KENTAまで介入のタッグリーグはGoDが初制覇 ジュースが反発「4vs.2なんて不公平だろ」 新日本武道館

 11日、新日本プロレスが『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』優勝決定戦を日本武道館にて開催した。

 セミファイナルは『WORLD TAG LEAGUE 2020』優勝決定戦としてGoD(タマ・トンガ&タンガ・ロア)とフィンジュース(ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー)が対決する。GoDのセコンドには邪道がつき、序盤から試合介入の気配をみせる。これをレフェリーが好判断、新日本の若手により邪道は強制退去となった。

 両チームの得意技によるシーソーゲームで試合終盤に近づくが、なんと退去させられた邪道が花道から再入場する。場外からGoDに「マジックキラー!」「スーパーパワーボム!」と相手にも丸聞こえの指示を出す。それでもジュースはマジックキラーをカウント2でキックアウトし、スーパーパワーボムはフランケンシュタイナーで投げ返す。フィンジュースは連係技から逆襲に転じるも、GoDサイドは邪道、さらにはKENTAがアタッシュケース持参で介入。これでフィンジュースは急停止となり、ジュースがスーパーパワーボムを食らって3カウントを献上した。

 ジュースはバックステージで「4vs.2なんて不公平にも程があるだろ! 俺たちは世界がこんな状況の中でも優勝だけを目指して日本まで来たんだぞ!」と激怒。遺恨を残す結末になるとともに観客もストレスを抱えたが、大会総括としてはこの試合の反動がメインの熱狂にもつながったとも言えた。

 
■ 新日本プロレス WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27
日時:12月11日(金)18:00
会場:東京・日本武道館 観衆3564人(主催者発表)

<第1試合>
石森太二
バッドラック・ファレ
○チェーズ・オーエンズ
  5分53秒 グラネードランチャー
●ロビー・イーグルス
SHO
矢野通

<第2試合>
グレート-O-カーン
ウィル・オスプレイ
○ジェフ・コブ
  10分45秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド⇒片エビ固め
●トーア・ヘナーレ
棚橋弘至
オカダ・カズチカ

<第3試合>
SANADA
○鷹木信悟
  4分58秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
●高橋裕二郎
EVIL

<第4試合>
マスター・ワト
○飯伏幸太
  10分06秒カミゴェ⇒片エビ固め
●BUSHI
内藤哲也

<第5試合/ダブルメインイベントI 「WORLD TAG LEAGUE 2020」優勝決定戦>
[リーグ戦2位チーム]
タンガ・ロア
○タマ・トンガ
  22分15秒 スーパーパワーボム⇒エビ固め
●ジュース・ロビンソン
デビッド・フィンレー
[リーグ戦1位チーム]
※タマ&タンガが『WORLD TAG LEAGUE』初優勝

<第6試合/ダブルメインイベントII 「BEST OF THE SUPER Jr.27」優勝決定戦>
[リーグ戦2位]
○高橋ヒロム
  30分14秒 TIME BOMBII⇒片エビ固め
●エル・デスペラード
[リーグ戦1位]
※ヒロムが2年ぶり2度目の『SUPER Jr.』制覇


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