アントニオ猪木の世界!?CHAKURIKI 10 Bright Future in 大阪世界館大会

 昨年の2月23日以来1年3ヶ月ぶりの浪速・世界館でのチャクリキ10(日本骨髄バンクチャリテイ)大会となる。
 大阪は緊急事態宣言下であるが、大会関係者は全員抗体検査を義務付け、集客人員も通常の半分とし、来客も検温、手指の消毒、連絡先の記入を行うなどCOVID-19対策を万全とした中で行われた。

 1試合目から好勝負が展開された素晴らしい大会となる。セミファイナルであるワールド女子プロレス・デイアナ所属のマドレーヌvs.花園桃花(フリー)の対決は、口が立つマドレーヌのペースで試合がスタート。

 レフェリーにいちゃもんをつけながら自分のペースに持ってくるマドレーヌは百戦錬磨。一方の桃花も力と技で対抗。華麗な技が乱舞する中マドレーヌがエビ固め(30分1本勝負、9分37秒)で桃花から勝利した。

 メインカードは史上初の3格闘技(ボクシング、キックボクシング、プロレス)での王座獲得を果たした鈴木悟(183cm)と、元新日本プロレス、元WWEスーパースターのKENSO(191cm)の日本人同士の大型対決が実現。
 序盤から試合はヒートアップ。KENSOはいきなり悟を場外へ落とし、独特の大振りに左手で顔面に打つ平手とチョップの乱打。さらに悟選手が倒れたところに机をぶちかますという荒業を敢行。さらにはコーナーポストに叩きつけるという一方的な展開に。

 ところが中盤に入るとキックで活路を見出した悟選手はエキサイト、リング上でお互いにチョップ合戦に発展。二人とも胸板が赤く腫れあがる迫力である。しかしキャリアで上回るKENSOは一瞬のタイミングで悟選手を首固めで丸め込み(60分1本勝負、9分29秒)勝利を勝ち取る。やはりアメリカ仕込みのパフォーマンスと巨体から発せられる迫力はさすがであった。

 最後はリング上で全員の記念撮影。メインを締めたKENSOそして田中リングアナウンサー、チャクリキ日本代表・甘井もとゆきさんが顔を揃えられるとアントニオ猪木さんのイメージが強く、最後はKENSO選手による1,2,3ダァーッ!で大会は締められた。

■ CHAKURIKI 10 Bright Future in 大阪世界館
日時:5月30日
会場:大阪世界館 観衆130名(満員)

<第1試合 キックマッチ ライト級 3分3R(延長なし)>
○ハンマー鈴木(契明ジム)
 1R 2分9秒 TKO
●マリ(フリー)

<第2試合 MMAマッチ フェザー級 5分2R(延長なし)>
●龍之介(フリー)
 1R 1分54秒 V1アームロック
○超宇宙意思大権現大千三千世界乃玉者幽月(UBF/秘密結社サキノハカ)

<第3試合 キックマッチ アマチュア 60kg契約 2分2R(延長なし)>
△竹添翔太(インスパイヤードモーション)
 ドロー(20-20、19-19、19-19)
△ラーテル湧人(契明ジム)

<第4試合 キックマッチ ウェルター級 3分3R(延長なし)>
○竜義(チャクリキ武湧会)
 2R 2分17秒 TKO
●中野功貴(颯修館)

<第5試合 キック&MMAミックスルール 75kg契約 2分4R(延長なし)>
○佐野直(フリー)
 2R 0分20秒 レフェリーストップ
●一斗缶テツ(契明ジム)

<セミファイナル 第6試合 30分1本勝負>
○マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)
 9分37秒 エビ固め
●花園桃花(フリー)

<メインイベント 第7試合 60分1本勝負>
●鈴木悟(TAKE IT EASY/チャクリキ)
 9分25秒 首固め
○KENSO(フリー)

※全試合網羅の詳細拡大版は週刊ファイト6月10日号に収録


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