[週刊ファイト3月10日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼SゲバラTNT王座防衛アンドラデ 教官セリーナHook専属!?Rampage
photo by George Napolitano 編集部編
・サミー・ゲバラTNT王座戦アンドラデに蝶野正洋出てくるジェリコ解説
・D.M.D.「アンタ、本当は私が好きなんでしょ?」サンダー・ロサと調印式
・番組トリ そして長丁場大会最後はオレンジ・キャシディのハシゴ戦出陣
・ネタばれ注意Dark Elevation収録Fガザリアンさくらえみディアマンテ
・カオス・プロジェクト元FMWルーサー&セルペンティコ対ダークオーダー
■ AEW Rampage
日時:2月25日(現地放送時間 録画番組)
会場:米コネティカット州ブリッジポート ウェブスターバンク・アリーナ
Dynamiteの同じ会場からの3時間目。なのでこれは自前取材になる。番組はサミー・ゲバラのTNT王座防衛戦から。対戦するはマット・ハーディと同盟を結んでいる実力者のアンドラデである。
さすがにこの二人だからイイ試合である。Rampageの解説陣にはクリス・ジェリコもいて、今の技は「マサヒロ・チョーノだぁ」とかやるのが妙にはまる。
比較的大柄のアンドラデにスパニッシュ・フライを決めるのはもの凄いことである。一方のアンドラデもロープを挟んでサミーをDDT処刑にして、頭をエプロンの固いところに叩き付けるのだ。この場面ではジェリコが「こんなの見たことない!」と大騒ぎするのである。
試合はお約束なんだが、ターンバックルを外そうとしたアンドラデが、自身が打ち付けられることになりサミー・カッターが決まっての王座防衛。しかし、当然にマット・ハーディがどつきにリングインすると、スティング&ダービー・アレンが救出に入るのだ。まぁ最後はアメプロ流というか、ちょっと類型的過ぎる嫌いはあるのだが、イイ試合だったから良しとしよう。
さて、さて、憎まれ役のQTマーシャルが出てきて、「HOOKの人気が出たのは誰のおかげだと思ってるんだ、(解説席にいる)おい、タズ、お前じゃないゾ。この俺だ!」とマイクするのである。テレビを見る程度のライト層はなんのことかわからなかったかもだが、AEWフォロワーはQT道場がAEW養成工場になっていることは知っている。そして会場客もわかっているようで、もうお客さん、HOOK、HOOKの大合唱だ(笑)。なんか、HOOKだけはRampage専属になっていて、当初今回のカードが発表された際にHOOKの名前がないから、専門媒体筋なんか「がっかり」とまで評していたのだが、顔見世だけの出番とはいえ、ちゃんとお客さんのリクエストに応えてました。QTマーシャル道場の若手陣を次々に投げて、最後の一人なんか辞めときますと逃げるのである。そろそろ次が、QT師匠をやっつけるカードでしょうか。
この流れを受けて始まったのがそのQT道場の期待株にして、ブルーザー・ブロディ・ギミックのニック・コモロトを、もう半分はベビーフェイス化しているウォードロウがパワーボム葬にするカードである。
このカードのツイストは、ピナクル軍のショーン・スピアーズが、「お前はやり過ぎ。もうパワーボムは使うな」とか言うのだ。そして無理に抱きあったりするんだが、ウォードロウがターンした際、最初にやられるのがパーフェクト10男なんですかねぇ。それはそれで笑えます。
セリーナはProfessor of Professional Wrestlingになられたそうで。いや、NXTではコーチ業だったんでもとから教官なんだが・・・。今宵の「5分間のルーキー・チャレンジ」はケイラ・スパークスなんだが、コーナーポスト際の痛め技の攻防とか、毎回オリジナルな展開を見せてくれている。やはり凄い教官なのである。
3・6『REVOLUTION』PPV大会のDr.ブリット・ベイカーの女子王座防衛戦にして、今回のRampageのある意味では目玉だったのが調印式だ。そりゃしゃべりではD.M.D.のほうが上手なんである。「アンタ、本当は私が好きなんでしょ?」って・・・あの女子プロレス史上に残る大流血戦で両者が名を上げましたから。でも、いきなりガチな口撃されたら、言い返せないモンです(笑)。サンダー・ロサはテーブル飛び越えてイスごとD.M.D.をぶっ飛ばしていた。
怒ったジェイミー・ヘイターが突っかかって行くが、メルセデス・マルチネスも出てきてロサと二人でジェイミーをテーブル葬に。ベルトを奪ってロサが「私が取る!」とやってました。