[ファイトクラブ]SエスコバCグライムス A-Kid初KUSHIDA Tチャンパ引退?ミステリオ親子NXT

[週刊ファイト3月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼SエスコバCグライムス A-Kid初KUSHIDA Tチャンパ引退?ミステリオ親子NXT
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■ WWE NXT 2.0
日時:3月15日(現地放送時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center


 いよいよテキサス州ダラスのアメリカン・エアライン・アリーナから生配信される『NXT Stand & Deliver』(現地4月2日、『レッスルマニア』同日夜だが先にWWEネットワーク昼中継)が近づいてきたが、そこへの仕込みと同時に、現在のNXT 2.0はRAWやSmackDownのスーパースターをパフォーマンス・センターに召集することで視聴率テコ入れとなっており、今回はミズTVが引っ越しという案配である。もちろんゲストは新NXT王者となったドルフ・ジグラーだ。


 やはりミズはしゃべりは上手い。AWAYの会場に出張してもお客をコントールしている。あとのセグメントでウォルターことグンター(orガンサー)と言い合いになる際に、「俺はしゃべれるエンタテイナーだ」と言い切ったLAナイトも確かにレスリングが出来て、なおかつしゃべりも達者である。ということで番組メインはジグラーの持つNXT王座へのLAナイト挑戦が決まるのであった。


 さて、マニアのファンのお待ちかね。サントス・エスコバvs.キャメロン・グライムスが、ダラス会場での北米王座ラダー戦の予選という体裁で行われ、期待を裏切らない素晴らしい試合を堪能させてくれることになる。

 割と驚いたのはサントスが6:4か7:3に近い感じで攻める試合展開だったことか。過小評価賞の男が様々なバリエーションを披露してくれて大満足なのだ。ただ、ということはケツはダウンなのかぁと脳裏に過ってはいたのだが・・・。

 しかし、ファントムドライバーが決まり3カウントが叩かれるのだ。解説席で茶々を入れていたトリック・ウィリアムスとNXT北米王者カーメロ・ヘイズは敵意なんだが、面白いことになってきた。もともと近年、1日だけだろうが2日なろうが、肝心の『レッスルマニア』よりNXTのPPV大会の方がはるかに凄いのはもはや恒例のことなんだが・・・。

◆紫雷イオがダスティ杯決勝戦を前に「終わりが来るぞ」とNXT女子タッグ王者を挑発

 紫雷イオが次週の女子ダスティ・ローズ・タッグチーム・クラシック決勝戦を前に「終わりが来るぞ」とNXT女子タッグ王者トキシック・アトラクションを挑発した。イオは次週行われるダコタ・カイ&ウェンディ・チューとのダスティ杯決勝戦を前に映像に現れると「このトーナメントに出たのはトキシック・アトラクションをぶっ壊すためだけだ。そして、私たちはそのやり方をわかっている」とパートナーのケイ・リー・レイと共に王座挑戦権をかけたトーナメント出場理由に言及した。さらに「私たちには共通の敵がいる。トキシック・アトラクションはNXTを支配しているが、終わりが来るぞ」と王者を挑発してトーナメント優勝と王座奪取に自信を示した。
 イオは一部英語だが、大半は日本語のまま英語字幕、KLRはわざとの強い英国訛りでしゃべるという・・・。この売り方演出はどうなのかとも思うのだが・・・。


 さて、これまたNXT UKから鳴り物入りで米国本土上陸となったスペイン人A-KIDがパフォーマンス・センターに登場。相手を務めるのは、カーメロ・ヘイズのデビュー戦も務めたKUSHIDAである。そこが凄いことなのだ。

◆KUSHIDAがNXTデビューのAキッドに惜敗 イケメン二郎は美女に目を奪われてワグナーに衝突

 KUSHIDA(with イケメン二郎)がNXTデビューとなるAキッドと対戦するとハイレベルな攻防の末にスプリングボートDDTを浴びて惜敗。イケメン二郎はバックステージで美女に目を奪われて衝突したヴォン・ワグナーとトラブルになりかけた。序盤、KUSHIDAはグラウンドの攻防でAキッドとアームバーの取り合うとクロスフェイスやボストンクラブで攻め込んだ。さらにアームブリーカーを放つとAキッドにアームブリーカーからの延髄切りで倍返しされて意地のぶつかり合う白熱の攻防を展開したが、最後はAキッドのスプリングボードDDTに沈んで惜敗した。

 試合後にはKUSHIDAが「油断した。でもすごくいい選手だった。またやりたいわ」とバックステージで話しているとイケメン二郎はロバート・ストーンと話す美女に目を奪われて衝突したワグナーとトラブルになりかけた。

◆サレイが制服メガネ姿のまま屈辱の敗戦 太陽ネックレスも破壊されてティファニーに激怒

 サレイが抗争するパリス・ヒルトン風のティファニー・ストラットンにバックステージで襲撃されると、“太陽の戦士”に変身出来ないまま制服メガネ姿でスピニング・スプラッシュを浴びて屈辱の敗戦となった。サレイがバックステージで太陽ネックレスを握りしめながら入場しようとすると、突如背後からティファニーに襲撃された。ティファニーにネックレスを投げ捨てられるとリングコスチュームに変身することなく制服メガネ姿ままリングで試合がスタート。

 サレイはドロップキックを放って打開を狙ったが、これを回避されると最後はスピニング・スプラッシュを浴びて因縁のティファニーに屈辱の敗戦を喫した。試合後、サレイは「言い訳はしない。だけど私の大事な祖母のネックレスが壊れてしまった。本当に腹が立つし、このことを決して忘れない」と怒りを露わにして自身のツイッターに投稿した。


 今回の番組でもっとも印象に残ったのはトマソ・チャンパのモノローグというか、たっぷり尺も貰ってマイク握って今後について語りだした場面になる。実際には「引退」とは言わないのだが、幕切れを探しているみたいなことを愛するNXTのお客に感謝するのだ。当然、お客さんもPlease don’t goだの、one more timeだのと合唱を始めるのだが・・・。どうやら、ダラス大会をひとつの区切りに考えているようである。

 そこに出てきたのがトニーD(ディアンジェロ)である。どうやらこのカードがダラス大会のようなんだが、会場客はCiampa gonna kill youと合唱していたが、去就が注目されるチャンパ親父なのであった。

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