内藤に統一を反対され、左ヒザを破壊されるも・・・飯伏カミゴェ3連打で薄氷防衛 新日大阪城2日目

 28日、新日本プロレスが大阪城ホール大会『CASTLE ATTACK』2日目を開催した。

 2冠ベルトの今後を巡って対立している両者がメインで対決する。2020年のイッテンゴからIWGPヘビー級王座は常にIWGPインターコンチネンタルとセットでの2冠戦としてタイトル戦が行われてきた。これに異を唱えたのが内藤哲也であり、あえて“格下”扱いされているICベルト片方を賭けたタイトル戦が内藤の希望で実現した。2冠王・飯伏幸太はICの方を腰に巻いて入場し、その1本だけを一時返還する。

 ベルトの在り方への危機感は、厳しい攻めとなって現れた。内藤は空中にポップアップした飯伏の落下タイミングを見計らって、左ヒザに絶妙な低空ドロップキックだ。左ヒザ正面への前蹴り、変形4の字、足関へと続く内藤の一転集中は、武藤敬司リスペクトぶりをも想起させた。踏ん張りがきかない飯伏ではあるが、意地のロープ踏み台式ジャーマンで内藤をエプロンからぶっこ抜く。背面式カミゴェ⇒内藤丸め込みをキックアウトした勢いからの正面カミゴェ⇒ダメ押し正面カミゴェという都合3連発で右ヒザを刺され、内藤は3カウントを聞くしかなかった。勝敗決着後には、セミファイナルでジュニア王者となったエル・デスペラードがリングイン、旗揚げ記念日3・4日本武道館での対戦を飯伏に要求している。

 
■ 新日本プロレス CASTLE ATTACK
日時:2月28日(日)14:00
会場:大阪・大阪城ホール 観衆3,218人(主催者発表)

<第1試合>
●ジェフ・コブ
ウィル・オスプレイ
 9分56秒 ラリアット⇒体固め
〇小島聡
天山広吉
★1月30日の敗者封印マッチ以来、天山がモンゴリアンチョップを一方的に解禁。

<第2試合>
●チェーズ・オーエンズ
ジェイ・ホワイト
EVIL
 8分35秒 マネークリップ
矢野通
石井智宏
〇オカダ・カズチカ

<第3試合/IWGPタッグ選手権試合>
[挑戦者]
YOSHI-HASHI
●後藤洋央紀
 15分46秒 (邪道の竹刀攻撃⇒)ガンスタン⇒片エビ固め
タンガ・ロア
〇タマ・トンガ
[第88代王者]
※トンガ&ロアが2度目の防衛に成功

<第4試合/NEVER無差別級選手権試合>
[挑戦者]
●グレート-O-カーン
 18分44秒 回転十字固め
〇棚橋弘至
[第32代王者]
※棚橋が初防衛に成功

<第5試合/IWGPジュニアヘビー級王座決定戦3WAYマッチ(1/60)>
●エル・ファンタズモ
 23分12秒 ピンチェ・ロコ⇒体固め
〇エル・デスペラード
※3WAYマッチのもう1人はBUSHI
※デスペラードが第89代IWGPジュニアヘビー級王者となる

<第6試合/IWGPインターコンチネンタル選手権試合>
[挑戦者]
●内藤哲也
 27分50秒 カミゴェ⇒体固め
〇飯伏幸太
[第27代王者]
※飯伏が3度目の防衛に成功
★デスペラードが飯伏に対戦要求。3・4日本武道館でのシングル浮上


☆もっとプロレス&格闘技を楽しむ!!
新日本プロレスを独自目線で追い続けるのは「タブロイド」時代からの伝統!! 「WEBで見る本」としての週刊ファイトに引き継がれています。

[ファイトクラブ]迷走脱出か? 呪われたIWGPか? 50周年に向けて野球場5月2大会発表

[ファイトクラブ]上谷沙弥Phoenix Rising~新日大阪城2日間計5164人~ミャンマー

☆レポート総ざらいの電子書籍版は毎週金曜発売!!
プロレス&格闘技の最新情報&見解を1冊に凝縮しています。

’21年03月11日号新日大阪城-大田区 スターダム武道館 SEAd SSプロレス Rebels Rise