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10月15日(現地時間)にバハ・カリフォルニア州ティファナで『AAA Lucha Libre : トリプレマニア30』が開催された。
ルチャリブレ二大メジャー団体のひとつであるAAAの年間最大大会であるトリプレマニアだが、2022年は数回に分けて大会を開催する事になっている。目玉はルレタ・デ・ラ・ムエルテ(死のルーレット戦)と呼ばれるAAA史上最大のマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)トーナメントだ。負けた選手同士が次の大会で戦い、一番最後まで負けた選手が覆面を剝される過酷なもので、しかも参戦するメンバーが超大物ばかりというあり得ない覆面剥ぎ最大トーナメントとなっている。今回は2022年最後のトリプレマニアという事で負け残ったペンタゴンJr.とビジャノ4号がメインで覆面剥ぎマッチを行った。ペンタゴンJr.はオクタゴン最大のライバルであるペンタゴンの息子というギミックでAAAで活躍するも、その後、AEWやインパクト・レスリングといった北米のメジャー団体でも活躍、現役ばりばりなのに対し、ビジャノ4号は、父親がメキシコの鉄人と呼ばれたレイ・メンドーサ、兄弟と共にピンクの暗殺者ロス・ビジャノスとして大活躍。しかし現在は57歳であり、1号、2号、3号は既に亡くなっており、5号(デビューの関係で番号が入れ替わっているが4号より年上)は覆面を脱いで引退している。ビジャノ兄弟で唯一現役で覆面を守っているのが4号だけなのだが、57歳とほぼセミリタイヤ状態という状態である。試合は入場するペンタゴンJr.にビジャノ4号が襲い掛かり、その後も凶器攻撃などを含め、老獪なルードらしい攻撃でペンタゴンJr.を追い詰める。更にペンタゴンJr.の覆面を破り、流血に追い込むビジャノ4号だが、ペンタゴンJr.もテーブルに叩きつけるなど反撃。試合終盤にはそれぞれ、ジャベでタップを奪ったと勘違いして技を解いてしまうなど攻防が続いたが、最後はスタミナが切れたビジャノ4号にトラースキックからフォールしたペンタゴンJr.がフォール勝ち。遂に大物レジェンド、ビジャノ4号は覆面を脱ぐこととなり、本名トーマス・ディアス・メンドーサ(元々、レイ・メンドーサの息子としてデビューしているので本名は以前から公表されていた)とプロフィールが明らかにされた。試合後、ビジャノ4号に敬意を払い、ペンタゴンJr,も抱き合って健闘を讃え合った。そして、ビジャノ4号は一族の囲まれ、大観衆の声援に応えていた。
マスカラ戦に次いでルチャリブレでは決着戦として盛り上がる敗者、髪切りマッチも組まれ、抗争中のパガノとシベルネティコが対戦した。同じピエロキャラとしてAAA絶対エースであったサイコ・クラウンと大抗争で名を上げたパガノは現在はテクニコに転向。対するシベルネティコは大物ルードとしてCMLL、AAA、UWAを股にかけて活躍しており、AAA復帰後は、ロス・バイパーズのリーダーに再びなって暴れている。今回は反則裁定なしのルールなので、バイパーズが介入してくるが、パガノ側もチャーリー・マンソンが加勢し、混沌とした試合となった。そしてパガノがレフェリーのイホ・デ・ティランテスを蛍光灯で誤爆してしまいレフェリー不在となってしまう。そこへ、レジェンドであるバンピーロが代理レフェリーとして登場。更にレジェンドのコナンもマンソンと共にパガノに加勢し、最後は入場ステージでパガノがシベルネティコを机に向ってノアノアドライバー。ステージが破壊されてしまうがバンピーノがそのままフォールを数えてパガノが勝利となった。試合後、シベルネティコは担架で運ばれるが、パガノはバックステージまで追いかけ、シベルネティコの髪を刈った。
AAAメガ王座戦は、王者イホ・デル・ビキンゴがフェニックスの挑戦を受け、最後はクエルノ・デル・ビキンゴでビキンゴが勝利して王座防衛を果たしている。
また2022年のAAA伝統入りとしてレジェンドのブルー・デーモン、実況アナのアルトゥーロ”ルード”リベラが発表された。
■ AAA Lucha Libre : トリプレマニア30
日時:2022年10月15日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ アレナ・シウダ・デ・メヒコ
<マスカラ・コントラ・マスカラ>※敗者、髪切りマッチ
○ペンタゴンJr.
ピンフォール
●ビジャノ4号
<AAAメガ王座タイトルマッチ>
○イホ・デル・ビキンゴ(王者)
ピンフォール
●フェニックス(挑戦者)
<カベジェラ・コントラ・カベジェラ>
○パガノ
ピンフォール
●シベルネティコ
<AAAトリオ王座タイトルマッチ>
○ジョニー・カバジェロ、ブライアン・ケージ、サム・アドニス(挑戦者)
ピンフォール
●サイコ・クラウン、ラレド・キッド、バンディード(挑戦者)
サンソン、クアトレロ、フォラステロ(王者)
※王者組からフォールを取らないと王座移動しないルールなので王座移動なし。
<AAAレイナ・デ・レイナス王座タイトルマッチ>
○タジャ(王者)
ジャベ
●カミーレ(挑戦者)
<AAAタッグ王座挑戦者決定戦>
勝者:ドラゴン・リー、ドラリスティコ
参戦チーム
アレス、ウィリー・マック
ミステシスJr.、コマンダー
ラティゴ、トキシン
Conocemos la identidad de Villano IV.
De nombre Tomás Díaz Mendoza de 57 años de edad. 42 años de carrera en la lucha libre mexicana. #Triplemania30 | #TriplemaníaXXX | #30AniversarioAAA pic.twitter.com/s9He2DOiKN
— Lucha Libre AAA Worldwide (@luchalibreaaa) October 16, 2022
¡El ganador de nuestra lucha estelar!@PENTAELZEROM se queda con la máscara de Villano IV. #Triplemania30 | #TriplemaníaXXX | #30AniversarioAAA pic.twitter.com/Z0VfumLPKJ
— Lucha Libre AAA Worldwide (@luchalibreaaa) October 16, 2022
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