17日から3日間に渡って新日本プロレス後楽園ホール大会が開催された。2日目となった18日、メインで勝利した棚橋弘至がマイクで吐露する。
「(みなさん、今日はありがとうございました!(場内拍手)。ありがとうございました!(と一方向ずつ感謝を述べ、それぞれ頭を下げる)。フ~ッ。でもさ、悔しいよね! ハ~ッ、悔しいです。でもさ、でもね、でも、今日、この後楽園ホールを俺は絶対に覚えておきます!(場内拍手)。絶対に! ねっ!(場内拍手)。ウン! みんなも『あのとき、後楽園ホールにいたんだぜ!』って、誇れる日にします(場内拍手。そして手拍子が発生)。みなさんも気をつけて! 本当に気をつけて帰ってください! ありがとうございました!(場内拍手)」
視線の先には南側スタンド席のオレンジシートが目立つ。集客苦戦をスルーすることはできなかった。事態は翌19日にも継続し、鷹木信悟が「たしかにオレも、プロレス17年目だが、客入れての後楽園で、こんなに少ないところで試合するのは初めてだ」とキャッチボールを受ける。収益としても痛手となった。
新型コロナウイルス対策座席表として後楽園ホールは713席を設けている。18日は396人、19日は470人で新日本は観客数を発表した。写真は19日19:00前後のものだが、目算による来場実数としては300人。
19日は19:19にメインのゴングが鳴り、メインは19:46終了となっていた。イベント制限による20:00リミットまでに規制退場を完了させる段取り。開始時間は18:30から18:00に繰り上げられ、試合は5試合のみ。最初から観戦したいところだが「仕事帰りで18:00までに水道橋」となることでの観戦回避組も出てくる(日曜開催だった17日は完売)。
コロナ有観客再開後でも新日本らしからぬ集客苦戦はあったが、南側スタンド後方5列が空いている程度に概ねとどまっていた。さらに一線を越えた事態となったことは間違いなく、リング上だけにとどまらない闘いは2021年も続く。
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