Bellator 253とBRAVECF45のMMA二大会


(C)Bellator

 11月19日(現地時間)にコネチカット州アンカスビルで『Bellator 253: Caldwell vs. McKee』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。
 今大会のメインではフェザー級ワールドGP準々決勝として元王者であるダリオン・コールドウェルとAJマッキーが対戦した。堀口恭司との激戦で日本ではコールドウェルの知名度が高いが、MMA16連勝のAJマッキーの方が下馬評では圧倒している。試合も下馬評の通りでマッキーが秒殺勝利。グランドでネッククランクを極めて一本勝ち。優勝候補のマッキーがトーナメントを勝ち進んだ。
 セミファイナルでは、ベンソン・ヘンダーソンとジェイソン・ジャクソンが対戦。元UFC王者として鳴り物入りでベラトール入りしたヘンダーソンだが、ベラトールではマイケル・チャンドラーに連敗しており精彩を欠いている。対するジャクソンもUFC戦士で、下馬評は過去の実績からヘンダーソン有利になっている。しかし、試合は下馬評を覆しジャクソンが圧倒。グランドでも上を奪ってヘンダーソンを攻め続け3-0の判定勝ちでジャクソンが大物ヘンダーソンから勝利を奪った。

■ Bellator 253: Caldwell vs. McKee
日時:2020年11月19日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国コネチカット州アンカスビル

<フェザー級ワールドGP準々決勝>
○AJ・マッキーJr(米国)
 1R 1分11秒 ネッククランク
●ダリオン・コールドウェル(米国)

<ウェルター級>
○ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
 反鄭 3-0
●ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<ウェルター級>
○ジョーイ・デイヴィス(米国)
 判定 3-0
●ボビー・リー(米国)

<バンタム級>
○ラフェオン・スタッツ(米国)
 判定 3-0
●キース・リー(米国)

<フェザー級>
○ジェレミー・ケネディ(カナダ)
 判定 3-0
●マット・ビセット(米国)

<ウェルター級>
○ジャリール・ウィリス(米国)
 判定 3-0
●マーク・レミンガー(米国)

<フェザー級>
○ジェイジェイ・ウィルソン(豪州)
 1R 0分20秒 KO
●セージオ・デバリ(米国)


(C)Brave CF

 11月19日(現地時間)にバーレーン王国で『BRAVE CF 45』が開催された。
 Brave CFは2016年9月23日にシェイク・ハリド・ビン・ハマッド・アル・ハリファ王子(バーレーン王国)によって設立されたMMA団体。元々はハリファ王子が設立したバーレーン最大のMMAチーム『KHK MMA』を母体として生まれている。豊富な資金で世界各国のファイターを参戦させ、定期的に大会を開催している。
 今大会のメインでは元UFC戦士のイアン・エントウィッスルがドゥマル・ロアと対戦した。UFCでも戦っていた実績もありエントウィッスルは下馬評では有利となっているが、何にしても、世界的に自粛中の中、英国とコロンビアの対戦という国際色豊かなカードが組まれた事に意義があるだろう。試合はいきなり足関節狙いのエントウィッスルが体勢が崩れてもずっと足を掴んで極めようとする展開が続く。なんとか足関節地獄から逃れたロアがグランドで上になるが、その時、エントウィッスルが膝を負傷したらしくいきなりタップ。一応、ロアのTKO勝ちとなるも、エントウィッスルは足を抜かれた時に負傷したらしくアクシデント的な決着となった。
 セミファイナルではモハメド・サイード・マレムとスボミニミール・キャリの重量級対決が行われた。スタンドで激しく打ち合う両雄だが、マレムの右フックが炸裂し、キャリがダウン。あとはマレムが追撃でグランドで上を奪ってパウンド連打。最後は亀の体勢になったキャリにマレムが殴り続けてレフェリーがストップ。マレムがTKO勝利を飾った。

■ BRAVE CF 45
日時:2020年11月19日(現地時間)
会場:バーレーン王国

<75キロ契約>
○ドゥマル・ロア(コロンビア)
 1R 2分47秒 TKO
●イアン・エントウィッスル(英国)

<97キロ契約>
○モハメド・サイード・マレム(アルジェリア/スイス)
 1R 3分15秒 TKO
●スボミニミール・キャリ(クロアチア/スウェーデン)

<80キロ契約>
○アブディサラム・クバチニエフ(キルギス)
1R 3分31秒 TKO
●ヴァイフ・アスケロフ(アゼルバイジャン)

<72キロ契約>
○ンコシ・ンデベレ(南アフリカ)
 1R 4分29秒 TKO
●ジワ・ムシュワニ(パキスタン)

<97キロ契約>
○ムルタザ・タルハ・アリ(バーレーン)
 2R 3分00秒 リアネイキドチョーク
●ワジム・リティイン(ベラルーシ)