[ファイトクラブ]ジャイアント馬場の“辞書”にウソ、ハッタリ、自慢話はなし!

[週刊ファイト1月28日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ジャイアント馬場の“辞書”にウソ、ハッタリ、自慢話はなし!
 by 井上譲二
・この粋な計らいに天国の馬場さんもきっと喜んでいるだろう
・マスコミに被災地に行くことを伝達しなかったため写真も映像も残っていない
・プロレス・メディアからは「馬場さんらしい」という声が上がった
・そんな謙虚なところに惹かれて馬場シンパになった記者、テレビ関係者は多かった


 知名度を上げるため、あるいは脚光を浴びるために売名行為も行ってきたアントニオ猪木に対し、ライバルのジャイアント馬場はそのことにまったく無関心だった。ビッグマッチを積み重ねているうちにどんどん大きな存在になったこともあるが、「ほとんど生まれつきの性格」という見方の方が正しい。

 命日(1月31日)と23回忌追善興行(2月4日)が近づいてきた今、改めて彼の知られざるエピソードを披露する。

 2年ぶり、2度目となる『ジャイアント馬場追善興行(2月4日、東京・後楽園ホール)が約2週間後に迫った。

 興行全体の規模としてはA・ザ・ブッチャーの現役引退セレモニーとの抱き合わせで行われた19年2・19両国国技館を下回るものの、かつて馬場・全日本プロレスに所属したグレート小鹿、大仁田厚、渕正信、越中詩郎、大森隆男、菊地毅、井上雅央も参戦する大会だけに2・4を心待ちにしているオールドファンも多いはず。

 2月4日は木曜日。主催者の緒方公俊氏(故・馬場元子さんの又甥で『㈱H・J・Tプロダクション』代表)が、あえて集客に不利な平日を選択した理由は、82年2・4東京体育館において馬場さんがスタン・ハンセンを相手に激闘を繰り広げたことだ。

 事実、『G・馬場復活記念日』とも言える超ド級のラフバウトで、東スポ・プロレス大賞の年間最高試合に選出されている。この粋な計らいに天国の馬場さんもきっと喜んでいるだろう。

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 ところで、阪神・淡路大震災から26年後の今年1月17日、神戸市役所近くにある東遊園地にて恒例の追悼行事が行われた。その模様をテレビで観ていた私は、フト26年前の馬場さんとのやり取りを思い出した(それも2月だった)。

 「馬場さん、地震直後に神戸に来て下さったそうですね? 神戸市民である私からもお礼を申し上げます」

 すると、馬場さんは照れ笑いを浮かべながらこう言った。

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