Dusty杯クリード兄弟MSK【特番NXT】3王座戦BブレイカーSエスコバ

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■ WWE NXT2.0 Vengeance Day
日時:2月15日(現地放送時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オークランド Capital Wrestling Center


 前から決まっていた特番Vengeance Dayである。しかし、北京五輪の中継優先でこの回も傍系局SYFYでの中継に。しかし、WWEネットワーク解禁が現地放送より24時間遅れる手前、視聴率はもう出ており、先週より急激なジャンプだと。ただ、大局的観点からはあんまり重要とは言えないというか、先週の視聴者数が悪かったのは、チャンネル変更をわかってないボンクラ層がいかに多かったかというだけなのであって・・・(笑)。もっとも特番を謳うだけあって、全試合凄い試合の連続で大いに満足させてくれることになる。


 トップバッターはピート・ダンとトニーD(ディアンジェロ)の因縁の抗争、今回は凶器使用アリの金網戦である。ハンマーやペンチの入った赤い工具箱にトニーDの手を挟んで上蓋にピートがガシャンと乗っかるとか、危ないspotあるのだが、WWEネットワークは大きなテレビで見れるので、挟んだ側だけへこませてあるのがカメラに映っているミスとかはあったのだが、ド派手にやりあってくれて面白かったかと。ビターエンドが決まった。


 女子タッグはToxic Attractionのジジ・ドリン&ジェイシー・ジェインが、ペルシア・ピロッタ(&インディ・ハートウェル)にハイロー合体技を決めて王座防衛も挿入。他のカードの充実度に比べれば劣ったかなぁ。


 警察官を連れてきたグレイソン・ウォラーとLAナイトの抗争は続いてます。接近禁止命令の書類によると・・・とか、バカでかいインド人のサンガが暴れと、もう来週、決着つけるしかありません。


 カーメロ・ヘイズのNXT北米王座防衛戦はお客さんがキャメロン・グライムスに感情移入したこともあり、ニヤ・フォールの場面なんか沸きに沸いた。ダイナミックに映えるロッカー・ドロッパーと称するアックス・キックで狩ってのフォール。カーメロ・ヘイズが「A」チャンピオンと自称出来る試合運びには感嘆しかない。NXTに来てからまだ1年たっていないのだ。

◆紫雷イオがケイ・リー・レイのバットで破壊行為「私、彼女好きだわ」

 紫雷イオが女子ダスティ・ローデス・タッグチーム・クラシックを前に元NXT UK女子王者ケイ・リー・レイのバットで破壊行為をすると「私、彼女好きだわ」と発言して2人のタッグチーム結成の可能性がさらに高まった。イオがケイ・リーと共に映像で「NXTベンジェンス・デイ」に登場するとケイ・リーのバットによる破壊行為を目の当たりにした。続けてケイ・リーに「やってみる?」と誘われるとイオは「私のスタイルじゃない」と一度は断ったが、「なんか怒っていることあるでしょ」と説得されてバットを受け取るとコップや皿を次々に破壊。さらに負傷しているパートナーのゾーイ・スタークのコップも床に投げつけると「私、彼女好きだわ」と笑顔でその場を後にした。紫雷イオが活躍するNXTは毎週木曜にWWEネットワークで独占配信される。


 やはりベストマッチ賞はダスティ杯決勝になるMSKとクリード兄弟だろう。大人のファンならまだまだグリーンなクリード兄弟のプッシュはわかっていたことだが、高速スピードで展開するMSKについていけた点が凄いことなのだ。

 ジュリアスのスライディング・クローズラインがナッシュ・カーターに決まった。しかし、NXTフォロワー諸氏はMSKのお仕事ぶりに拍手喝采なのであった。


 タッグ戦線ということからインぺリアム登場となるのだが、このセグメントの問題は女子アナとかやはり英語読みで「ガンサー」と言っており、本人は「グンターだ」と言うんだが、肝心のお客さんが「ウォルター、ウォルター」と大合唱であり、WWEの名前変更を認めようとしないことである。ソロ・シコアがウォルターと闘う意思表示なんだが、NXTの常連客をコントロールできると思ったら大間違いだ。作り手の考えた通りに運ばないセグメントになってしまった。これは尾を引くと思う。


 番組トリがブロン・ブレイカーの初防衛戦。入場の際にVengeance Dayのロゴのある炎のリンクを背にした登場が大物扱いで良かったんだが、その写真が公式には選ばれてないのは勿体ないなぁ・・・。

◆ブロン・ブレイカーがNXT王座防衛に成功!ジグラー介入もエスコバに逆転勝ち

 ブロン・ブレイカーがサントス・エスコバと「NXTベンジェンス・デイ」のNXT王座戦で激突すると試合途中にドルフ・ジグラーに襲われるも劣勢を跳ね返してリック・スタイナー伝承のゴリラプレス・スラムで王座防衛に成功した。ブレイカーがメインとなったNXT王座戦でエスコバ(with エレクトラ・ロペス&ホアキン・ワイルド&ラウル・メンドーサ)と対戦すると、スープレックスやクローズラインを放って序盤のペースを掴んだ。

 試合途中にはワイルド&メンドーサに妨害されると突如現れた王座を狙うジグラーにもレフェリーの隙を突いたスーパーキックで襲撃されてしまう。その後、現れたトマソ・チャンパによってジグラーの介入が阻止されると息を吹き返したブレイカーはDDTを食らいながらもスピアーからゴリラプレス・スラムをエスコバに叩き込んで王座防衛に成功した。本誌過小評価賞の常連サントス・エスコバ、これがプロレスである。必見番組であった。

NXTは毎週木曜にWWEネットワークで独占配信される。


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