大阪プロレスが読売テレビにリベンジ!? 街かど★トレジャーに登場!

 9月7日、関西ローカルの読売テレビ『ten.』に大阪プロレスが登場した。同番組は夕方6時台のニュース番組だが、水曜日の『お宝発見!街かど★トレジャー』というコーナーが人気を博している。何しろ高い時には視聴率15%を叩き出すのだから、夕方のニュース番組としては異例だ。
 コーナーを担当するのは、漫才コンビ・ますだおかだの増田。本誌でもお馴染み『クイズ!脳ベルSHOW』のMC、ますおか岡田の相方だ。ますおかはコンビ揃ってプロレス・ファンである。

 同コーナーは、普段はますおか増田が街を探索して色々な人にインタビューをする、というもの。しかし、最近はコロナの影響でなかなか街中ロケができず、視聴者から職場紹介の依頼を受けて、そこにますおか増田が訪問する、というスタイルになっている。
 この職場紹介コーナーに、大阪プロレスが応募したというわけだ。素人かい!


(写真提供・マンジロウ)


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▼大阪プロレスファン大満足! 全日本プロレス~ゼウス祭り~

[ファイトクラブ]大阪プロレスファン大満足! 全日本プロレス~ゼウス祭り~

大阪プロレスが再び読売テレビの電波に乗る!

 ますおか増田がやって来たのは、大阪市平野区にある大阪プロレスの道場。平野区とは大阪市の南東部に位置し、キタやミナミなどの繁華街からは離れている住宅地だ。
 元々、大阪プロレスは1999年、スペル・デルフィンが立ち上げた。設立当初は大阪中心部の新今宮にあったフェスティバルゲート内のデルフィンアリーナを常設会場としていたが、フェスティバルゲートは2007年に閉鎖。デルフィンも退団し、その後は本拠地を転々とすることになる。
 そして、2014年には惜しまれつつ事実上の解散となった。

 だが本誌の既報どおり、全日本プロレスを退団したゼウスが今年の春に新生・大阪プロレスを旗揚げ。ますおか増田が解散当時のことを尋ねると、ゼウスが泣き出す(ふり)。当時のゼウスは、解散を悲しむファンの手を握って、自分が必ず大阪プロレスを再建する、と約束したそうだ。
 そして8年後、その念願が叶った。

 ますおか増田が「読売テレビも最初の頃は大阪プロレスを放送してましたよ」と言うと、ゼウスをはじめレスラー一同が「ありがとうございます!」。
 しかし、ますおか増田の「でも、いつの間にか読売テレビも放送をやめて」という言葉に、ゼウスは再び泣き出す(ふり)。

 営業担当はブラックバファロー。現在は自主興行の他に、ショッピングモールや商店街と掛け合って、出前プロレスをしているそうだ。
 覆面にネクタイ姿のブラックバファローに対し、ますおか増田が「熱中症も怖いですから、マスクを脱いでもらってもいいですよ」と言えば、ブラックバファローはイヤイヤのポーズ。何しろ正体不明、国籍不明のマスクマンなのだ。と言いながら、鳥取出身とバラしていたが。

 ちなみにこの日、登場したのは大阪プロレスの全員ではなく、以下のレスラーたち。

ゼウス
ブラックバファロー
アレス
クワイエット・ストーム
えべっさん(三代目)
アルティメット・スパイダーJr
佐野蒼嵐

 このうち、佐野蒼嵐(あらん)くんだけが練習生(練習生のため、一応『くん』付けとしよう)。だが、練習生にもかかわらず、番組内では主役級の働きをする。

▼大阪プロレスを復活させた社長のゼウス(写真は全日本プロレス時代)

佐野蒼嵐くん、徳島特有の必殺技を次々と開発!

 徳島県阿波市出身の佐野蒼嵐くん。中学生の時、何度やられても立ち上がるプロレスラーの姿に感動し、高校卒業と同時に大阪プロレスの門を叩いたという。

 最近、ゼウスの悩みはえべっさんのネタが受けないこと。ピンクレディーのUFOを真似たギャグがえべっさんの十八番だが、何しろ今のファンはUFOなんて知らないから誰も笑わない。
 そこで、ますおか増田は、徳島出身の佐野くんが阿波踊りを採り入れた技をやればいいのでは、と提案した。

 最初に試したのは『阿波踊りチョップ』。相手をロープに飛ばして返ってきたところを、阿波踊りの動きをしながらチョップする、というもの。
 ……が、いかんせん佐野くんの阿波踊りが地味。そこで、単なるチョップではなく、フライング・チョップにしてみた。しかし、両手を左右に振るだけで、全くサマにならない。

 次のアイディアは、阿波踊りの時に叫ぶ「やっとさー」と言いながらのフライング・チョップ。だが、ますおか増田は「これ、阿波踊りって気付くかなあ?」と心配の様子。
 やはり、佐野くんは経験不足のせいか、テレがあるのか、阿波踊りの動きが小さいのだ。まあ、相手がロープから返って来るという一瞬の時間に、阿波踊りを踊るというのも難しいのだが。

 阿波踊り以外で徳島名物と言えば、鳴門の渦潮。今度は渦潮ラリアットを考案した。
 相手をロープに飛ばし、ぐるぐる回転してからラリアットを放つ佐野くん。しかし、回転のスピードが遅く迫力がない。
 それでも、ますおか増田の熱心な指導が続く。止まったまま回転するのではなく、自分でロープに飛んで動きを付ければいいのではないかと、ますおか増田がアドバイスした。

 佐野くんは自らロープに飛び、ぐるぐる回って(その間、相手レスラーはラリアットが来るのを待ち続けている)ラリアットを放つ。
 だが、ゼウスは「ロープに走った意味ありました?」と疑問を呈した。

 さらには、徳島の名産であるスダチを毒霧代わりの目潰し攻撃にしてはどうかと、ますおか増田が言う。もはや反則の提案だ。

 そして、いよいよタッグ・マッチのスパーリング。佐野蒼嵐&アルティメット・スパイダーJr vs.えべっさん&アレスの対戦で、レフェリーはクワイエット・ストームだ。
 リングインした佐野くんは、アレスをロープに飛ばして「やっとさー」と叫びながら阿波踊りフライング・チョップ! なんとなく阿波踊りに動きが出てきた。
 次は、アルティメット・スパイダーJrがアレスを飛ばしたところに佐野くんが渦潮ラリアット! だが、ほとんど回転の意味がない(笑)。

 そして、いよいよスダチ目潰しの反則技。隠し持っていたスダチを握り、アレスの顔面にスダチの果汁をかける。目にダメージを負うアレス。
 トドメを刺すべく、自らロープに飛んで攻撃を仕掛けようとする佐野くんを、アレスがドロップキックで返り討ちにした。
 さらにアレスは、佐野くんにボストン・クラブの波状攻撃。佐野くんが大ピンチに陥る。

 ここで登場したのは、なぜかますおか増田。アレスにストンピング攻撃し、コーナーポストに振る。
 コーナーで動けなくなったアレスを、ますおか増田がモンキー・ホイップ! 素人とは思えない見事な巴投げで、アレスが吹っ飛ぶ。
 倒れたアレスに、ますおか増田が覆い被さり体固め。レフェリーのクワイエット・ストームによるカウントが3つ入り、完璧なフォール勝ちだ。……って、ますおか増田が勝っても意味ないやろ! テレビ画面には「なんだこれ?」というテロップが入った。

 実はこれ、ますおか増田によると打ち合わせは全くなく、思い付きで試合に乱入したらしい。他のレスラーを含めて、見事なアドリブだ。

 今年の旗揚げ以来、大会場ではないとはいえチケットのソールドアウトが続出し、常に超満員状態だという大阪プロレス。大阪プロレスの発展と、佐野蒼嵐くんのデビューに期待しよう。


(写真提供・マンジロウ)


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