新型コロナウイルス感染拡大の影響により順延となっていたがむしゃらプロレスGAMSHARA NEW YEAR DASH~前提万里~がようやく開催された。
前を向いて歩き出そうとする選手たちの意気込みとそうした彼らの思いを受け止め見守ろうとの観客の気持ちがひとつになった魂の興行。
だからといって決してしめっぽくも重いわけでもなかった。
たとえるなら花見に持参して広げる幕ノ内弁当の如くにぎにぎしいプロレスを観客は五感で味わい存分に堪能した。
聖火ランナーからパンダ、息を呑む美技が宙を舞うかと思えばいぶし銀のレスリングあり見ごたえのタイトルマッチあり、デビュー戦そして、引退式まで。
「きょうは、週刊ファイトさんが取材にいらっしゃってくださってます。がむしゃらプロレスのことを書いていただいています。スマホで、週刊ファイト、検索してみてくださいね!」
前説でリングアナのご紹介を賜る。お客さんが一斉にスマホで検索。感謝。
第3試合、我こそががむしゃらプロレスの看板との自負譲らぬ副代表ふたり鉄生とゲレーロのシングルマッチはほぼほぼ喧嘩。打ち合いがとまらない。反発しあう魂のぶつかりあい。だが殴り合いながらお互いを認め合っているようにも映る。
試合直後の汗も引かぬゲレーロを捕まえてコメントを求めると含みありげな笑みを浮かべながらイキの良い言葉が返ってきた。
「これから?(団体を)どうしていくとかじゃなくて俺は俺のしたいようにやっていきたい」
メインイベントのGWAヘビー級選手権、25分を越える壮絶極まりない死闘を制したのは、現王者の陽樹。
ずっとセコンドで闘いをサポートし見守っていたのにすぐには立てないほどのダメージを被ったHIROYAをいたわると見せて殴打し無言で去ったゲレーロの真意はやぶの中。
■ GAMSHARA NEW YEAR DASH~前提万里~
日時:2021年4月18日(日) 15:00
会場:福岡・門司赤煉瓦プレイス
<第1試合 6人タッグマッチ疲れん程度シングルマッチ>
●ダイナマイト九州 パンチくん リキ・ライタ
14分43秒
○セクシーロージー ブラック☆スティック ブラック☆スティック・スカイ
<第2試合 シングルシングルマッチ(HAGGARデビュー戦)>
●HAGGAR
8分12秒
○尾原毅
<第3試合 副代表対決シングルシングルマッチ>
●鉄生
12分32秒
トゥルエノ・ゲレーロ
<第4試合 タッグマッチ(KENZOデビュー戦)>
●KENZO & SMITH
14分32秒
○MIKIHISA & 久保希望
<メインイベントGWAヘビー級選手権試合>
●HIROYA(挑戦者)
28分21秒
○陽樹(第14代王者)
※陽樹が2度目の防衛に成功
がむしゃらプロレス次回は7月18日門司赤煉瓦プレイスで開催予定
詳細記事はファイトクラブ公開
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