DジグラーNXT参戦!D杯MSKクリード兄弟MローズKLレイw/紫雷イオ

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■ WWE NXT2.0
日時:2月8日(現地放送時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center


 RAWに続いてUSAネットワークが五輪中継優先のため、現地ではNBCグループ傍系のSYFY局放送となるのだが、こういう時は逆境を糧にして質の高い番組を作ろうとなるものだ。試合はダスティ杯準決勝からクリード兄弟とGYV(グリズドル・ヤング・ベテランズ)の攻防から。

 会社が売り出そうとしているクリード兄弟に、GYVがエプロン骨組み鉄製パイプに喉を打ち付けたりと、あの手、この手のヒール殺法で追い詰める展開である。といっても、お仕事していますのGYVが、まだまだグリーンなクリード兄弟を輝かせている図式になる。

 クローズラインがザック・ギブソンに決まった。


 先週、クレジットカード盗られてサスペンドされるまでショッピング三昧だったという設定のウェンディ・チューに、パリス・ヒルトン風セレブのティファニー・ストラットンがリベンジするカードも挿入。パジャマのまま闘う中国娘、ぽっちゃり体型だがレッグスプリットも出来て身体は柔らかいのはわかりました。


 ジョー・ゲイシーとハーランドが高みの見物をする中で、ピート・ダンが黒人のドラコ・アンソニーに指パッチンを見舞いながらビターエンドで仕留めるカードは、途中でトニーD(ディアンジェロ)も介入しようとしてピートにやられる次回の金網戦の宣伝に。最後は英国クリケットのバットだけでなくリング下からあらゆる凶器を出していたから、単なる金網戦ではなく凶器使用アリの形式をピートが主張してトニーDが「受けてやる」なのでした。


 グレイソン・ウォ-ラーの用心棒、バカでかいインド人のサンガに、ベビーフェイスのLAナイトが挑むカードは、コーナーパッドを外してそこを凶器にしようとしたグレイソンの作戦が裏目に出て、逆に打ち付けられるのがサンガという展開でネックブリーカーが決まる。ただ、当然グレイソンとの抗争は続きます。


 NXT王者ブロン・ブレイカーに、職人サントス・エスコバが挑む次週の王座戦。最大のサプライズはドルフ・ジグラーの登場に尽きる。「まだ取ったことのないタイトルはNXT王座だけだ」と。笑えるのはお客さんはトリプル・スレッド合唱を始めたことか。

 そこに「NXTが俺のホーム」とトマソ・チャンパがやってきてジグラーを蹴とばす。来週は予定通りのシングル戦だが、これで王座戦線は面白いことになってきた。

◆「太陽はいつも沈んだ後にまた昇る」“太陽の戦士”サレイ裏投げダコタ撃破

 “太陽の戦士”サレイが因縁の初代NXT女子タッグ王者ダコタ・カイを裏投げで沈めて激勝した。制服メガネ姿のサレイは祖母に貰ったネックレスを握りしめながらリングコスチュームに変身すると先週のNXTで「太陽はいつも沈むんだぞ」と挑発されたダコタと対戦した。

 サレイはダコタのランニング・ビッグブート3連打を食らいながらもダブル・ストンプやミサイル・ドロップキックで反撃して互角の攻防を展開。終盤にはフォールの奪い合いからソバットや強烈なドロップキックを放つと最後はトドメの裏投げでダコタをマットに叩きつけて3カウント。サレイが強敵(ウェイド・バレット解説員によればUncrowned Queenの)ダコタを下して変身復帰後2連勝を飾った。

 試合後、サレイは自身のツイッターで「太陽はいつも沈んだ後にまた昇る。そして、皆に陽ざしを放つのよ」と投稿すると続けて顔の傷を見せながら「試合でもらった私の勲章。リングの中でサレイは“太陽の戦士”」と試合の激しさを披露した。サレイが活躍するNXTは毎週木曜にWWEネットワークで独占配信される。


 もう一つのダスティ杯準決勝が、MSKに対するマリック・ブレイド&イドリス・イノフェ組である。スピーディかつ立体的で、キビキビした試合が見れて満足かと。

 大人のファンなら合体ブロックバスターが決まるケツは読めていたとは思うが、これで来週の決勝はやはりMSK対クリード兄弟が決定した。


 番組トリがマンディ・ローズのNXT女子王座に、近代WWEでもっとも長期間NXT UK女子王座を保持していたケイ・リー・レイが挑む。正直、カウント2で跳ね返されてもすぐに足技で首を挟むとか、明らかに何枚もケイ・リーが上手なんだが、まぁそれはイイじゃないですか。そんなNXT2.0になって、目玉としてマンディをチャンピオンにしたんだから、そんなにスグには落とさせたりはしないだろうと。
 ただ、チームが決まらないからと開始が先送りされていた女子のダスティ杯で、紫雷イオがどうするのかという前振りセグメントがあったから、やはり最後に出てきたのがイオで、ケイ・リーとの圧倒的な最強タッグ誕生というところで番組終了にしているから、これはこれでよろしかったのではなかろうか。

◆王者マンディ・ローズ肉薄のKLRを紫雷イオ救出!新たな物語へ

 紫雷イオがNXT女子王座戦に敗れて襲撃されたケイ・リー・レイの救出に現れると、王者マンディ・ローズらトキシック・アトラクションを一蹴して女子ダスティ・ローズ・タッグチーム・クラシック開催を前に新たなタッグチーム結成の可能性が高まった。

 イオは負傷しているパートナーのゾーイ・スタークに別のタッグを組むよう説得されて渋々了承すると「誰に聞くべきか心当たりがある」と意味深に答えた。さらにNXTメイン戦でケイ・リーが王者マンディとのNXT王座戦に挑むと試合途中に突如トキシック・アトラクションのジジ・ドリン&ジェイシー・ジェインに介入されて屈辱の敗戦に。

 試合後にはケイ・リーが捕まってバットを持ったマンディらに捕まると、そこへイオが救出に現れてトキシック・アトラクションを一蹴。イオはマンディのバット攻撃をかわして掌底アッパーを放ち、ジジ&ジェイシーにはダブル・ミサイルキックを決めると、最後はケイ・リーがKLRボムをマンディに叩き込んで共闘した。

 その後、イオがバックステージでケイ・リーと姿を現すとゾーイに「ダスティ杯のためにチームを組むのかな?」と質問されてイオは無言のままその場を後にした。紫雷イオが活躍するNXTは毎週木曜にWWEネットワークで独占配信される。


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