フィル・デ・フライズが王座防衛!KSW 74

(C)KSW/Polsat

 9月10日(現地時間)にポーランド共和国ワルシャワで『KSW 74: De Fries vs. Prasel』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインはヘビー級王座戦で、王者フィル・デ・フライズがリカルド・プラセルの挑戦を受けた。KSW参戦後、無敗で王座に上りつめ絶対王者として君臨しているフライズが下馬評では圧倒している。そして試合も下馬評通り、フライズがテイクダウンを奪って上から攻め、最後はバックを奪ってチョークを極めて一本勝ち。フライズが圧倒的な強さで勝利して王座防衛を果たし絶対王者としての実力を見せつけた。
 セミファイナルでは、五輪レスリング銀メダリストとして鳴り物入りでMMA入りしたダミアン・ジャニコウスキーが元UFC戦士トム・ブリーズと対戦。下馬評はMMAの実績からブリーズ有利となっている。試合はジャニコウスキーのテイクダウンに合わせてブリーズがギロチンチョークを極めて一本勝ち。しかし、ジャニコウスキーは試合後にタップしてない、極まってなかったとアピール。両者は再戦を約束した。
 また地元ポーランドのミハウ・キタが元UFC戦士、ダルコ・ストシッチと対戦。こちらも地元選手対世界的メジャー団体経験者という構図となり、激しい殴り合いの末、ストシッチが左フックというかラリアット気味に腕で殴るように叩きつけキタがダウン。追撃のパウンドをレフェリーがストップし、ストシッチがKO勝ちした。

■ KSW 74: De Fries vs. Prasel
日時:2022年9月10日(現地時間)
会場:ポーランド共和国オストルフ・ビエルコポルスキ

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○フィル・デ・フライズ(英国/王者)
 1R 4分11秒 リアネイキドチョーク
●リカルド・プラセル(ブラジル/挑戦者)

<ミドル級>
○トム・ブリーズ(英国)
 2R 1分55秒 ギロチンチョーク
●ダミアン・ジャニコウスキー(ポーランド)

<ヘビー級>
○ダルコ・ストシッチ(セルビア)
 2R 2分54秒 TKO
●ミハウ・キタ(ポーランド)

<ミドル級>
○トマシュ・ロマノフスキ(ポーランド)
 1R 3分54秒 TKO
●セザリー・ケンシック(ポーランド)

<バンタム級>
○ウェルソン・マーティンズ(ブラジル)
 判定
●パヴェウ・ポリティウォ(ポーランド)

<ウェルター級>
○エミール・ウェーバー・ミーク(ノルウェー)
 2R 2分01秒 TKO
●カツペル・コジオゼベスキー(ポーランド)

<女子ストロー級>
○ソフィア・バギシュヴィリ(ジョージア)
 2R 1分47秒 アームロック
●アニタ・ベクス(ポーランド)