エッジ来賓「NXTが復帰理由」!ダスティ杯負けて輝くKカタンザーロ他

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 エッジがランブルに出てきているから多分との予想通り、実生活では夫人であるべス・フィニックスがリモート音声参加ではなく現場実況席に座った今回のNXT。ダスティ杯女子はアメリカン忍者ケイシー・カタンザーロ&ケイデン・カーター組と、ラケル・ゴンザレス&ダコタ・カイ組の二回戦から。これが非常に素晴らしい攻防になり、負け役が長かった最小細身のカタンザーロが表情も戦闘モードで暴れてくれたのだから目を見張った。照明塔からダイブするは、PACのブラックアローこそ完全ではなかったが、大女ラケルを相手に次々に見せ場をやったのだから感情移入させてくれている。

 フィニシュこそラケルが豪快なチョークスラムで小兵を叩きつけフォール取られるんだが、レスリング内容としては二重丸試合だった。負けて輝くことが出来るのが底なし沼のプロレスである。


 一時はRAWに上がったがまたNXTに出戻り処分になっていたオースチン・セオリー君。負け街道になった際に唯一勝っていたのが、のちに北米王者になったリオン・ラフだったので、このシングル戦のケツは丸わかりなんだが、お互いの持ち味も出せている。ガルガノ家の女性陣が介入してくると、エンバー・ムーンが救出したり、うまくジョニー・ガルガノを退場にさせたりとリオン・ラフも頭脳戦で試合を運ぶも、最後はATLに沈む。オースチン・セオリーが次世代スターであることに間違いはなく、再びプッシュが始まった。デクスター・ルミスが勝ったセオリーにちょっかいを出してる。


 ランブルではまた24/7王座を追いかけ走るその他大勢役に降格、RAWでも負け役だったルチャ・ハウスパーティだが、ファンタズモ軍(ラウル・メンドーサー&ホアキン・ワイルド)となら、スペイン語でspeak出来るし試合はスイングしたスピーディーな展開に。今回はリンセ・ドラドが見せ場を多く持たせてもらう。

 ということで合体技にそのドラドが沈むのだが、中身が良ければ文句はない。ファンタズモ軍の次回は元ラスカルズのMSKとなった。


 次が今回の目玉であるエッジの登場になるのだが、RAW-SmackDownの名指しこそしなかったが、「NXTのおかげでPassionを感じた、ハングリーさを学んだ、目の輝きが違う、こっちの方が好み」とガチ演説やったのは特筆もの。同じWWEなのに、あからさまに一般向き番組をコケにしたのだ。いいのか?
 ただまぁ、ランブル優勝のエッジにはどのタイトルに挑戦するか選ぶ権利があるのは事実だし、シャーロットはNXT王座に挑戦とかもあったのだが、そこの部分はリップサービスなのだろう。しかし、エッジの本音は聞けたかと。なるほど、奥さんが実況とはいえ、毎週NXTを見て再びやる気になったというのは本当のことなのだ。


 バレーボール米国代表だったジェシー・カーミアの出番は1分もなかった。トニー・ストームに、例によってメルセデス・マルチネスが乱入してきてと・・・クールなイオ様はカッコ良かったんだが。


 たっぷり尺を貰ったのがクルーザー級王座戦、サントス・エスコバにテキサスのローンスターことカート・スタリオンが挑むカード。スカーレットが展覧試合とばかり、上から見守るのだがちょっかいは出さず。

 ファントムドライバー⇒レガードで王座防衛なのだが、最後になってキャリオン・クロスが、クルーザー級王座にも興味ありということなのか。


 番組トリが男子ダスティ杯、アンディスピューティド・エラのアダム・コール&ロデリック・ストロングに、急造タッグながらトマソ・チャンパ親父と関節技の鬼ティモシー・サッチャー組も対決。これはどちらが勝つのかという興味はあったと思う。

 チャンパがストロングにウィローズベルで脳天を打ち付けて準決勝進出に。相手はリバプールNo.1ザック・ギブソン&ジェームズ・ドレイクnのGYV(グリズドル・ヤング・ベテランズ)となった。


 レスリングの質はNXTが今回も圧勝だったが、なにしろ世間的な目玉はエッジの登場だけ。平均視聴者数はAEWが約11万人増(+15%)の844,000に対して、NXTは約11万人減(-15.3%)の610,000と明暗を分けている。シャーロットが出たりすると視聴率はハネ上がるのだが、エッジは新たな若者層には昔の活躍知られてないのかもだ。

■ WWE NXT
日時:2月3日(現地放送時間、配信日本時間金曜)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

◆RR優勝者エッジが王座戦決定のベイラーとダンの前でNXT王座挑戦の可能性を示唆

 NXT王者フィン・ベイラーとピート・ダンのNXT王座戦が「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」決定すると、ロイヤルランブル優勝者エッジが現れてNXT王座挑戦の可能性を示唆した。ダン(withオニー・ローカン&ダニー・バーチ)と王者ベイラーがNXTのリングで対峙するとダンが「王座は俺のものだ」とNXT王座挑戦を改めて表明。するとベイラーは「テイクオーバー:ベンジェンス・デイで対戦してやる」とこの挑戦を受諾して2人の王座戦が決定した。そこへ突如ロイヤルランブル優勝者のエッジが姿を現して「俺はNXTを見て復帰する情熱を取り戻し、ロイヤルランブル(RR)で優勝することができた。お前たちベスト2人の王座戦をしっかり見るよ。俺はNXT王座を手に入れたことがないからな」と言ってNXT王座のベルトを指さすと、「テイクオーバーまでにどの王座に挑戦するか決めていなければ、お前たちの王座戦次第で挑戦するかもしれない」とNXT王座挑戦の可能性を示唆した。

 その後、エッジは帰り際にインタビューを受けると、そこで王座を狙うキャリオン・クロスと遭遇。クロスは「王者になるのはピート・ダンでもフィン・ベイラーでもない。俺が王座を取り戻しているからな」とエッジを挑発する一幕もあった。「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」は日本時間2月15日にWWEネットワークで配信される。

◆KUSHIDAとガルガノのNXT北米王座戦が「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」で決定

 KUSHIDAとジョニー・ガルガノのNXT北米王座戦が「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」で決定した。王者ガルガノがインタビューで次期挑戦者がKUSHIDAに決定したことを聞くと、「なんてことだ! 嘘か噂だろ」と怒り出してウィリアム・リーガルGMのオフィスに向かった。しかし、オフィスからはKUSHIDAが出てきて「アポイントメントはあるのか? リーガルさんは忙しいんだ」と対応すると、ガルガノが襲い掛かって2人は乱闘に発展。KUSHIDAは廊下の壁や扉に叩きつけてからガルガノの左腕を蹴り上げるとGMやスタッフに乱闘を止められた。さらにKUSHIDAは「アメリカではアポイントメントは非常に重要だ」と自身のツイッターに投稿してガルガノを挑発した。ガルガノ対KUSHIDAのNXT北米王座戦が行われる「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」は日本時間2月15日にWWEネットワークで配信される。

◆王者紫雷イオが挑戦者トニーとメルセデスをムーンサルト葬

 王者紫雷イオが「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」のNXT女子王座トリプルスレット戦で対戦するトニー・ストームとメルセデス・マルティネスをムーンサルトで蹴散らした。挑戦者トニーはインタビューで「イオはNXTで無敵だったけど私には当てはまらないわ。先週、私が王座ベルトを掲げたのはテイクオーバーのプレビューよ」と王座戦へ自信を見せるとジェシー・カーミアと対戦した。しかし、試合途中にトニーの元パートナーで仲間割れしたメルセデスが乱入して試合はノーコンテスト裁定となると、試合後にはそのままトニーとメルセデスが殴り合いの乱闘に展開。するとそこへ王者イオも姿を現すとコーナートップに座って高みの見物をしていたが、2人が場外戦へ移行すると必殺のムーンサルトを炸裂。2人を蹴散らしたイオは自身のベルトを掲げてその実力を誇示すると「Go Awayあっちにいけ」と余裕の手振りで倒れた2人を見下ろした。

 イオ、トニー、メルセデスのNXT女子王座トリプルスレット戦が行われる「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」は日本時間2月15日にWWEネットワークで配信される。


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