ジョン・モクスリーAEW王座戦ケニー・オメガ60分予定? NWA女子王座戦再び!

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:11月18日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 番組は先週の予定が、ヤングバックスのダメージ回復を待って今回になった新人のトップ・フライト戦から。なんでもヤングバックスに憧れてという次世代の兄弟組であり、これが目まぐるしいスピードの白熱戦を魅せる。ヤングバックスが上手いからと言ってしまうのはたやすいが、ガンガン飛べてコンビネーションもやられる場合含めて様々なバリエーションを実質のデビューで披露したトップ・フライトも凄い。タッグ部門は陣容をどんどん増強している。


 先週のお約束から、インナーサークルご一行のラスベガス旅行が本当にロケ取材。但し、コロナで閉鎖状態の当地、カジノに行こうがストリップクラブに行こうが客がいないというか、グテン、グテンに酔って騒いでいるのはインナーサークルのみという現実を暴くスキットなのだろうか。とりあえずpart2に続くらしい。


 オレンジ・キャシディvs.キップ・セイビアンのシングル戦には、キップのTHE BEST MAN介添人である元ルセフのミロが解説席に。試合は例によってポケットに手を突っ込んだままドロップキックとかをやるオレンジ君が最後はマウストラップでフォール勝ちというもの。但し、当然ながらミロがリングインしてオレンジを吹っ飛ばしていた。


 トーナメントに優勝したケニー・オメガとジョン・モクスリーの、現地12月2日に行われる王座戦の調印式。但し、MOXは何者かに襲われて顔面血を流しているバックステージがスクリーンに出て、ただ、嘘くさいとケニーだけあっさりサイン。ちなみにMOXは、レネー・ヤングが妊娠を発表した。噂ではオカダカズチカ戦を上回る60分戦をテレビ番組でやる予定だという。TNTもAEW認知のキャンペーンを始めている。なんか凄いことになってきた。


 ラスベガス珍道中par2はホテル部屋がゴタゴタ、当然酷い二日酔いというご一行。最後は小人レスラーのホーンスワッグルがおむつ姿で出てくるというオチ。これは映画『ハングオーバー!シリーズ』の”史上最悪の二日酔い”パロディである。笑えたし悪くはない一連のベガス遠征スキットだったが、なにかもっとひねったイベントでもやるのかと期待していた嫌いは残った。


 7ヶ月の自粛期間を経て米国入りしたPACが、ようやくザ・ブレイドと待望のシングル戦。いくら体は鍛えていても、リング感が大丈夫か心配ではあったのだが、THE BUSTARDのPACのままだった。最後はシューティングスタープレス⇒ブルータライザーが極まる。この試合はエディ・キングストンが解説席だったが、当然PACをボコろうとリングイン。そこにフェニックス、さらにペンタゴンJr.が来て、イスを持って弟を殴るとみせかけて、ヒール軍ブッチャー&ブレイド+キングストンを追うと。これでめでたくPACとのデストライアングルが復活。トリオ選手権でもやるのだろうか。SCUも3名いるし、バックスにオメガのエリート軍と、そもそもトリオとしても陣容が豊富なAEWなのだった。


 セリーナvs.サンダー・ロサはNWA女子王座戦。これは非常にレベルが高い。実況のジム・ロスが、バージニア州出身のセリーナはアラブとアイリッシュのハーフと言っていた。へぇ~、記者はセリーナの通訳やったこともあったが、そんなの初めて知ったゾ。言われてみれば、普通のアメリカ人じゃない顔立ちではあるんだが・・・。まぁそんなことはどうでもよくて、メキシコ死者の日ペイントのサンダー・ロサと返し返されの王道プロレスを披露するのだから、志田光を除いてAEWでは異色かも。おまけにセリーナは、WWE RAWでムスタファ・アリが披露したばかりのコジ・クラッチ(コジMAXホールド)までスルっとやって魅せたのだ。パクったモン勝ちなんであって・・・。

 もっとも試合は、そのAEWのダメな方の女子部門を象徴するレバがちょっかい出してきて、そこにオーブリー・エドワーズ女史レフェリーが気をとられている隙に、階段のある花道の方ではDr.ブリット・ベイカーがロサをガツンと板に打ち付ける外部介入も挿入。もっとも、それによってロサがすぐにフォールされたというならわかるが、それからも暫く試合が続くんだから「なんやねん!」とブーイングかも。いや、一応客は入れてるんだけど、遠くの席のみにしているAEW野外会場からは聞こえないんだが・・・。

 結局はセリーナがエンジェルズ・ウィングとかアマポーラの必殺デビルズ・ウィングスと呼ばれている大技でロサをガツンと叩きつけてのフォールで王座防衛。ただ、もちろんロサは終了後、レバやブリット・ベイカーに突っかかっていた。


 番組最後はCodyと新TNT王者ダービー・アレン組に、タズ軍団ブライアン・ケイジ&リッキー・スタークスのタッグ戦。結末は筋肉男ケイジが雪崩式ドリルクローで細身(ほそみ)アレンをフォールしたが、それだけでは終わらず。

 さらにベビーフェイス組を痛めつけていると、救出に大型黒人ウィル・ホッブスが救出に・・・と見せかけて、なんとヒールターンしてタズ軍団に加勢。インナーサークルも勢力拡大したが、タズ軍団も増強の絵がエンディングだった。


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼スターダムとNXTの女子革命2020-メイウェザー?-映画とプロレス考

[ファイトクラブ]スターダムとNXTの女子革命2020-メイウェザー?-映画とプロレス考

※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’20年11月26日号新日料金 スターダム林下詩美 Vamostar 女子鷹の爪大賞 パンクラスUS