UFCフライ級男女Coメイン弾丸女王シェフチェンコ防衛、闘神フィゲイレード一本

(c) UFC

 現地時間21日、ラスベガスのUFC APEXで開催されたナンバーシリーズ大会は、COメインイベントが男女のフライ級という編成であり、本年2月8日のケイトリン・チュケイギアン戦から靱帯の手術に踏み切っていたがオクタゴン復帰。粘るジェニファー・マイアと5R闘ったが判定防衛は明らかに。キリギス共和国では英雄だが、5Rの疲れもなく民族ダンスで舞っていた。
 トリはブラジルのデイブソン・フィゲイレードが、アレックス・ペレスをギロチンチョークに捉えて秒殺勝利している。

■ UFC 255
日時:11月21日(現地時間)
会場:米ネバダ州ラスベガス UFC APEX

【メインイベント】
<フライ級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
○デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)
 1R 1分57秒 ギロチンチョーク
●アレックス・ペレス(米国)

デイブソン・フィゲイレード
「ウィザーズマスターって呼んでくれていいぜ。マスターと約束したんだ。こうなるって伝えてきたし、思っていた通りになった。このためにトレーニングしてきたし、その通りのことが起きた。相手はこれまでの試合で俺のケリを一度も見ていなかったからスタンスを変えたんだ。キックを放っていけるとは思っていたけど、向こうはそれを映像で見たことがない。ブランドン・モレノとやりたい。デイナ、かなえてくれよ。俺がやりたいのはその試合だ。あのポジションは俺にとっての基礎だ。あそこからトレーニングを始めたし、きっとあいつならあのポジションでチャレンジしてくると思っていた。それがあいつにとっては最大のミスさ。オクタゴンで犯しちゃいけない最大のミス。俺はそうなると分かっていたから、それでおしまい。ブラジルのみんなを愛している。パウンド・フォー・パウンドの一番は俺だ!」

【セミメインイベント】
<女子フライ級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
○ワレンチナ・シェフチェンコ(キリギス)
 判定3-0(49-46、49-46、49-46)
●ジェニファー・マイア(ブラジル)

ワレンチナ・シェフチェンコ
「毎回、勝利が本当にたくさんの幸せをもたらしてくれる。最高の気分よ。勝利後としては今まででベスト。今日は姉も勝ったし、私も勝ったから、ダブルで最高にうれしい。私たちにとっては大勝ね。誰とでも戦う覚悟よ。対戦相手を選んだことはない。誰がきてもやる。ジェシカ・アンドラージ対ローレン・マーフィー戦はもう一度やるべきだと思う。ローレン・マーフィーがとても素晴らしかったから。でも、もうひとつの疑問として、私が長く待ちたいかと聞かれれば、待ちたくない。やっと、ケガから復帰して、かなり長く待ったから。もう、そんなに長いこと待ちたくない」

◆出ました! 勝利のバレエ

【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●マイク・ペリー(米国)
 判定3-0(28-29、27-30、28-29)
○ティム・ミーンズ(米国)
※171ポンド契約なのにペリーは4.5ポンド(2kg以上)もオーバーの減量失敗

ティム・ミーンズ
「ゲームプランがうまくいった。減量もうまくできたしね。俺たちに軍配が上がるようにやってきたし、望んでいたよりも少しだけ遅いオファーだったけど、いい形で勝ててうれしい。コーチたちはかなり時間をかけてくれた。彼らのために勝利できて満足しているし、勝利街道に乗ったまま家に帰れるのはうれしいね。向こうはきつい減量だったみたいだから、ごまかそうとしていたけど、昨日、ステージに立ったときにごちゃごちゃ言っていて、試合ができるところまでの減量をすればよかったとか。あいつが決意を持って強い気持ちで挑んできたのは分かっていたから、嵐を巻き起こして、ラウンドの終盤に襲いかかってやるつもりだった。強くて忍耐もある。確実なショットを打ち込んでも、向こうは下がらない。気持ちが入ったやつはとても強いんだ」

<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ケイトリン・チョケイジアン(米国)
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●シンシア・カルビーヨ(米国)

ケイトリン・チョケイジアン
「これぞ典型的なケイトリンの試合ね。スティック、ジャブ、動作、キック、完璧だったわ。ジムでのスパーリングに比べたら簡単よ。だから、文句はないわ。とても気に入っているの。彼女のスタイルは単にワンツー、ワンツーで前に出るだけだし、テイクダウンを取ろうと打ってくるだけ。前に出てくるとジャブを食らうから、難しいのよ。私はスパーリングやトレーニングで対応してきた。私の試合は大半が、相手が私にプレッシャーをかけてくるだけで、前進あるのみだから、私はフットワークと距離感を生かして動き回る。今回は3週間のキャンプだったけど、これがベストなのかもしれないと思うから、この試合に向けた準備は特に問題なかったわ。負ければすぐにでも試合に戻りたいと思うし、特にケガがなくてボディショットだったとしたら最悪ね。できるだけ早く戻りたかったの。早く試合してまた勝ちたかった。だから満足している。今はワレンチナが門番をしているようなものだけど、彼女とやるなら私を倒していかないといけないはずなのに、私との試合を受けずに彼女とやりたがる子が多いのはおもしろいわ。だから、シンシアとやれて本当にうれしい。彼女は私との試合を受けてくれた。受ける必要はなかったのにね。もっと楽な試合だってできたはずだから。少し待って、ローレン・マーフィーと闘って勝てば、タイトル挑戦の話だって出てきたはず。でも、彼女は私との試合を受けてくれた。リスクだってことは分かっていただろうし、これでタイトル戦線からは脱落した」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●マウリシオ・ショーグン・フア(ブラジル)
 2R 3分36秒 打撃によるタップアウト
○ポール・クレイグ(米国)

ポール・クレイグ
「自分のパフォーマンスはかなり良かったと思う。ストライキングの能力を示せたし、レスリング力も見せられた。危険なポジションでもやれること、ショーグン・フアみたいなレジェンドを相手にしても勝てるってことも示した。ショーグンは年を取ったけど、それでも、俺たちがずっと見てきたショーグンのままだ。最初のラウンドは俺たちが取ったと思っている。ストライキングを生かし、気持ちだって出せていけたし、押し込んでもいけた。そこからは、第1ラウンドでやっていたことを3ラウンドとも再現していけばよかったし、それを目指していた。フィットネスやコンディショニング、パッドワークも改善しているし、彼以上にたくさんのことに取り組んできたから、強さも増していれば、アグレッシブさも負けていない。今日はそれを示せたと思う。ショーグンを相手に、今日は自分の若さと精力的な活動性を発揮できた。彼の経験は俺の若さによって影が薄くなったんだと思うよ。トップ15に入るまで4年かかった。今の目標はタイトルを取ること。それを2021年が終わる前にやりたい。2021年末までにそれをかなえたい。タイトルをかけて戦いたいし、誰の手にあろうとも奪ってみせる。タイトルは手の届くところにあると思うし、もしかしたら、あと2試合か3試合、ジョニー・ウォーカーやサークノフみたいにトップ10にいるヤツとできれば、トップ5に入れるはずだ。5ラウンダーだと、グローバー・テイシェイラとか、いろんなやつがいる」

【プレリム】
<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ブランドン・モレノ(メキシコ)
 1R 4分59秒TKO
●ブランドン・ロイバル(米国)

ブランドン・モレノ
「今回の試合はかなり緊張していた。ブランドン・ロイバルはこの試合に挑むにあたって失うものがなかったからね。俺はこの試合にすべてをかけた。ランキングも、これまでの取り組みも、経験も、すべてだ。本当に緊張した。今はここにこうして勝者としていられることがうれしい。UFCが俺のポジションを尊重してくれて、これまでの仕事ぶりに敬意を払ってくれることを願っている。今回の試合は自分にとってスペシャルなものだったし、第1ラウンドで勝った。ブランドン・ロイバルを相手に1ラウンドで勝負を決めたんだ。あいつは危険なやつだし、彼はこのスポーツの、このフライ級での将来がある。今日は俺の番だった。俺こそが次のタイトル挑戦者だと思っている。みんなにはとても感謝している。みんなのサポートに心から感謝している。これは始まりに過ぎない。まだまだここからがハードなパートだけど、すべてをかける覚悟はできている」

<ミドル級 5分3ラウンド>
○ホアキン・バックリー(米国)
 2R 0分18秒 パンチ連打KO
●ジョーダン・ライト(米国)

ホアキン・バックリー
「幸運だと思う。ノックアウトできてとにかくうれしい。忍耐強くいって、チャンスを待った。相手が崩れたタイミングで襲いかかろうとしたんだけど、ハーブ・ディーンがすでに止めに入っていた。第2ラウンド以降は情けをかけるつもりはなかったけどね。常に攻撃性をコントロールしていた。いつも前進するんだけど、同時に考えてもいる。とにかく攻撃性をコントロールすること。それだけだ。いい気分だよ。これで数字が上がるな。宿題をやってきたら、ちゃんと研究してきたら、難しくはないってことを誰でも知っていると思う。向こうは誰のことか分かっているだろうし、1月23日で構わないなら、(ジェームス・クラウス)やろうぜ」


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