GWスターダム広島　灼熱の未来が映る合わせ鏡の向こう側

　プロレスは世相を映す合わせ鏡などと言う。すなわち何が受けているか見れば世の中がどんな方向に向かっているかが予測できようというものだ。民衆のニーズが世相を表す。
　どうやら大阪は感染爆発を起こしてしまった。新型コロナウィルス感染者数が連日1000人を下らない。
　ためにこのGW関西のプロレス興行はほぼすべて中止の憂き目となった。
　いまや我が国は新型コロナウィルス蔓延を止める手立てを完全に失ったかに見える。庶民の閉塞感は限界に達しようとしている。それゆえそれがために民衆はひとときスターダムの妖精たちに癒しを求めんとしてプロレス会場に足を運ぶ。
　きょうの会場、広島産業会館は、いつものようにコロナ対策限定数ということで座席数を大幅に減らしての開催だった。にも拘わらず会場の空気は超満員の熱気がみなぎっていた。
　しばしの間とわかっていても極上の夢が見たい。プロレスファンの声なきエールが聞こえたような気がした。
　美は、正義。
　美女で野獣の彼女たちは泥の中から咲く蓮の如くコロナで沈んだエンターテイメント業界にあって華やかでまばゆいオーラを放ち続け人々を魅了してやまぬことだろう。
　
■　STARDOM Golden Week fight tour 2021
日程：2021年5月2日（日）13時(観衆304人／コロナ対策限定数・主催者発表）
会場：広島産業会館（西館）

＜第5試合　ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合＞
《王者チーム》◯ジュリア＆朱里（Donna del Mondo）
（20分12秒　ノーザンライトボム→片エビ固め）
《挑戦者チーム》渡辺桃＆●AZM（Queen’s Quest）
　

　ジュリア＆朱里ゴッデス王座初防衛。

ジュリア「改めましてAlto livello KABALIWAN。」
朱里「アリカバー！」
ジュリア「です！皆さん名前だけで覚えてもらえたらと思ってるんだけど。まあ初防衛の相手にMOMOAZが今日挑戦してくれて、ずっとこの生え抜きの2人っていうのは私の中でも気になる存在だったから、これが生え抜きとコミュニケーションを取っていく上でのきっかけになるような日になれば私は嬉しい。渡辺桃に対してもイジメ足りないし！」
朱里「まあ今日の感じだと楽しみだね。いやメッチャ見ててゾクゾクしたわぁ～！なんかこっちも熱くなるねぇ！自分も今、詩美ちゃん詩美ちゃん詩美ちゃんってなってるんだけど、こっちも燃えてきちゃうね」
ジュリア「私が暴走したら朱里はきっと止めてくれるんだろうなって思ったんだけどこれはちょっと」
朱里「一緒に暴走しよう？！」
ジュリア「うん、一緒に暴走しよう。モノが違う狂気だもんね。行くしか無い」
朱里「どこまでも！」
ジュリア「ハイ。行きましょう」
朱里「行こう！」
ジュリア「そういうことだ！」

＜第4試合　6人タッグマッチ＞
◯岩谷麻優＆スターライト・キッド＆羽南（STARS）
（12分21秒　ムーサルトプレス→片エビ固め）
刀羅ナツコ＆小波＆●琉悪夏（大江戸隊）

＜第3試合　6人タッグマッチ＞
中野たむ＆●白川未奈＆ウナギ・サヤカ（COSMIC ANGELS）
（14分0秒　炎華落とし→片エビ固め）
◯舞華＆ひめか＆なつぽい（Donna del Mondo）

＜第2試合　シングルマッチ＞
◯林下詩美（Queen’s Quest）
（4分36秒　コウモリ吊り落とし→片エビ固め）
●吏南（大江戸隊）

＜第1試合　3WAYバトル＞
◯上谷沙弥（Queen’s Quest）
（6分44秒　スタークラッシャー→片エビ固め）
●レディ・C（新人）
※もうひとりは妃南（Queen’s Quest）

詳細記事ファイトクラブ公開
拡大版は5月7日発売の週刊ファイト（5月13日号）に収録されました。