[週刊ファイト5月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼FTR対決AEW!コロナHペイジ欠場セリーナ志田光SスカイTNT奪回
(c) AEW 編集部編
■ AEW Dynamite
日時:4月27日(現地時間 公式写真翌日配布)
会場:米ペンシルベニア州フィラデルフィア リアコウラス・センター
フィラデルフィア客には当然ながら受けの良いCMパンク入場、実況席に付くところから番組開始。そして「オーエン・ハート杯トーナメント予選」の目玉の一つ、”最初で最後”が強調されたFTRのダックス・ハーウッドとキャッシュ・ウィーラーのシングル対決の幕が開く。
これはもう、本物のレスリングを愛好するマニアにとってのドリーム・マッチである。こうしてこう返すんだろうというのを全部やってくれて大満足。最後はキャッシュが丸めたところを2でダックスが丸め返してのフィニッシュ。やはりそうしましたか。堪能出来ます。
そして実況席からCMパンクが躍り出る。7年弱のブランクがあったわけで、「やれんのか?」と懸念の声も聞かれたのだが、「俺はやれている」と。いや、まったくだ。フィリーの客に後押しされて、いよいよハングマン・ペイジの王座捕りを宣言するのである。時は来た。現地5月29日、ラスベガスの『Double or Nothing』PPV大会である。
但し、この日の収録、実はペイジがコロナで急遽欠場だったのだ。舞台裏は進行予定の書き直しで大変だったらしいのだが・・・。
さて、大ブレイク中のウィラー・ユウタである。しかも、ペンシルバニア出身なんか知らなかったゾ。ということでホームタウン・ボーイの帰還にお客が試合前から出来上がっている。そしてブライアン・ダニエルソン、ジョン・モクスリーのBlackpool Combat Clubトリオのお出ましだ。対するは道場長QTマーシャル率いるナイトメア・ファクトリー(ニック・コモロト&アーロン・ソロ)である。
引立て役の職人たちがやられてくれて、最後はユウタがコモロトを丸め込んだ。これでイイのだ。
まずランス・アーチャーが入場。次にMJFの音楽が鳴って「うん?」と思ったら、アリーナ会場の来賓席ボックスでショーン・スピアース会長とポップコーンにワインである。そしてヒールの定番、その土地の悪口で馬鹿にするんだが、なんと「フィラデルフィアの女たちは避妊になにを使うと思う? 性悪なところだ」とか酷いこと言っている。人気ドラマ『Cold Case』のリリー・ラッシュ刑事は怒っただろう(笑)。
番組冒頭には14+と「14歳以上」認定のプライムタイム(日本表記ゴールデン)番組なのに、良くも悪くもAEWは刺激的なことを派手にやり、使う言葉も汚い。WWEがファミリー番組を謳うのとは異なり、毎回の流血戦、今回は最後トリに、ついにお待ちかねのペイジ・ヴァン・ザントとタイ・コンティのキャットファイト挿入まで、ガラの姦邪で悪名高いフィラデルフィアのお客を満足させていくのである。