尺とったRAWでの王座交代戦!ドリュー・マッキンタイア再戴冠

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(c) George Napolitano

 WWEニュースとしてはゼリーナ・ベガの解雇が熱心なユニバース間では尾を引いている。アンドレアとエンジェル・ガザのメヒコ軍のマネージャーとして、プエルトリカンなのでスぺイオン語と英語のバイリンガルだからしゃべりの代弁だけでなく、ごく最近はNXT時代以来になる選手としても出ていた。もっともほとんどJobber扱いだったのだが・・・。
 レスラーのユニオン化に賛同していた為とも言われたが、やはり理由はTwitchなど個人の利益を伴うSNS活動にWWEがストップをかけたことが元凶のようだ。夫のアリスター・ブラックの去就は不明。オランダの元キックボクサー本人はちゃんとしたレスリングを披露できるNXTに逆戻りを志願したと伝えられている。ポール・ヘイマンが現場監督からは左遷になり、アリスターのRAWでのプッシュは終わっていた。


 番組としてはSmackDownにも出てきたドリュー・マッキンタイアであり、その際の終わり方からも、あるいは途中でシェイマスがドリューの昔のコスチュームであるスコットランドの民族衣装スカートを出してきたことでも、ああ、今回テレビ番組の方でやるのかというのは気が付かれたと思う。ただ、ちゃんと尺も貰ってのデザインだし、実況に強調されるまでもなく「レッスルマニア級のカード」は事実であり、実際良い試合を見せてくれたのだから文句ナシだろう。もっとも男女ともにチームRAW内の不仲とか、フィーンドのセグメントまで、他は印象に残らないセグメントが続いた回ではあった。


 アスカもちょこっと番組に出てはいるんだが、例によって「ラナいじり」が焦点のカードなので、誰が試合に勝ったとか記者はマジに覚えてない。本稿を仕上げるにあたって結果を知り、アスカロックがフィニッシュって、「そうだっけ?」と頭を掻いた。さらにもっといい加減に見ているお茶の間の大衆は、まったく記憶に残ってないと思われる。


 フィーンドに洗脳された小悪魔アレクサ・ブリス。実人生の方では以前はバディ・マーフィーと婚約だったのに週末にミュージシャンのライアン・カブレラと婚約を発表だって! 前の日本公演で日本人サイズのアレクサに「結婚してくれ~!」と声援している奴がいたぞぉ~。はい、本日のRAWとは関係ないゴシップ話です。番組ではミズの挑発に怒ったブレイ・ワイアットが今宵対戦するとのセグメントだった。


 ニューデイ(コフィ・キングストン&ゼイビア・ウッズ)と、ハートビジネスのセドリック・アレキサンダー&シェルトン・ベンジャミンがRAWタッグ王座戦として組まれたのは、トリでドリューとランディがやる以上、こっちもまだ決まってないと印象付けたかったのであろう。

 試合はまともだったのでよかったかと。セドリックが場外に3度飛ぶが、シェルトンがタッチのタイミングを忘れるミスはあったがゼイビアのデイブレイクが決まって、サバイバーシリーズでのストリート・プロイッツ戦は変わってません。


 自称キャプテンのAJスタイルズ以下、RAWチームの不仲を使ってRETRIBUTIONがようやく勝利するカードも挿入。

 仲間割れの間隙をついてムスタファ・アリがマット・リドルを丸め込むケツだったが、RAWのチーム不仲とかキャプテンがどうのなんか、誰も関心払ってないと思うのだが・・・。


 そしてミズvs.ブレイ・ワイアットは以下に譲るが・・・。ニッキー・クロスはビンタされてました。まぁドリューもローマンも負けさせる訳にはいかないから、サバイバーシリーズでミズがブリーフケースをキャッシュインして3way戦になり、めでたくミズがお仕事すると。スターダムとか女子プロレスも王座交代とかアップダウンの流れがわかりやすいんだが、こっちも「これでいいのだ」なのだろう。
 ちなみにミズのリアリティ番組が現地ではRAW3時間のあとに放送なのだそうだ。3時間全部見ているお茶の間ばかりでなく、途中から見ている女性客も多いようで、なるほどなのである。


 トリのWWE王座戦、PPV大会のビジネス上の意味がWWEネットワーク配信により低下したので、テレビ番組の方で時間もとってじっくりと王座交代をやるのは結構なこと。試合詳細は以下に譲るが、番組を通してはTシャツなどグッズ50% offの半額セール告知の方が目立ってしまい色々考えさせられてしまうのであった。

■ WWE RAW
日時:11月16日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド サンダードーム(アムウェイセンター)

◆「よっしゃ!」アスカが6人タッグ戦を制して女子王者対決に意気込む

 “明日の女帝”アスカがマンディ・ローズ&デイナ・ブルックとタッグを組んで女子チームRAWメンバーのシェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックス&ラナと6人タッグ戦で激突した。序盤、シェイナ&ナイアが捕まえたマンディを鉄製ステップ上のストンプ攻撃で負傷させると、数的不利となったアスカはヒップアタックでナイア、ショルダータックルやスライディングキックでシェイナに攻め込んで反撃。さらにアスカが介入を狙うナイアにハイキックを放つと、その隙にシェイナがキリフダクラッチでアスカを捕まえてピンチとなったが、ラナが勝手にタッチをしてシェイナのチャンスを潰すと、最後はアスカがアスカロックでラナを捕まえてタップ勝ち。

 試合後、シェイナ&ナイアは犬猿の仲のラナを捕まえると「ようこそ!チームRAWへ」と皮肉ってお決まりのサモアン・ドロップで解説席に叩きつけること9回目! お約束でお仕置きした。SNS上公開のフォローによると、インタビューに答えたアスカは「よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!やるぞ!やるぞ!興奮してるんや! サバイバー・シリーズではサーシャ・バンクスを倒すぞ。誰もワシには適わないからな」と来る女子王者対決に向けて意気込みを語った。実は先週から調子悪かったのだが、ここで負傷ということでマンディ・ローズと、レコニング(ミア・イム)にバックステージで叩かれていたデイナ・ブルックスが引っ込んで、PPV大会にはレイシー・エバンスとペイトン・ロイスに交代も発表されている。アスカ対サーシャの女子王者対決やブランド対抗女子5対5エリミネーション戦が行われるPPV「サバイバー・シリーズ」は日本時間11月23日にWWEネットワークで配信される。

◆ワイアットが“くそ野郎”ミズをシスター・アビゲイルで制裁

 WWE王座を狙うブレイ・ワイアット(with アレクサ・ブリス)がMr. MITBのザ・ミズ(ジョン・モリソン)をシスター・アビゲイルで撃破した。ミズが番組2つ目のセグメントに登場して「ワイアットがファイアフライ・ファンハウスに隠れているのは俺たちを恐れているからだ」と発言すると、これに怒ったワイアット&アレクサが「“くそ野郎”と言えばミズだ」とクイズ形式で挑発して2人の対戦が決定。

 試合前、先に入場したミズが「試合ではなく平和的な解決を望む。今夜のWWE王座戦は2人にとってチャンスだ。共に夢を叶えよう」と交渉を試みるも、これにアレクサが「彼の答えはノーよ」と答えて試合がスタートした。序盤、ミズがオーバーヘッドキック、セコンドのモリソンがチープショットを決めれば、ワイアットもヘッドバット連打から鉄製ステップにミズを叩きつけて白熱の攻防を展開。さらにワイアットが強烈なクローズラインからスプラッシュ、ボディスラムと連続攻撃を決めるとモリソンがワイアットの足を掴んで介入したが、アレクサがモリソンに飛び掛かって対抗すると、最後はワイアットがシスター・アビゲイルをミズに叩き込んで3カウント。

 勝利したワイアット&アレクサは子供のように手をつないでリングを後にすると、会場ビジョンには“ザ・フィーンド”が映し出された。

◆マッキンタイアが王座返り咲き!PPVでレインズとの王者対決が決定!

 ドリュー・マッキンタイアがランディ・オートンとのWWE王座戦を制して王座奪還に成功し、PPV「サバイバー・シリーズ」でユニバーサル王者ローマン・レインズとの王者対決が決定した。オープニングに登場したマッキンタイアが「今夜、オートンを倒してWWE王座に返り咲き、PPVではレインズにクレイモアを食らわせてやる」と王座戦への意気込みを語ると、オートンも会場ビジョンに登場して「俺が最高のレスラーだと証明してやる。お前を倒して王座防衛だ」と舌戦を展開した。

 序盤、マッキンタイアがグラスゴー・キスやスパインバスターを決めて勢いづくと、これに怯んだオートンがベルトを持って花道に退散。するとプロデューサーのアダム・ピアースが現れて試合をノーDQ・ノーカウントアウト戦に突如変更してしまう。すると今度はオートンが容赦なくパイプ椅子や鉄製ステップ、サミング攻撃でマッキンタイアに襲い掛かれば、マッキンタイアもフューチャーショックDDTからオートンをテーブルに叩き落としてお互いの意地がぶつかり合う激闘を展開。

 さらに終盤にはオートンがクレイモアを狙ったマッキンタイアにカウンターのパワースラムを叩き込んだが、最後はマッキンタイアがRKOを狙ったオートンにクレイモアを叩き込んで3カウント。悲願の王座奪還を果たしたマッキンタイアはコーナーに登って雄叫びを上げると「次はサバイバー・シリーズだ」とレインズとの王座対決を見据えた。WWE王者マッキンタイア対ユニバーサル王者レインズの王者対決が行われるPPV「サバイバー・シリーズ」は日本時間11月23日にWWEネットワークで配信される。


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