青木真也が完勝で秋山成勲に対戦要求!COVID-19回復後のアウンラ・ンサンは連敗!~『ONE Championship“ONE ON TNT Ⅳ”』

©ONE Championship

 ONE Championshipは米国進出として米ケーブルテレビ「TNT」で放送される「ONE on TNT」シリーズの第4弾「ONE on TNT Ⅳ」をシンガポール・インドアスタジアム開催した。4月、4週4回シリーズ化された「ONE on TNT」の最終大会。米国中継のゴールデンタイムを的に絞った為、開始時間は日本とは―13時間の時差が生じる。
 
 大会は“ONE Championship”APPでも配信された。
 

■ ONE Championship “ONE ON TNT Ⅳ”
配信日時:2021年4月28日 日本 9:30/米国 4月29日 20:30
会場:シンガポール・インドアスタジアム

※体重表示と計量時とハイドレーション・テストの数値
ONEでは水抜きによる急激な体重増減を禁止しており、規定体重をクリアしてもハイドレーション・テストをパスしないといけない。尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が1.00250以下が基準上限とされ、1.0250以下は合格。1.0251以上の値は不合格となり、1日目または2日目に体重とハイドレーション・テストに失敗した選手は、大会当日朝にもテストを行う。

<メインイベント第6試合 ONE MMAライトヘビー級(93.1㎏―102.1kg)タイトルマッチ 5分5R>
●アウンラ・ンサン(ミャンマー/王者、元ミドル級王者)-101.35 KG, 1.0070
 判定0-3
○ライニアー・デ・リダー(オランダ/挑戦者、ミドル級王者)-96.85 KG, 1.0014
※ライニアー・デ・リダーが王者

 アメリカを拠点とするが母国ミャンマーではONEミドル級 & ライトヘビー級王座を獲得し、絶大人気を誇るアウンラ・ンサンだが、昨年7月COVID-19陽性を発表し、回復後の2020年10月30日「ONE ”INSIDE THE MATRIX”」で今回対戦するライニアー・デ・リダー(オランダ)に裸締めの一本敗けでミドル級王座陥落、本来ライトヘビー級タイトル戦はビタリー・ビグダシュ(ロシア)と対戦予定だったがCOVID-19陽性の為欠場、再戦のタイトル戦となった。試合はライニアー・デ・リダーがグランドでの展開を優位に運び、マウント、バックマウントを何度もキープし3-0のユナニマス判定で勝利。アウンラ・ンサンが保持していた2本のベルトを奪った。

<コーメイン 第5試合 メインイベント ONE MMA ライト級(70.4kg-77.1㎏)5分3R>
●エディ・アルバレス(米国/元UFC&ベラトール王者)-77.10 KG, 1.0053
 判定0-3
○オク・レユン(韓国/ONE 5位、元HEAT王者)-76.95 KG, 1.0112

 両者「ONE on TNT」シリーズで試合を行っており、短いスパンでの参戦となった。エディ・アルバレスは4月8日「ONE on TNT I」で、故意でない後頭部への打撃で反則敗となり(後日裁定は、無効試合になる)、早くも仕切り直しの一戦を行った。対戦相手のオク・ユレン(韓国)は、4月15日(配信は22日)「ONE on TNT III」ONEデビュー戦でMMAライト級5位のマラット・ガフロフに判定勝ちし、一気に5位にランク入り、短いスパンでの試合で格上の相手に1Rパンチでダウンを奪い、追い打ちのパウンドで勝利目前まで追い込んだオク・ユレンが、後半は攻め込まれたが初回攻勢点が大きく判定で勝利をおさめた。

<第4試合 MMA ヘビー級(102.2㎏―120.2kg) 5分3R>
●オマール・ケイン(セネガル)-116.3 KG, 1.0057
 2RTKO 5:00
○キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)-112.50 KG, 1.0036

 セネガル相撲から今年1月ONEデビューしたオマール・ケイン(セネガル)は圧倒的なパワーで連勝中 vs. キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)の両者190㎝、110㎏を超えるヘビー級の闘いは、打撃の精度で上回るキリル・グリシェンコが優勢。2R終盤にはスタミナ切れを起こし、動きの落ちたオマール・ケインは、ラウンド終了間際の右パンチで“ゴング後の反則打”をアピールして時間を空けてダウン、明らかなスタミナ切れでTKOの裁定は正当であると思えた。

<第3試合 MMA MMA ライト級(70.4kg-77.1㎏) 5分3R>
●エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/元王者)-76.75 KG, 1.0040
 1R 4分20秒 ※アームバー
○青木真也(日本/4位、元王者)-74.60 KG, 1.0036

 青木は今年2021年1月22日「ONE Championship “UNBREAKABLE”」でジェームズ・ナカシマ(米国)に勝利してONE 3連勝中、当初対戦予定だったセージ・ノースカット(米国)はCOVID-19罹患後の後遺障害が長引き、試合をキャンセル。変わって対戦相手は、過去1勝1敗の元ONEライト級王者のエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)と3度めの対戦となったが、試合は青木が、スタンドからグランドに移行してアームバーでタップを奪い横綱相撲で勝利。
 試合後に今回対戦できなかったセージ・ノースカットと在日韓国人4世の秋山成勲(추성훈/秋 成勲/チュ・ソンフン)の対戦要求をアピールした。

<第2試合 女子ムエタイ ストロー級(52.3㎏―56.7kg)3分3R>
○ジャッキー・ブンタン(米国)-55.95 KG, 1.0226
 判定2―0
●エカテリーナ・バンダリーヴァ(ベラルーシ)-55.70 KG, 1.0053

エカテリーナ・バンダリーヴァとリーチ差があるもののパンチ、ローキックで2-0のマジョリティ判定でジャッキー・ブンタンが勝利した。


今回惜敗したエテリーナ・バンダリーヴァは、その容姿からモデル経験もあり、ベラルーシのムエタイチャンピオン、WMF王座、IFMA王座、WKN王座などのタイトルを獲得している。

<第1試合 MMA 女子60.6kg契約 5分3R>
○コルビー・ノースカット(米国)-60.45 KG, 1.0132
 1R 2分28秒 腕ひしぎ十字固め
●コートニー・マーティン(オーストラリア)-58.65 KG, 1.0027


 今大会メインのアウンラ・ンサン(ミャンマー)はCOVID-19罹患後、連敗で無冠。当初対戦予定だったビタリー・ビグダシュ(ロシア)は罹患して欠場。第3試合の青木真也(日本)の対戦予定だったセージ・ノースカット(米国)は罹患後の後遺障害が長引き試合をキャンセルという新型ウィルスにかき乱されている状態だ…


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