男気と書いて武士正と呼ぶ。
本当にそう思えるほど、本名近藤哲夫はある意味漢だ。
今や、イリエマンの兄貴分ともいえる存在となった武士正こと、近藤哲夫氏
格闘技界の人脈にほとほと愛想がつきかけていた最中、突然現れたこの侍にもう一度、あの時本当にもう一度だけ業界を信じてみようと思ったことを覚えている。
最初の出会いは最悪だった。
彼との初遭遇は2018年の大晦日だったと思う。
今でこそ、のんべの俺のホームグラウンドの一つになった西成で、上機嫌で4~5軒はしごしてべろんべろんになった俺は、翌年にキングダムに参戦予定のパンクラス伊藤崇文選手とコンタクトを取っていたことを思い出し、その伊藤選手の取材をかねて大晦日の道頓堀プロレス興行に週刊ファイト編集部の名称を出して突撃した。
結果はというと、当然取材などできる状態ではなく呂律がまわらない状況で会場で叫び続け、リングにも勝手に登壇する羽目に。そして酩酊した状況で取った写真は、その後UPした記事に掲載。編集部からは、おもいっきり傾いてるとクレームを受け散々な状況へ。
イリエマンのおかげで、とんでもない煽りをくった伊藤崇文選手
後から聞いた話だが俺を紹介した伊藤選手は、針のむしろで出場選手各位に謝罪し続けていたという。
俺はというと翌日、財布に一切の現金がないまま見知らぬ難波の漫画喫茶で発見された。
その時これはさすがにまずいと思ったのか、韓国グラジエーターのUFC王者ダン・スバーン戦の時にお世話になったCMA諸岡(秀克)代表や、格闘技団体IMPACT代表の田馬場(貴裕)に「入江さん、それやばいって!」と言われながらも、繋がりがある人脈にお願いして近藤さんに謝罪の電話をかけてもらったことを鮮明に覚えている。
道頓堀プロレスの主催者でもある近藤さんは、そんなおバカな俺を笑って許してくれたという。
その後も、西成のカラオケバーでの大喧嘩などすったもんだもあったりしたが今でもタイヤファイトOSAKAの代表も務めてくれている近藤哲夫氏。
そんな、武士正こと近藤さんがタイヤファイトGIFUのベルトを取った。
勝率2割。
それが武士正の戦績だ。
レジェンド船木誠勝選手はいう
「年齢?、歳のこというなら武士正を見てください」
40代からの本格的格闘技への挑戦。
数々の有名選手達との対戦で身も心もボロボロ。
だけど武士正は戦い続ける。
タイヤファイトタイトルマッチでは2度も同じ相手、村田剛力剛に敗退した、全日本では3度目の正直なるか?
勝率2割?2割だからこそ与えられる感動がある。
普通の人ならとっくのとうにあきらめている弱さ。
弱さの中に見せる、本当の強さ。
タイヤファイトGIFU80王者 武士正
そして8月28日大阪 全日本統一タイヤファイト80王者決定トーナメント
ミナミの格闘オヤジの戦いは続く。
UWFインターナショナル取締役
キングダム元社長
鈴木健氏のお店
用賀 串焼き壱屋苑にて撮影
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▼今週の要:飯伏幸太「辞める」騒動の深淵 ノアNOSAWA論外 サーシャ
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’22年05月26日号飯伏深淵 サーシャ放棄 ノア論外 堺市JCK 新日キックTWOFC 宮原V3