[ファイトクラブ]加Rampageスイス超人MOX組 ダルトン・キャッスルROHキングダム

[週刊ファイト10月27日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼加Rampageスイス超人MOX組 ダルトン・キャッスルROHキングダム
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Rampage
日時:10月14日(現地放送時間 録画番組)
会場:カナダ・オンタリオ州トロント コカコーラ・コロシアム


 「写真が遅い」と文句を送ったら、今回の配布連絡は日本時間の昼12:01って、ほとんどもう笑うしかないAEWである。カナダのトロントからDynamiteに続いての3時間目だから、現地の放送終了直後に送信なんだろうが、過去は録画番組なのに丸1日たっても届かないことも珍しくないAEWなのだ。
 とはいっても、出している内容はどうしてもDynamiteがAショーなら、RampageはBショーになってしまう。WWEのRAWは3時間と、テレビ番組としては長過ぎなんだが、いくらこのところ数字が好調といっても、3時間目は大きく視聴率が落ちるのと一緒。CMのない有料PPV中継ならともかく、エンタメ番組としてもとから無理があることになろう。


 ということで、各試合のどっちが勝った、負けたより、全部見るしかない専門媒体目線では、もはや開き直って「ROHという別ブランドがあります、近く独立した番組になります」の予告編回としか頭に残らない。実際、この1時間番組で試合したわけではないんだが、孔雀のダルトン・キャッスルが出てきてクリス・ジェリコに挑戦表明、さらにマット・テイヴェンと、マリア・ケネリス&マイク・ベネット夫妻のユニット「キングダム」の登場となり、アメプロ通には「ROHじゃないか」となってしまうのだった。なのでこれをトップ画像に選びます。
 はい、キングダムはFTRに喧嘩売って、「IWGPタッグもROHタッグもワタシたちのものだ」と。ママになろうが、マリア様は美貌です。過去にも実績あるし、新日本プロレスさん、また呼んでやって下さい。キングダム仕事は出来ます。上手いです。孔雀のダルトンも・・・。
 もっとも、次週のDynamiteがテレビ局の都合で火曜夜生中継となり、NXTと裏番組での正面戦争となるので、今回のRampageはもう必死でこれでもか、これでもかと試合だけでなく様々な仕込みを凝縮して詰め込み、次週のAEWを煽る盛り沢山の構成となっていくのだ。


 試合順に戻って現地では「金曜夜8時」の地上波SmackDownが終了した(日本YouTube日曜以降)10時からのRampageなので、第1試合がメインなのです。5年契約になったのでジョン・モクスリーが団体への忠誠を誓う「AEWジャージー」着てのお出ましなら、スイスのスーパーマンことクライディオ・カスタニョーリと組んでのベビーフェイス組が、ブッチャー&ブレイド w/ザ・バニーを二重奏攻撃などで成敗します。トップスターもRampage用に残してますよ・・・なんだろうけど。ちなみにザ・バニーはモロ地元のトロント出身なんだが、実況が強調するキャラもあれば、なにも触れないヒールもいます。仕方ありません。でも本誌は活字に残します。お仕事やり遂げました。


 一方で、カナダのクリス・ジェリコ親分はDynamiteに続いてRampageにも登場、こっちの方で♪Judasの大合唱をさせます。焦点のダニエル・ガルシアが、結局はブライアン・ダニエルソンを裏切ってジェリコ・アプリシエーション・ソサエティ側に再合流だったから、3度目対決のブライアンが負けたというDynamite内容を受けてのセグメント。例によって「プロレスラーより、スポーツ・エンタテイナーの方が偉い。上位概念である」を繰り返すことになります。次世代の希望の星、ダニエル君も「スポーツ・エンタテインメントの極意を学んだ」と演説するのであった。
 「ウチはあっちの団体と違って、本物の”プロレスリング”を魅せます」というのはエリート勢のAEW出発当初の売り文句だったんだが、視聴率戦争が勃発したらこうなりますわな。だいたいヤングバックスたちは現在、謹慎処分が解けてないのだから。

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