アンデウソン・シウバ復帰戦は凡戦勝利!悪童ディアス不発~UFC 183

(C) Photo Courtesy of UFC

 2015年1月31日にネバダ州ラスベガスで『UFC 183: Silva vs. Diaz』が開催された。

 衝撃の骨折による敗戦からおよそ13か月。奇跡の復活を狙うアンデウソン・シウバがいよいよ登場。相手はUFCの問題児、ニック・ディアス。世紀の一戦がメインイベントだ。
 シウバは、UFC16連勝、ミドル級タイトルを10回防衛に成功。敵なしと呼ばれた“絶対王者”だった。しかし2013年、クリス・ワイドマンにKO負けし王座から転落、再戦ではローキックから左足を骨折し連敗。衝撃の骨折からわずか13カ月。
 奇跡の速さで復帰戦に望むが、その相手がニック・ディアス。UFCの問題児とも呼ばれた素行の悪さで有名だが、一方で元ストライクフォースウェルター級王者という実力派。
 この試合の見どころは、WOWOW実況解説者、稲垣收記者が、マット界舞台裏2月5号新日戦略WWEネットワーク100万件UFC巌流島RISE清水修斗宇野完敗でたっぷり語っている。

 試合は、復帰後もカウンター狙いで踏み込んでこないシウバを挑発するように、わざと寝転んだり、背中を向けるという挑発を繰り返すディアス。しかし、シウバがスタンド打撃でペースを握ってくる。ディアスも時折、良い打撃を当てるものの、シウバが距離をとって安全運転で戦い、判定勝ちとなった。

 また、2014年8月のUFCfightnightでキム・ドンヒョンに1RKO勝利を飾ったタイロン・ウッドリーと、TUF17で史上最年少優勝し、11戦無敗を誇るケルヴィン・ガステラムのウェルター級戦がセミファイナルで組まれた。試合は非常に接戦となり、また両者、踏み込んでダウンを倒すよりも慎重な試合運びをした為、会場からはブーイング。試合は、接戦である事を物語るように、スプリットでウッドリーが勝利した。

 ミドル級戦で組まれたターレス・レイチとティム・ボウシュはボウシュの剛腕パンチに苦しむものの2Rにレイチがテイクダウンに成功すると、そのまま大蛇の様にボウシュに絡みついたレイチが得意の肩固め。一度はなんとかしのいだボウシュだったが、再びレイチが肩固めを仕掛け、がっちりと極まってレイチが見事な一本勝ちとなった。

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■ UFC 183: Silva vs. Diaz
日時:2015年1月31日
場所:アメリカ・ネバダ州ラスベガス

<メインイベント ミドル級>
○アンデウソン・シウバ
 判定 3-0
●ニック・ディアス

<セミファイナル キャッチウェイト(180ポンド)>
○タイロン・ウッドリー
 判定 2-1
●ケルヴィン・ガストラム

<ライト級>
○アル・アィアキンタ
 2R 3分34秒 TKO
●ジョー・ロウゾン

<ミドル級>
○ターレス・レイチ
 2R 3分45秒 肩固め
●ティム・ボッシュ

<ウェルター級>
○チアゴ・アウベス
 2R 0分39秒 TKO
●ジョーダン・ミーン

プレミアムカード
<女子バンタム級>
○ミーシャ・テイト
 判定 3-0
●サラ・マクマン

<ミドル級>
○デレク・ブランソン
 1R 0分36秒 TKO
●エド・ハーマン

<キャッチウェイト(130ポンド)>
○ジョン・リネカー
 判定 3-0
●イアン・マッコール

<ミドル級>
○ハファエル・ナタウ
 判定 3-0
●トム・ワトソン

<ミドル級>
○イルデマール・アルカンタラ
 判定 2-1
●ヒカルドソン・モレイラ

<ミドル級>
○チアゴ・サントス
 1R 1分56秒 TKO
●アンディ・エンズ

電子書籍版はマット界舞台裏2月12日号全日馬場17回忌新日ノア有明榊原信行パンクラスPhoenix梅野源治に掲載されました。

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