NXT王座戦Bブレイカー戴冠!翌日RAWアライアス弟(笑) エゼキエル

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■ WWE RAW
日時:4月4日(現地時間 日本YouTube水曜以降)
会場:米テキサス州ダラス アメリカン・エアラインズ・センター


 現地金曜夜のSmackDown地上波FOX中継の会場となったアメリカン・エアラインズ・センター。専門媒体にとっては地獄の過密スケジュール開始であり、そのまま殿堂式典、わずか半日後には『NXT STAND & DELIVER』があって、『レッスルマニア』2日間こそAT&Tスタジアムに移動して公称数字はともかく、ガチで有料入場者各55,000人は埋めてみせたが、それぞれ4時間の長丁場だった。そしていわゆる「翌日RAW」で再び、アメリカン・エアラインズ・センターに戻ってきたことになる。編集部の狂気はまだ終わってないのであるが・・・。

 リキャップ映像もあったが、重要な冒頭はやはり英雄となったCodyだった。なにしろ自分でAmerican Nightmareなどを登録商標にしているから、AEWと同じ音楽、同じ衣装、同じロゴを使って問題ないのである。

 そしてタイタン・トロンには1977年9月26日のMSG定期戦、父ダスティ・ローデスがベルトを掲げる絵が映し出されるのだが、場外カウントアウトだから王座移動ナシとアナウンスされて、当時8歳のCody少年にとっては・・・。ということで復帰後の目標が王座獲りという決意声明となるのであった。

◆コディ・ローズが父に捧げる王座獲りを宣言「ダスティ・ローデスのためにやるぞ」

 「レッスルマニア38」で6年ぶりにWWE復帰を果たしたコディ・ローズが番組オープニングに登場すると「“アメリカンドリーム”ダスティ・ローデスのためにやるぞ」と父に捧げる王座獲りを宣言した。Codyが登場すると「ダスティ・ローデスは父であり、俺にとってヒーローだった」と語り始めると「王座ベルトを奪取して父に渡したかったが、彼が亡くなってその機会も失った」と失望を語ったが、続けて「もう直接手渡すことはできないが、“アメリカン・ナイトメア”である俺の腰に巻くことはできる。“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデスのためにやるぞ」と父に捧げる王座獲りを宣言してWWE復帰に意気込んだ。さらにコディはそこへ姿を現した「レッスルマニア38」の対戦相手セス“フリーキン”ロリンズと一触即発の睨み合いを展開するも、最後は一転して握手を交わした。


 どうも90分短縮版の編集担当者は、恣意的にリア・リプリー&リブ・モーガン組のカードをカットしているとしか思えない。今回も丸ごとバッサリである。

 もっとも、コンデンダーズ戦(WWE用語のノン・タイトル戦)で次週に王座戦というなら、挑戦者組が勝利にしないとロジックが合わないのだが、ここでもナオミの開脚スプリットとサーシャ・バンクスの正面コードブレイカーがリブちゃんに決まるケツである。これはオカシイ、見せられないと判断したというなら納得なのだが・・・。


 初日のメインを務めたケビン・オーエンズ。直前にケガしての話は負けた言い訳ではなく、ガチ話のようなのだが、無事に役割を果たしたのでそれはまぁどうでもイイ。なにしろ翌日RAWは、なんらかのサプライズなり新たな選手の投入がお約束なのだが、なんと出てきたヒゲ面を綺麗に剃り、ギターも持ってないアライアスである。しかし、本人は弟のエゼキエルなんだと。
 インパクト的には、全部見ているフォロワーにしたら結局はこのセグメントが最も記憶に残ったのではなかろうか。


 意外にも大活躍で目立ったYouTuberローガン・ポールにスカルクラッシング・フィナーレ見舞って仲間割れだったミズ。WWEからしたら仕事出来るに加えてしゃべれるので使い勝手が良いのだろうが、ドミニクとのシングル戦でも勝利。ただ、このセグメントはインドの怪人ヴィア・マハーンのあらためてのプッシュが目的だったようで、レイ・ミステリオともども痛めつけてました。


 ビアンカ・ブレアの左目のアザはガチのようです。まぁ『レッスルマニア』のベストマッチ賞激闘ですから。


 さて、RAW番組内でのNXT王座戦である。てっきり『STAND & DELIVER』で王座交代が締められると思い込んでいたが、予想がハズれた理由はこういうことだった。なにしろ『レッスルマニア』直後の「翌日RAW」はほぼ自動的に視聴者数がハネあがる訳だが、今回は平均視聴者数が200万突破の210.1万人。平均視聴率も0.63%にジャンプしている。これは昨年1月の記録以来の大台なのだ。なるほど、多くの方に見て貰うことが翌日のNXT 2.0の番宣にもなると判断されたのであった。


 尺はCMを挟んで10分は貰っていた。最後は高々とリフトアップしてのパワースラム。これでいいのだ。


 MVPのセグメントは、最初はボビー・ラシュリー勝利を持ち上げるも、オモスが出てきて結局はラシュリーを裏切ると。ただ、『レッスルマニア』の試合もイマイチだったのに、まだオモスvs.ラシュリーを続けるんでしょうか? ピンときません。


 ゼリーナ・ベガがカーメラに「お前のせいで負けた」と毒づくセグメントは、今週にコーリー・グレイブと結婚式、ハネムーン休暇になって替わりにジェリー・ローラーが暫く呼ばれるそうで・・・。ブチューと濃厚KISSやってましたけど、どうぞお幸せにとしか評しようがない。


 RK-Bro(ランディ・オートン&リドル)にフィン・ベイラーが、タッグ王座防衛のウーソズとオースチン・セオリー組に挑む6人タッグ。

 ケツはベイラーさんがセオリーのATLに沈みます。『レッスルマニア』後の序列の変更でしょうか。


 エッジとダミアン・プリーストが共闘で、AJスタイルズが次週のプリーストの対戦相手になりました。


 ストリート・プロフィッツ(モンデス・フォード&アンジェロ・ドーキンス)が、アルファ・アカデミー(オーティス&チャド・ゲイブル)と交えるテキサス・トルネード形式のタッグ戦は、フォードがゲイブル師匠をフロッグ・スプラッシュのテーブル葬にする結末でした。


 年商が$1 billion突破(邦貨、本日の為替レートなら1240億円)の記録的な増収・増益を続けるWWE。それもローマン様のおかげなんだそうで・・・。

◆絶対王者ローマン・レインズが“王座統一”を報告「約束通りレスナーを倒しただろ」

 WWEユニバーサルローマン・レインズが「レッスルマニア38」翌日のRAWに登場すると「約束通りレスナーを倒しただろ」と王座統一をWWEユニバース(ファン)に報告した。レインズがウーソズ&ポール・ヘイマンを引き連れて番組エンディングに登場すると、ヘイマンはレインズの功績として記録的な興行収入や王座最長保持記録に言及して「間違いなくレインズこそが最大のスターだ!」と褒め称えた。すると今度はレインズが「俺は“ゴッドモード”だからな。約束通りブロック・レスナーを倒しただろ」とレッスルマニアでの王座統一を報告すると、最後に「だが俺はこれで満足はせずに前進するぞ。次の動きはスマックダウンで教えてやろう」とスマックダウン登場を予告した。


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’22年04月14日号Wマニア現地取材ダラスSD殿堂S&D AEW-ROH ノア福田Kickマサル引退