[ファイトクラブ]朝倉未来が遂に陥落! メイウェザー戦はどうなる!? RIZIN.25

[週刊ファイト12月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼朝倉未来が遂に陥落! メイウェザー戦はどうなる!? RIZIN.25
 by 安威川敏樹
・7連勝中の朝倉未来が遂にRIZIN初黒星、斎藤裕が初代フェザー級王者
・斎藤「朝倉選手は強かった」。朝倉「次やったら必ず勝つ」
・勝者・斎藤の顔は腫れ上がり、敗者・朝倉の顔はほぼ無傷
・KO勝ちのチャンス、しかしラッシュをかけなかった朝倉
・斎藤裕のパワーと意地、そして朝倉未来の計算違い
・試合後、メイウェザーとの対戦が噂される朝倉が語った
・メイウェザー戦、兄より弟の方が乗り気!?
・メイウェザーの対戦相手について『MEGA2021』徳弘代表が言及


 11月21日(土)、RIZIN秋の陣となるYogibo presents RIZIN.25が大阪城ホールで行われた。コロナ禍制約人数とはいえ前売り完売、5,487人(主催者発表)が集まったのである。
 メイン・エベントのフェザー級タイトルマッチは、多くの予想を裏切り斎藤裕が判定3-0で朝倉未来に勝利、フェザー級の初代王者となった。
 RIZINで7連勝していた朝倉は、今回が初黒星。もっとも、入場の前に流れた煽りビデオで朝倉は、お客さんは自分が負けるところを見に来てるんじゃないか、自分もその姿を見ていると話していたのだが……。

▼俳優の竹内力が初代王者となった斎藤裕を祝福

▼RIZIN5時間半大阪城ホール波乱!斎藤裕フェザー級新王者3-0朝倉未来

RIZIN5時間半大阪城ホール波乱!斎藤裕フェザー級新王者3-0朝倉未来

斎藤「朝倉選手は強かった」。朝倉「次やったら必ず勝つ」

 たとえ判定でも3-0だと一方的な試合と思われがちだが、決してそうではなかった。ジャッジによっては2-1、ひょっとすると3-0で朝倉が勝ちとなったかも知れない。
 試合後の両者の顔を見て、試合を見なかった人は「朝倉が勝ったな」と10人中10人が思うだろう。勝った斎藤の顔は鼻血が出て腫れ上がっていたが、負けた朝倉の顔は綺麗なままだった。

 試合後、プレスルームに来た斎藤は、本来なら記者との質疑応答があるが、すぐに病院へ行かなければならなかったため中止、オフィシャルからの短い質問にとどまった。
「朝倉選手はメチャメチャ強かったです」と斎藤が開口一番に語った通り、薄氷の勝利だったのである。

▼プレスルームに現れた斎藤裕だったが、短いインタビューと記念撮影の後は病院に直行

 一方の朝倉は「勝ってたと思ってたんで、試合を見直したい」とやや不満の様子。それでも斎藤については「パワーがあった」と勝者を称えた。そして、斎藤に対して「やり返したい。次やったら必ず勝ちます」とリベンジを誓う。
 普通、敗者インタビューの時はファイティング・ポーズを取らないのだが、朝倉に限っては記者団からの要望により記念撮影に応じた。

▼RIZINで初めて敗れ、斎藤裕との再戦を熱望する朝倉未来

 ジャッジの名誉のために言っておくと、斎藤を勝者としたのは判定ミスでは全くない。試合を終始リードしていたのは斎藤だった。ジャッジはその点を評価したのだろう。
 有効打を重視するジャッジだったら、判定は変わったかも知れない。しかし、攻撃がパンチしかないボクシングと違い、あらゆる攻撃が許されている総合格闘技では判定は実に難しいのだ。

 大会終了後、RIZINの榊原信行代表が「第4ラウンドを見たかった」と語った通り、どちらに転ぶのか判らない、凄まじい試合だったのである。腫れ上がった斎藤の顔を見て「第4ラウンドを見たい」というのも、結構残酷だなと思ったりしたのだが……(笑)。
 プレスルームで、試合をモニターで見ていた記者団からも、まるで一般のファンのように「おぉー!」と歓声が上がったほど、両者の闘いに酔いしれていた。

斎藤裕のパワーと意地、そして朝倉未来の計算違い

■ Yogibo presents RIZIN.25
日時:11月21日(土) 14:00~
会場:大阪城ホール 観衆:5,487人(=主催者発表)

<メインイベント(第10試合) フェザー級タイトルマッチRIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)※肘あり>
×朝倉未来(トライフォース赤坂)
 判定0-3
○斎藤 裕(パラエストラ小岩)

 試合は第1ラウンドから荒れ模様。朝倉の左インローが金的に入ってしまい、斎藤にインターバルが与えられる。朝倉は注意を受けた。

▼1R、朝倉未来のインローが金的に入ってしまい、斎藤裕にインターバルが与えられた

 なかなか思うように試合を運べない朝倉。第2ラウンドに入っても、金的から回復した斎藤が優勢で、朝倉からテイクダウンを取る。だが、膠着状態となってレフェリーはブレイクを命じた。
 しかし、さらに攻め込む斎藤。テイクダウンを取りに行き、ロープ際に追い詰めるが、朝倉はなんとか堪える。だが、この時に朝倉はロープを掴んでしまい、加えて場外逃避で警告を受けた。

▼2R、ロープ掴みと場外逃避のため、朝倉未来が警告を受ける

 泣いても笑ってもこれで終わりの第3ラウンド。斎藤は朝倉の攻撃をかわしてタックル、テイクダウンを奪う。しかし朝倉は、ブレイクに救われた。
 だが、ここで朝倉が動く。朝倉の左ストレートが斎藤にヒット! 斎藤の体はぐらつくが、なんとか堪える。斎藤も負けじと右フックで応戦した。

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