WAR GAMES直前NXT:「鷹の爪大賞」ショツィー・ブラックハート吠える

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 第1試合は、レフェリーとの婚約を発表したレオン・ラフが登場。なるほど、NXT北米王者になったのはこういう内輪話もあったのかと納得である。細身のレオンが、長身ダミアン・プリーストと組んで、ファンタズマ軍のサントス・エスコバ&ラウル・メンドーサと対決に。WWEネットワークで見ましょう。


 キャメロン・グライムスがオーガスト・グレイにケイブンをブチ込むカードも。『NXTテイクオーバー』でデクスター・ルミスとストラップマッチなので予告編も挿入。


 ジェイク・アトラスはAEWにも誘われていたのに、NXTを選んだ選手だ。しかし現在、連敗街道のJobber扱いと一部で揶揄されていたのを首脳陣がかぎ取ったのか、元NXTクルーザー級王者トニー・ニースにレインボーDDTでケリをつけ、再び王座盗りをアピールに。


 パット・マカフィーは神妙にパット・パターソン追悼から話し始めたが、やっぱり元NFLスーパースターのしゃべりは半端ではない。モノが違う巧みな話術でWAR GAMESの勝利を宣言した。


 当初、EVER-RISEが出てきていたタッグ戦、単なる顔見世だったのか。結局は現タッグ王者のマカフィー軍ファビアン・エイクナー&マーセル・バーセルと、リバプールの風GYV(グリズルド・ヤング・ベテランズ=ジェームス・ドレイク&ザック・ギブソン)戦に。職人4人だから中身はA級、フィニシュは・・・まぁどうでもいい。


 ティモシー・サッチャー先生恒例のキャッチ教室「サッチ・アズ・サッチ・キャン」。ここは『NXTテイクオーバー』で対戦するトマソ・チャンパ親父が横やりと。これはまぁ単なる仕込みセグメントです。


 そして先週の男子に続いて、WAR GAMESのアドバンテージ争奪のショッツイ・ブラックハートvs.ラケル・ゴンザレスがトリである。あっちのブランドの用心棒は、でかいだけの木偶の坊だが、こちらの大女ラケルはちゃんとしたプロレスが出来ることが証明済み。画像の続きと試合展開は以下に譲るが、白熱のメインになったことは述べるまでもない。先行発表しておいた鷹の爪大賞アメプロ編、ブライテスト・ホープ賞のショッツイが月夜に吠えるベビーフェイス軍勝利となるhappy endingなのだった。
 WAR GAMESは形式上、後攻のチームが有利なのではあるが、例年でいくとチームに負傷者が出たり裏切りがあって結局はヒール軍が・・・となるのだが、果たして今年はどう楽しませてくれるのだろうか。

■ WWE NXT
日時:12月2日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド キャピタル・レスリング・センター

◆紫雷イオが女子ウォーゲームズ戦のチーム・ショッツィに電撃加入

 NXT女子王者紫雷イオが女子ウォーゲームズ戦のチーム・ショッツィに電撃加入。アドバンテージをかけたラダー戦を勝利に導いた。NXTメイン戦でショッツィ・ブラックハートとラケル・ゴンザレスが「NXTテイクオーバー:ウォーゲームズ」で行われる4対4女子ウォーゲームズ戦のアドバンテージをかけてラダー戦で激突。序盤、ショッツィがドロップキックで先制すると、ラケルもショッツィの緑髪を引っ張りながら場外に投げ飛ばして激しい攻防を展開した。しかし、試合途中に両チームが乱入すると、ショッツィがラダーをセットするインディ・ハートウェルにハイキックを放ったが、その隙にラケルがクローズラインでショッツィを撃沈。そのままラケルがラダーを上がって勝利かと思われたが、そこに突如イオが登場。イオはラダー上のラケルにロープから飛び乗ってスリーパーで締め上げると、場外へのムーンサルトを放ってチーム・キャンディスを一蹴。その隙にショッツィがリング中央のラダーを上ると、天井に吊り下がったブリーフケースを奪取した。

 試合後、ショッツィはイオのチーム入りに関してインタビューを受けると「気分がいい!の王者イオはすでにいくつもの激しい試合に勝っているし、チームに自信をもたらした。そして、ウォーゲームズではさらなるサプライズがあるわよ」と大一番に向けて意味深なコメントを残した。女子ウォーゲームズ戦が行われる「NXTテイクオーバー:ウォーゲームズ」は日本時間12月7日にWWEネットワークで配信される。

◆水曜TV戦争は激化のまま師走を駆け抜ける!

 AEW DynamiteはなんといってもPPV級の特番”Winter is Coming”で勝負してきたので平均視聴者数は約20万人(+28.6%)もの大幅増となる913,000人。一方これに食われることになるが、そもそもPPV大会『WAR GAMES』の直前回になり、カード編成も宣伝することなくAEW特番に負けることを自覚していたNXTは、約54,000人減(-7.6%)の658,000人となっている。
 但し、注目なのは次週でありAEWが特番の高評価を維持できるのか、PPV大会直後はそもそもライト層の興味から視聴率が上がることになるNXTが巻き返すのか。師走も熾烈な競争は続いていく。


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▼鷹の爪大賞WWE-AEW水曜TV戦争~巨額示談金サウジ事件の功罪

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’20年12月10日号鷹の爪大賞 新日師走 潮崎豪-杉浦貴 BリーPパターソン SEAd鬼に金棒