(c) AEW
■ AEW Rampage
日時:9月8日(現地時間、録画番組)
会場:米オハイオ州シンシナティ フィフス・サード・アリーナ
AEWは1時間番組Rampageを一段落ちるいわゆるBショーとは位置付けておらず、Dynamiteと同等のAショーだと広言している。実際、AEW Dark名義の別番組や、さらに登竜門的なDARK elevationがBショーであるからだ。よってRampageはそれだけの生中継大会も開催しているが、今回のは「鈴木みのるvs.ジョン・モクスリー」をメインにしたシンシナティからのDynamite中継の3時間目を使っていた。
現地東部時間のSmackDownが終わった夜10時からなので、事実上のメインは第1試合である。『All Out』で組まれながらコロナ明けが間に合わずトラベルの問題とオモテ向き発表されていたPACとアンドラデの一騎打ちがここで実現。PACにはルチャ兄弟のデストライアングルが付いている。
期待通りのイイ試合であった。PACのブルータライザーが鮮やかに決まるのだが、アンドラデのマネージャー役チャボ・ゲレロjr.がレフェリーの見えないところでPACを殴ることでアンドラデの勝利に。ところが、花道でアンドラデがチャボをボコってiPadも壊してしまうのだ。最初に登場した時はexcuse meのビッキー・ゲレロおばさんがマネージャー、2代目がチャボだった経緯だが、早くも交代であり、要するにWWEにケツまくったリック・フレアーが付くことになるのだろう。
ここからは一般向き番組なので、やはり有料の『All Out』まで見てないとか、フォロー回のDynamiteを逃した方にも流れがわかるように、ダービー・アレンとスティングが、「ショーン・スピアーズなんかタリー・ブランチャードがいなければクズだ」と吠えたり、事前収録のアダム・コールとブライアン・ダニエルソンのインタビューが挿入されていた。
続いての女子6人タッグは、Dynamiteで仕込まれた因縁を、そのまま同じ収録会場でやったことになるのだが、Dr.ブリット・ベイカーD.M.D.&自称レベルのレバ&ジェイミー・ヘイター組が、ルビーSOHO&里歩&クリス・スタットランダーと闘うカードに。
里歩の米国移住は真っ先に本誌は報道しているのだが、なんでもワクチン打った後遺症が酷かったそうで、ようやくPPV大会のカジノロイヤルでちょこっとだけリング登場。今回が一般向きテレビ番組には久しぶりの登場ではなかろうか。ジェイミー・ヘイターとの絡みもあったし満足の出来かと。まぁルビーSOHOがレバにライオットキックというヒネリもなんもないフィニッシュだったのだが、里歩の復帰は大きなことである。
番組トリは地元シンシナティ出身のブライアン・ピルマンjr.が、ラップ系のマックス・キャスターにスプリングボードからのクローズラインを叩きこむ試合。地元のヒーロー勝利でお客さん大喜びかと。
ただ、それだけでは面白くないのでキャスターのボーエンズが襲撃するんだが、ここに救援に現れたのはもう一人のオハイオ州出身ジョン・モクスリーである。
確かDynamiteの方での毒舌のMJFだったと記憶するのだが、例によって「オハイオなんかプロレス不毛の地だ」とか酷いヒールプロモやってたんだが、最後に地元の選手二人がHappy Endingをやったら、来年とかにAEWがまたオハイオ巡業となったら、そりゃ次も行こうとなるってモンである。AEWうまくやっているのであった。
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼ISPWリキシSgt.スローター顔見世ヌンジオJストーンHLモーガン元気
※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’21年09月23日号米現地取材3大会ISPW,WWE-MSG,AEW鈴木軍 スターダム都内集中 ノアN1