[ファイトクラブ]歴史的戒厳令下米感謝祭とマット界~国内3連休と格闘技鷹の爪大賞

[週刊ファイト12月03日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼歴史的戒厳令下米感謝祭とマット界~国内3連休と格闘技鷹の爪大賞
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・第一回NWA『スターケード』感謝祭週『サバイバーシリーズ』の伝統
・RIZIN早めの大阪城H入りから会見コメント終了まで8時間半の長丁場
・年末年始81%お家巣籠調査!フジ18時からRIZIN-紅白BABYMETAL
・新日999円ワールド、30分番組、リターンズとリアルタイム配信時代
・鷹の爪大賞:格闘技編 ハム・ソヒの王座返上~前年と比べ低調市場に
・コロナと闘ったRIZINだが・・・朝倉兄弟路線の暗雲と『MEGA2021』不安
・黒船ONE+さいたまSA進出~コロナ当日中止先例となったベラトール
・ヘンリー・スフード、マックス・ホロウェイ、アマンダ・ヌネスUFCアブダビ
・孤立パンクラス、DEEP、修斗~ブシロード撤退KNOCK OUT、K-1交代


―― トップ画像は1983年11月24日、NWAのノースカロライナ州グリーンズボロ・コロシアムで行われた第一回NWA『スターケード』にて、ハーリー・レイスからリック・フレアーが王座を奪取した歓喜の一枚。正確にはPPVは全国的には始まってなくて、映画館とかのクローズ・サーキットで中継もされたメガイベントの元祖になり、感謝祭週間で家族の大勢が集まっている週末タイミングを狙った初回でもあります。1985年3月31日、ニューヨークMSGで開催された第一回『レッスルマニア』は、述べるまでもなく『スターケード』のやり方をパクったものでした。

オフレコ ジーン・キニスキーがレフェリーでの金網戦。ドリー・ファンクJrが筆頭ブッカーなんだけど、全日本プロレス最強タッグリーグ参戦のため不在なんでダスティ・ローデスが現場を仕切った。日本のお盆やメキシコ死者の日と似ている、ファミリーが集う感謝祭週間の週末にプロレス大会やったらヒットするという伝統が、現在のWWE年間4大PPV大会という位置付けになる『サバイバーシリーズ』というこっちゃ。

―― そこでちょうど30年前になる1990年11月22日、第4回『サバイバーシリーズ』でアンダーテイカーのキャラに変身しての初登場なので、今回が引退セレモニーになった経緯です。1990年3月にパニッシャー・ダイス・モーガンとして新日本プロレスに初来日しているとか、テイカーとしてはSWS、WARに来日と調べれば出てきますけど、大きかったのは大阪城ホールで”耳なし芳一”となった新崎人生戦。これが認められてWWFで白使になりました。1997年10月10日、みちのくプロレス両国国技館大会ではあらためて白使との一騎打ちが組まれています。

オフレコ ただ、日本ではギミックの権化ということもあるのか、余り馴染まれてないままだったけど、とにかく北米ではいかに大きな存在だったかは、2020年完全版に収録されている(笑)。

▼感謝祭サバイバーシリーズ最後のお別れテイカーと勝敗不問booking

[ファイトクラブ]感謝祭サバイバーシリーズ最後のお別れテイカーと勝敗不問booking

―― テイカーさんの写真は本誌George Napolitano撮影分でも膨大にあります。またなんかで顔見世はするでしょうから、特集はまた次の機会ということで・・・。

オフレコ 米国感謝祭は11月の第4木曜で今年は26日。だけどその週がずっと実家に戻ったりするからやはりイベントは日曜開催やな。ちなみにスターケードの11月24日なら、29年前のフレディー・マーキュリー命日になる。もうそんなに経ったのかとビックリしたよ。
25日は三島由紀夫の命日他、各界での訃報の多い週というジンクスもある。今年はサッカーの”神の手”マラドーナさんの訃報が飛び込んできた。コカインまみれ克服の晩年で享年60歳だった。

―― 日本の勤労感謝の日も、収穫祭が起源になり2020年の三連休までを日本時間でみていくと、金曜昼にアメリカのベラトール、夜がアジアのONE、土曜にRIZIN大阪、日曜11時から午後にかけてWOWOW中継が結構長かったのがラスベガスUFCのナンバーシリーズと、期せずして格闘技大会が並びました。なので後半では、先週号の女子プロレスに続いて格闘技の年間総括、シュート活字委員会担当分の「鷹の爪大賞」とします。

RIZIN早めの大阪城H入りから会見コメント終了まで8時間半の長丁場

オフレコ だから本稿トップ画像の下部は、11・21『RIZIN.25』のセミ「扇久保博正vs.瀧澤謙太」を入れてある。長年格闘技を見続けているなら、メインの斎藤裕vs.朝倉未来よりこっちの方が感情移入したやろうに。

―― 記者が全ての取材を終え、大阪城ホールを後にしたのは21時頃。早めの会場入りから8時間半も経っていたんです。新日本プロレスでもコロナ禍では2時間半興行にしているというのにRIZINは長過ぎです。

オフレコ PPV中継購入しても、レフェリー/ドクター紹介が始まったのは2時15分から。入場式があるから第1試合のゴングは38分に、休憩は17時15分頃からやはり30分延ばしやがった。リオ五輪銀メダル、忍者レスラー太田忍の紹介は「おお!」だったけど、後半3試合はやはり18時からと決めていたようやな。長いのはとにかく勘弁して欲しい。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン