新型コロナ前後のキック、飲食店、そしてプロレスの私的な話

[週刊ファイト1月13日合併号]収録

 読者の皆様、”キック界から消えた男“ヤマノウチスグルでございます。この度、週刊ファイトより、「年間総括の鷹の爪大賞は自由参加なので書いてみてはどうか」とまさかの執筆オファーを頂き、まさかまさかのライターデビュー? ご一読頂ければ幸いです!

▼中止となった大会に出場予定だったK-1フェザー級トーナメントにも出場した元学生キック王者

中止となった大会に出場予定だったK-1フェザー級トーナメントにも出場した元学生キック王者!

 昨年2020年9月6日、大森敏範代表率いるキックボクシング“アンチエイジングファイト”ナイスミドル、その50回記念大会にケジメの引退マッチとして23年ぶりに出場予定でしたが、新型コロナの影響により大会が中止に。以降、仕事の兼ね合い等もあり、選手としての出場は見合わせておりますが、翌ナイスミドル51回大会より、大会サポートスタッフとしてリングサイドをウロチョロ動き回らせて頂いております。

右から大森敏範ナイスミドル代表、竹内りくラウンドガール、ヤマノウチスグル大会サポートスタッフ

日本最強の中年はナイスミドルが決める!
ANTI-AGEING FIGHT 『NICE MIDDLE!』

ナイスミドルオフィシャルHP 

 来年2022年度も、3・5・7・9・11月に新宿FACEにて五大会を予定しております。
 感染に気をつけての観戦! ナイスミドル達“陰性同士の熱い戦い”を開催!!
 是非、会場に足をお運び頂ければとスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。

 話は変わって、新型コロナ前、ちょうど2年前の2019年12月、利根川亘氏率いるチームフルスイング主催、“DRADITION ヒロ斉藤デビュー40周年記念&忘年会”に1ファンとして参加させて頂きました。場所は南長崎にある『レストラン香港』。こちらの高梨コック長は、日本プロレス界の父・力道山が建築・運営した渋谷のリキパレス(1961年完成)、そこに入居されていたリキレストラン“二代目コック長”が高梨コック長という、もはや伝説の方なのです。そこで、私が子供の頃から大ファン、昭和・平成・令和を駆け抜けて応援し続けておりました、憧れのヒロ斉藤選手と交流するコトが出来ました。

「レストラン香港」高梨コック長

店内の貴重なプロレスポスター等の数々

二日前に行われた新百合トウェンティワンホールでの試合、アンドレ、マードック、アドニス、ハシミコフ等、各選手との対戦。西ドイツ遠征試合、平田選手、蝶野選手との各ユニット、当日が命日であった上田馬之助さんとの思い出、デビュー戦相手の北沢幹之さん、新日本プロレスのプロモートもされていた高梨コック長等々、約30分間、たくさんのプロレス話を独占して聞かせて頂きました。贅沢すぎる機会を頂き、本当に有難うございました。

高梨コック長(写真右)と筆者

ヒロ斉藤選手(写真左)と筆者 DRADITION ヒロ斉藤40周年記念&忘年会での記念撮影

 さらに藤波辰爾選手、LEONA選手からの心温まるおもてなし。参加された方々との素晴らしい出会いもあり、本当に素敵な交流会となりました。そして、なんといっても、高梨コック長の絶品すぎる数々のメニューに参加者全員が完全ノックアウト。力道山が激愛されたポークソテー、アントニオ猪木氏の好物であるコーンポタージュ。その他、数々のメニュー全てが究極のオンパレードでございました。
 素晴らしい時間、空間、料理、皆様との出会いからの交流。もはや至極の異種格闘技戦。その翌月より新型コロナの影響がスタートした事を考えると、大変貴重な1日であったと今でも振り返りながら、必ずや『レストラン香港』に再訪し、新たなコトをココロとカラダで堪能したいと思っています。

力道山が激愛されたポークソテー アントニオ猪木氏の好物であるコーンポタージュ

「レストラン香港」高梨コック長の絶品すぎる数々のメニュー

 新型コロナ以降、今日に至るまでキック、飲食店、そしてプロレス各業界は、未だ厳しい状況が続いており、昨今では新たな変異株であるオミクロン株の脅威にさらされ始めている現状。それでも、サントリー社のキャッチコピーではありませんが、素晴らしき哉、人生にはキック、飲食店、そしてプロレスが絶対に要る。
 今こそ、一人一人が出来るコトを心底真剣に考え、それを実行実践。その積み重ね、その継続、そして皆でシナジーを創り出す。それこそが、各業界の復興に繋がると固く強く信じております。

 以上が今回の私的な話。
 次回の話は機会があれば是非! ご一読の程、誠に有難うございました。
 皆様、良いお年をお迎えください。

”キック界から消えた男“
ヤマノウチスグル

プロフィール
本名:山内卓
1974年8月3日、宮城県仙台市生まれ。
1993年4月より、國學院大學キックボクシング部に入部。提携ジムである伊原道場での活動を併せてスタート。同年10月、全日本学生キック新人王。1995年11月、UKFフェザー級チャンピオントーナメント’95in後楽園ホール大会優勝、初代チャンピオンとなる。全日本学生キック団体戦優勝、タイ遠征でのムエタイ撃破を経て、1997年11月K-1 JAPANフェザー級GP’97in東京ドーム大会出場。東京ドーム大会での試合を持って表舞台から消える。
以降、バンコクでのタイ料理修行等を経て、
1999年2月、飲食チェーン上場企業に就職。商品部長、マーケティング部長を歴任。
2020年9月、魔裟斗を10年間サポートした六山徹哉をトレーナーに、ナイスミドル50回記念大会にケジメの引退試合として出場予定も、コロナ禍により大会中止。
2020年11月、翌51回大会より、大会サポートスタッフとして、8400日ぶりにキック界に復帰。
2021年8月、22年半勤続した飲食チェーン上場企業を退社。
同月、義父の会社を引き継ぎ、代表取締役に就任。
2022年1月、新たなるビジネスチャレンジをスタート予定。

いま食べたい料理
牡蠣・ホヤ・牛タン・ホルモン・サバ料理・タイ料理・ベトナム料理
いま行きたい場所
レストラン香港・台湾夜市・マジソンスクエアガーデン


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