闘に痺れまくった興奮の回。担架でドラゴノフが運ばれていくトリの試合は最後にたっぷり報告とするが、番組順と違ってまずは大きなニュースを先に紹介する。

◆ザ・ロックの娘エヴァ・レインがNXTデビュー！ゲイシー率いるスキズムに加入

　ザ・ロック（ハリウッド俳優ドゥエイン・ジョンソン）の娘エヴァ・レインがジョー･ゲイシー率いるスキズムに加入してNXTデビューを果たした。

　スキズム率いるゲイシーがダイアドや赤パーカーを着た新メンバーと仮面を付けてリングに登場すると「我々のミッションは明確だ。仮面を外してスキズム入りするか、破壊されるかだ」と話し出した。続けてダイアドのリップ・ファウラーやジャガー･リードが次々と仮面を外して講釈を続ける中、ゲイシーは「本当の自分を明らかにするんだ。後戻りはできないぞ」と話し掛けると、最後に仮面を外した女性新メンバーの正体はザ・ロックの娘シモーネ・ジョンソン、リングネーム＝エヴァ・レインが鼻ピアスの風貌でお披露目に。

　エヴァは「スキズムの愛のおかげで自分が何者かという先入観を取り除き、全てが揃った。私はエヴァ･レイン」と自分自身を紹介すると、会場からは“AVA, AVA”チャントが沸き起こり、最後はファミリー全員でハグを交わしてNXTデビューを果たした。CZWの鬼教官にして教え方も上手いと東海岸では評価の高かったジョー・ゲイシー。そうか、ロックの娘を怪奇軍ファミリーにしたとはショーン・マイケルズ監督、考えたお披露目の仕方なのであった。
　ちなみに本誌がいち早く紹介した親父ドゥエイン・ジョンソン主演の最新作、破壊神『ブラックアダム』は、すでに興行収益$152.9 millionを叩き出し、独走態勢に入っている。このタイミングが選ばれたことになろう。

　さて、順番に戻って『ハロウィン・ハボック』で全部をやってしまうわけにはいかないから、事前に予告されていた通り、今回は男女のタッグ王座戦がマッチメイクされている。第1試合がケイデン・カーター&カタナ・チャンス組に、売り出し中のニキータ・ライオンズ&ゾーイ・スタークが挑戦する女子カードから。

　ひねってあってなかなか良く出来ている。ゾーイがカタナを抑え込み3カウントとなって、いったん挑戦者組がベルトをかざして喜び爆発なんだが、もう1名のレフェリーが「タッチ交代していた。権利があるのはケイデン」とやって、女子リングアナウンサーが試合続行を告げる。そこから、いつもの450スプラッシュ&ネックブリーカーの合体技が決まっての防衛なんだが、意図的な公式写真の選択に注目。明らかにベルトをかかげてアピールしている挑戦者組のカットがない。混乱を避けるためと思うかもだが、あえて出す場合とそうでない場合がある。ムチムチ肢体のニキータは、インスタで人気なんだそうだが、プロレスはまだまだグリーン。そりゃタッグ職人として円熟期にあるアメリカン忍者組のほうが技量の差は格段に違います。

　苦節10年、「まさかこのボクがシングルのチャンピオンになるなんて、皆さんのおかげです」と、ベビーフェイス人気あります。祝福されてます。そこにグレイソン・ウォーラーが出てきて、（アポロ・クルーズには）負けてない。ズルされただけとやっていると、いつのまにか24/7王座の追っ駆けっこがRAWからなくなっているR-Truthが出てきて、「ウェルカム・トゥ・ハロウィン・ハボック」とやり出した。どうやら自分がホストだから呼ばれたと思い込み違いという設定。この噛み合わないギャグ、次週はグレイソンとダンスのおっさんの試合という落としどころになりました。期待されてませんけど(笑)。

　『ハロウィン・ハボック』でホストを務めた続きでショッツィはご褒美のシングル戦が与えられます。ラッシュ・レジェンドがお勤め役。DDTで勝利後、一緒にホストだったスーパーDIVAのクインシー・エリオットが踊ります。誰にも文句はございません。