進化系プロレス店“みんなのプロレスマーケット”全国行脚の旅

 平成8年前後、大阪近郊にはプロレスブーム(新日本プロレス三銃士~NWO、全日本プロレス四天王ブームの頃)に乗り、多くのプロレスショップがあった。
 特に大阪・難波においては最古参のアイドール大阪店、プロレスと格闘技を扱うチャンピオン大阪店、大人のプロレスファン向けのバデイスラム、カカオ製のマスクやECWの製品を売りにしたエースなどが切磋琢磨しながら大いに繁栄した時期、大阪府立体育会館で試合がある日は必ずファンはその行き帰りにお店に立ち寄るのを楽しみにし、各店も色んな催しものを行うことにより関西プロレスファンの心を掴む憩いの場所でもあった。プロレスの暗黒時代への潮流やインターネット上での販売が普及するなどの影響を受け、各店舗は徐々に閉店。今では開設25周年を迎えるモーニングプロダクションが残るのみとなる。

当時チャンピオン店を訪ねたブッチャーとサブゥー

 そんな中、株式会社H.J.T.Productionの緒方公俊氏が“みんなのプロレスマーケット”と謳い、コロナ渦において動くプロレスマーケットを発案し全国展開をスタート。元々は馬場さんの妻である故・元子さんが生前に、甥にあたる緒方氏にジャイアント馬場さんの権利を継承。其の意思を継ぎ緒方氏はじめ3人で元子さんの生前の願いを叶えるためにと会社を興す。2019年にはジャイアント馬場没20年追善プロレス興行(2月20日)、並びにザ・デストロイヤー・メモリアルナイト(11月15日)を開催した。
 今年も日本プロレス殿堂会主催の一員として9月14日&9月15日の2DAYにおいて多くのプロレス団体の協力のもと日本プロレス史70周年記念大会“LEGACY”の試合、並びに日本プロレス殿堂入りセレモニー(本年度は故・ジャイアント馬場、アントニオ猪木、故・ジャンボ鶴田、藤波辰爾、長州力、天龍源一郎が殿堂入り)を開催した。
                         

 一方、その集大成としてジャイアント馬場21回目の祥月命日である2020年1月31日にジャイアント馬場パルを東京でオープンされた。しかしオープンと共に新型コロナの影響を受け新橋界隈もお客が激減、幾度か発せられる緊急事態宣言により休業も余儀なくされる状況の中、馬場さん他レスラーの秘蔵コレクションの展示やプロレスグッズの販売を自ら地方に赴き、子供やかつてはプロレスを見ていた老若男女に喜んでもらおうと閃き実行に移された。
 昨年はBI砲をテーマに名古屋からスタートして岐阜、三重、大阪(茨木市)、京都、香川、静岡、神奈川で開催。

 今回は“みんなのプロレスマーケット~初代タイガーマスク40th Anniversary~をテーマにイオンモール熱田(10月2日~11日)、イオンモール高の原(10月14日~18日)、イオンモール富士見(10月21日~25日)、イオンモール津山(10月29日~11月7日)とプロレス並みの地方巡業を敢行する。

 懐かしい昭和の名ポスターが会場狭しと貼られた中、初代タイガーマスクの貴重なプライベートマスクが展示され、懐かしいプロレス映像やBI砲と戦ったスタン・ハンセンのインタビューの模様も会場に常に流されている。さらにはミル・マスカラス&ドス・カラス、獣神サンダー・ライガーのマスク、アントニオ猪木が実際に使用した闘魂コード付きのマフラータオルの一部や、ジャイアント馬場が現役時代に履いていたリングシューズのレプリカも。日本の主力選手が巻いていたチャンピオンベルトの精巧なレプリカ、そして多くのメーカーのTシャツが展示販売されている。

 プロレスファンにとっては最高の空間でしょう!

 今後、緒方代表はさらに九州、北海道、沖縄にまで足を延ばし全国津々浦々のプロレスファンにBI砲を筆頭にこれまで日本のプロレスを支えてきたレスラーの貴重な思い出のグッズを地方のプロレスファンに見てもらい、商品をゲットする機会を与えられるよう邁進されるとのことです。


昭和の懐かしいポスターがズラリと展示されている。    緒方代表とスタッフ


※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’21年10月28日号オカダG1 AEW熾烈WWE金曜戦争 Stardomタッグ開幕 新日本キック 非道