[ファイトクラブ]Cody離脱AEW次PPV仕込みTロサMマルチネスSゲバラDアレン

[週刊ファイト2月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Cody離脱AEW次PPV仕込みTロサMマルチネスSゲバラDアレン
 (c) AEW他 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:2月16日(現地時間)
会場:テネシー州ナッシュビル ナッシュビル市立講堂


 あえてそれだけで別途の記事エントリーにしなかったが、AEWに関する大きなニュースとしてはコディ・ローズ&ブランディ夫妻が離脱を正式に発表した。WWEに行くものと思われる。また、なんらかの発表がDynamite番組内であると踏んだことも、いきなりニュース記事にしなかった理由になるが、結局番組では何事もなかっかたのように、CMパンクなんか普通にCodyの名前を出していたりして、多分、知らないからだと思われるが、特に番組前のミーティングとかでもトニー・カーン代表は触れなかったのだと推定されよう。
 すでに昨年末で契約は切れていたが、そのままの条件で延長して出場、サミー・ゲバラに負けてTNT王座を明け渡していた。比較的早く、暫定王者サミーとの試合が組まれていたこと、そしてまた負けていたから、一部で憶測はあったのだが、やはり「まさか?」はある。なにしろAEWが始まった段階では前進となる『ALL IN』大会の主導者であり、創成期は文字通りのロッカー・ルーム・リーダーであった。

 会社組織上はEVP=副社長の肩書もあり、当初はブッキング面の権限もあれば、いわゆるマッチメイク実行委員会でカード編成にも関わる待遇だったものの、これはCodyだけではないのだが、いざ番組が始まり本当にブランドが成功しだすと、トニー・カーンが細部まで取り仕切るようになり、事実上は選手としての出場になっていたのは事実だ。これをピーチク、パーチクが好きな媒体は、退団の理由に書き飛ばしているが、本誌はそうは思わない。やはりカネであり、これだけ成功したのだから、「もっと年俸上げてくれ」と新たな契約期間に要求するのは普通のこと。そして、彼に関するなら当初はコディ・ローズ(日本表記ローデス)とは名乗れない制約の反面、いくつかの親父が考えた大会名を個人で登録商標にしてしまい、WWEが使えないようにしたりとか策士ではあったのだが・・・。これは和解となっていくつかの大会名をWWEが使うようになる代わりに、コディ・ローズを名乗るようになっている。ただ、もともと親父名義の『ダスティ杯クラッシック』なんか、今週に男子の決勝戦がNXT特番で行われたばかり。WAR GAMESなんか試合形式はダスティ親父発案の典型例である。ということで、もとからWWEとは太いパイプがあり、AEWの成功後、WWEは「契約切れたら戻ってこい」と言ってたことは間違いない。

photo by George Napolitano

 WWEにしたら、タイミング的にテキサスの超大会場で2日間開催になる『レッスルマニア』があり、なかなか前売り状況がよろしくないため、スティーブ・オースチンの試合復帰が計画されている。WWEネットワーク加入者なら、トーク番組『Broken Skull Sessions』にはいつも出ていて、ベッキー・リンチ回とかはやっぱり見てしまう。首の調子が悪いから、もう試合はしないというスタンスだったが、地元テキサスの超大会場ともなれば、それじゃぁとなって不思議ではない。ケビン・オーエンズ戦予定なんだそうだ。
 また、2日間あるから、アンダーテイカーの復帰もアリかも。もはや引退と復帰を繰り返す大仁田厚になっているが、少なくとも1回で5,6万人を集客となってくると、他にも色々コマを揃えたいのは自然であり、高額になってもコディ・ローズも獲得したいのだろう。だからやはりカネなのだ。逆にAEWにしたら、いくら大成功しているにせよ、「そこまで出せない」と交渉が止まっていた。”Let’s Go Cena, Cena Sucks”と交互に言われてしまっていたジョン・シナと同じようなもので、当初は絶対的なベビー・フェイスだったが、ブーイング受けるようになっていたリング上のAEW客のリアクションも記憶に新しい。

 腹違いの兄貴ダスティン・ローズ(ローデス)まで離脱するわけではないが、子供を産んだブランディもやはり退団。現地2月2日のDynamiteに出てきた際は、もう花道段階から大ブーイングされていたものだ。アーン・アンダーソン教官からは、「お前はハリウッドに行ってオカシクなった」と番組上のスキットがあったが、TNTやTBSを抱えるワーナー・グループのエンタメ番組レギュラー出演とかがあり、先鋭的なAEWのファンがブーイングするようになっていた経緯がある。


 ナッシュビルの生中継はCMパンクから。「MJFは(ロディ)パイパーやブレット(ハート)ではない」と。まだその域ではないという毒舌が冴えわたる。先週のジョン・モクスリーと組んだタッグ戦でFTRを下したから、「リマッチは3月7日の『REVOLUTION』PPV大会なんだ」と。犬輪を持ち出して「ドッグ・カラー・マッチ」形式だと宣言した。ああ、また流血戦かぁ・・・トホホ。
 MJFが花道に姿を現すと、その昔、ファンだったMJF少年がCMパンクと写真撮ってたことを持ち出し、あと今回はマイクを持ちかけたけど、MJFはなにも言わずに去るのであった。

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