「興行戦争の中、危ない新宿へおこし頂きありがとうございました」
アンディ・ウーはそう言って、2020年東京でのVAMOSTAR闘い納めを締めくくった。
確かにビッグマッチがバッティングしてはいた。しかし『VAMOSTAR』が目指している通りの
「とにかく面白いイベント」
である事を知っているファンは、迷わず新宿FACEを選んだに違いない。
第1試合は、火祭り2020の優勝者、ハートリー・ジャクソンが、かつてサイモン体制下の新日本プロレスロス道場で汗を流した河野真幸と激突。
続いて、前回も大笑いさせてくれた、くいしんぼう仮面が参戦しての3Way。パンクラスネタに伊藤崇文もノリノリで、またしても場内爆笑。
第3試合は一転、45年前の12・11蔵前、アントニオ猪木vs.ビル・ロビンソン戦を彷彿とさせるヘッドロックで西村修が佐藤嗣崇を締め上げる、正当派ストロングスタイルの1戦。
セミファイナルは、場内がどよめいた、児玉裕輔×一+生首のコンビが、絶妙なコンビネーション。
そしてメインは、土肥こうじと火野裕士が久々の激突で、お互いの胸を真っ赤に腫れ上がらせるド迫力の打ち合いと、プロレスならではの面白さを存分に見せてくれた。
大会後アンディ・ウーは、
「12月にこうなっているとは想像もしていなかった」
と言いながらも、
「今とても楽しい」
と口元をほころばせ、河野真幸も賛同しつつ、
「みんなに闘って稼いでもらって、一緒にコロナを乗り切っていきたい」
と、力強く語った。
社会的には厳しい2020年の年の瀬を迎えているが、参戦選手もスタッフも観客も、そして取材していた筆者も色々な悩みを忘れられる、とにかく楽しい、行って良かった興行であった。
■ VAMOSTAR ~CHRISTMAS BATTLE of VAMOSTAR Ⅰ~
日時:12月13日(金)
会場:東京・新宿FACE
観衆:未発表
<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
〇河野真幸 鬼塚一聖
12分40秒 逆片エビ固め
ハートリー・ジャクソン ●永尾颯樹
LA Dojo: Dodgeball World Series 2006! @kono412, @FinnBalor & @HartleyJackson_
VS@mikeynicholls, @MachineGunKA & @AlexKoslovCom https://t.co/cn8pbtJKIH pic.twitter.com/eCfqXhutnB— Hartley Jackson ハートリー・ジャクソン (@HartleyJackson_) December 8, 2020
<第2試合 3WAYマッチ 20分1本勝負>
〇伊藤崇文
9分46秒 腕ひしぎ逆十字固め
●くいしんぼう仮面
※あと一人は大和ヒロシ
<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
〇西村修
10分22秒 首固め
●佐藤嗣崇
<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
〇アンディ・ウー アレハンドロ
(16分24秒 飛鴻⇒片エビ固め)
児玉裕輔 ●一
<メインイベント シングルマッチ 60分1本勝負>
●土肥こうじ
14分37秒 Fuckin’BOMB⇒体固め
〇火野裕士
次戦は、アンディ・ウーの地元尼崎で、激動の2020年を締めくくる。
■ VAMOSTAR ~CHRISTMAS BATTLE of VAMOSTAR Ⅱ~
日時:12月20日(日) 開場15:30 開始16:30
会場:兵庫県・尼崎市中小企業センター
【出場予定選手】
河野真幸、アンディ・ウー、崔領二(ランズエンドプロレスリング)、大門寺崇(ランズエンドプロレスリング)、スペル・デルフィン、金本浩二、ボディガー、エイサー8 他
【住所】兵庫県尼崎市昭和通2丁目6-68
【電話番号】06-6488-9501
【アクセス】
阪神電車「尼崎」駅より徒歩約5分
【チケット情報】
・最前列特別シート ¥7,000
・リングサイド ¥6,000
・指定席 ¥5,000
※当日各席500円UP
※当日のみ小中高生は前売りの半額
【チケット販売所・問い合せ先】
tanabe@lailo.co.jp