大仁田厚が千鳥の『相席食堂』に出演するも、まさかのヤラセ疑惑!?

 10月13日(火)、関西地区ではABCテレビで放送された『相席食堂』という番組に、大仁田厚が出演した(他地区では違う日時で放送予定)。この番組は、漫才コンビの千鳥(大悟&ノブ)がMCを務め、ゲストが旅人となって地方の食堂を渡り歩き、一般人と相席するという趣旨である。

 番組の進行としては、『相席旅』に出掛けたゲストが一般人と絡む様子を、スタジオで千鳥の2人がそのVTRを見て、千鳥のどちらかが黙っていられなくなると『ちょっと待てぃ!ボタン』を押してVTRを止め、ゲストや一般人にツッコミを入れるというパターンだ。

 かつて、同番組には長州力、武藤敬司、獣神サンダー・ライガー、アジャ・コングら、様々なプロレスラーが出演した。特に、長州の迷言「飛ぶぞ」が生まれたのは同番組である。
 果たして、大仁田厚は長州力を超えるような伝説を作れるのか!?

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大仁田厚の食レポの腕を信じるノブと、懐疑的な大悟

 大仁田厚がやって来たのは、東京都の伊豆諸島にある八丈島。大仁田が「ファイヤー!」と叫び、今回の旅人が大仁田厚だと判ると、さっそくノブが『ちょっと待てぃ!ボタン』を押した。

ノブ「引退を繰り返してる人だ」
大悟「言い方が良くないけどな。『現役に復帰する人だ』にしよう」
ノブ「なんかメッチャ行ってた気がすんねんけどな、ロケに。だからグルメ・レポートとかも上手いと思うよ」
大悟「じゃあ、もうアジャ枠?」
ノブ「俺が期待するのはアジャ枠」

 実は前にアジャ・コングが旅人となった時、見事なレポートぶりを千鳥の2人は「日本一ロケが上手い」と絶賛していたのだ。「『ぐるナイ』も来年の新メンバーはアジャやろ。本田翼outのアジャin」と、有り得ないことまで言う。大仁田は、アジャに負けないレポートができるか?

 VTRに戻る。大仁田は『宝亭』という食堂へ行った。店の主人は、島ずしと、明日葉の天ぷらと、『亀の手』という貝の味噌汁をご馳走してくれるという。『亀の手』と聞いて大仁田は「それ不味いでしょ。不味かったら殴ってもいいですか?」と主人に言った。すかさずノブがボタンを押す。

ノブ「完璧やん、立ち回り」
大悟「振ってるな」
ノブ「振ってるよ。で、『美味い!』って言うんやろな」
大悟「だって(『亀の手』を)知ってたってことは、食ったことがあるんだもん」

 VTRに戻ると、大仁田の前に島ずしが運ばれた。カンパチの背が乗った寿司と腹が乗った寿司をそれぞれ食べると、大仁田は「あんま変わんないですね」と言った。今度は大悟がボタンを押す。

大悟「下手やん」
ノブ「こんなもんじゃないやろ」
大悟「前の情報と、フリも完璧やったやろ。でも、大オチ下手やん」
ノブ「ここからやん。これもフリ」
大悟「あー、ごめんなさいごめんなさい」
ノブ「で、3つめを行った時とかに……」
大悟「『亀の手』へのフリか」
ノブ「そーゆーこと、そーゆーこと」

 大仁田の食レポが続く。明日葉の天ぷらを食べると「明日葉って、その辺に生えてるヤツでしょ? これでいくらなんですか? え、800円!? その辺に生えてるヤツを揚げて800円??」。これには堪らず大悟がボタンを押した。

大悟「下手やん」
ノブ「……(笑いが止まらない)」
大悟「下手やし、店側が言われたくないようなことを言い出してるやん」
ノブ「……あのー、ウソがないのよ」
大悟「ウソはないけど、ホンマにロケによう行ってる人なん?」
ノブ「ロケに行ってたって!」
大悟「たしかにオープニング、店の前フリ、食べるまでのフリは完璧やったけど、座ってからタダのレスラーやな」
ノブ「全部『亀の手』への伏線やん。こんなことを正直に言う人が『亀の手』を絶賛したら、ホンマに美味いモンと思うやん」
大悟「なるほどな。『不味かったら殴るぞ』と言っときながらのな」
ノブ「そっ。そのために島ずしと明日葉は捨てたのよ」
大悟「捨てん方がいいけどな」

 続いて、大仁田の前に明日葉の胡麻和えが運ばれる。「これいくら?」と大仁田が訊くと、若い女性店員は「500円です」と答えた。大仁田の顔がこわばる。今度はノブがボタンを押した。

ノブ「ここは高いよ。大仁田さんの肩を持つわけじゃないけど」
大悟「結局、スーパーで買うよりも、自然に生えてる葉っぱを取ってくる方が大変で、手間がかかるんやから500円になるよ。あんな止まったらアカンやん。あれ、バーで8万円って言われた時の顔よ」

 女性店員の代わりに女主人は、大悟が言う通り今では明日葉を取るのに手間がかかってしまう、と大仁田に説明した。そして、いよいよメイン・ディッシュ(?)の『亀の手』の味噌汁が運ばれる。大仁田は一口飲むと「あ、違う。奥が深いね。深い、深い。深いよ。深いね、深い!」と言った。もちろん、「深い」の連打に大悟がボタンを押さないわけがない。

大悟「『深い』しか出んのよ。深かったでー、あんだけ『深い』って言うたら」
ノブ「(さすがにノブもフォローし切れず)大分やられてるわ、電流で」

 VTRの続き。「深い!」を連発した後の大仁田は、「なんとなく心がこもってますね」と言う。これには大悟とノブが同時にボタンを押した。

大悟「『なんとなく』じゃダメやん。大丈夫か、これ? 長州さん側のレスラーじゃない?」
ノブ「じゃない、じゃない、じゃない。アジャさん側。絶対」
大悟「ホンマ、長州一派じゃない?」
ノブ「大仁田さんは、ああ見えてメッチャ器用でデキルって、子供心にメッチャ憶えてるもん」
大悟「大雑把に見えて? 今のところ“ザッパ”ですけどね」

 結局、大仁田の食レポはボロボロのうちに終わった。

『幻の魚』を次々と釣り上げる大仁田厚にヤラセ疑惑が浮上!?

 食堂『宝亭』を出た大仁田は漁港へ向かう。そこで待っていたのは、漁師をしている『宝亭』の主人の長男だった。2人は船に乗って釣りに行く。狙うのは、高級魚のアカハタと、『幻の魚』と言われるナメモンガラだ。
 最初のターゲットはアカハタ。アカハタ用の餌を付けて海に糸を垂らすと、いきなりヒット。すると、大悟がボタンを押す。

大悟「一投目でヒットしたのに、ノーリアクションやで。一発目なんて『ウォー!』って言うはずやし、入れた瞬間に食ったなんて奇跡的やん」
ノブ「逆に上手いよ、ロケが」
大悟「ワシは多分(ヤラセを)バラしたらアカンと思うて、緊張して喋れんようになったんやと思う。『ヤバイ!』って」
ノブ「そんなわけ、ないやん」

 VTRを続けると、大仁田が釣り上げたのは狙っていたアカハタだった。2人同時にボタン。

ノブ「目茶苦茶ロケ上手いやん」
大悟「番組の最後やん。狙ってたアカハタが一発目で釣れるって、どんな海やねん」
ノブ「これが大仁田さんのロケよ」
大悟「『オラオラオラオラー、アカハタァー!』やで。開始2分でアカハタって、ワシやったら甲板で転がり回ってるで。見たことないわ、釣り番組で。こんなに簡単に釣っちゃダメよ」

 大仁田は餌を変える。次のターゲットはナメモンガラ。すると、また大仁田は一投目で魚を釣り上げた。狙っていたナメモンガラだ。2人がボタンを押す。

ノブ「お前、できるか!? この芸当を」
大悟「できんできん。できんよ」
ノブ「これが大仁田厚や」
大悟「1匹目で狙いのアカハタ釣って、餌を変えたら『幻の魚』が1発目で釣れたん? ホンマですかあ?? 今日のロケ、これを釣るために来たんやろ? もう釣れたんやで!? こんな簡単に釣れるかなあ、ナメモンガラが」

 VTRを続けると、大仁田は2匹目のナメモンガラを釣り上げた。当然、大悟がボタン。

大悟「浅瀬すぎるな。水深17mって言ってたのに、食い付いて2かきで上がってきたやん、ナメモンガラが」
ノブ「メッチャ奇跡が起こってんねん、今」
大悟「奇跡が起こってるのに、なんで誰も『スゲー!』って言わへんねん。なんでスタッフとかも大慌てしてないねん。“幻”っていうのがウソなんかな。あのオッちゃんは超見慣れた魚のように扱ってるし、山のように釣れてるし。大々的な“タイトル・ヤラセ”はやめようよ」
ノブ「ナメモンガラが、よく釣れる魚?」
大悟「そやのに、本土の人間がよく知らんと思って『幻の魚』にしてしまったんよ」
ノブ「それやったら、あの男(と言ってディレクターを指さす)が悪いよ。(ディレクターが『幻の魚だと漁師さんが言った』と言うと)じゃあ幻なんか。あの八丈島の人がウソつかんもん」

 大悟も渋々納得して、VTRに戻る。次々とナメモンガラを釣り上げる大仁田。遂には『幻の魚』ナメモンガラを2匹いっぺんに釣り上げた。これには思わずノブも爆笑して2人がボタンを押す。

大悟「これはダメ」
ノブ「“幻”が2出て来たやん」
大悟「(スタッフに)お前ら“幻”って言葉、知ってんの?『幻の魚』なんかサビキで釣るもんじゃない。サビキって、いちばん簡単な釣り方やねん」
ノブ「お前だけやで。水を差してるわ。出て行ってくれ! スタジオから出て行ってくれ!!」
大悟「見てみいって。(モニターの所に行って、糸に付いたナメモンガラ2匹を指さして)2おるんよ。(モニターから外れた部分を指さして)ここに5おるんよ、“幻”が」
ノブ「“2奇跡”やん。とんでもない奇跡よ。なんでお前は『凄いっすねえ』って言えんの?」

 千鳥のコンビ別れに発展しかねないケンカのきっかけとなったヤラセ疑惑は、真相が闇のままこの日の釣りは終了した。

大仁田厚がナゾの食レポ『牛の鶏肉』って何?

 食堂『宝亭』に戻った大仁田は、自ら釣った(はずの)アカハタとナメモンガラを主人に捌いてもらう。ナメモンガラの刺身は、伊勢海老のような味わいだそうだ。
 ナメモンガラの刺身を食べた大仁田は「申し訳ないんですけど、伊勢海老がひっくり返ったって感じですね」と意味不明の食レポをした。すかさず大悟がボタンを押す。

大悟「どういう感じ? 悪口いうたん? これ何??」
ノブ「何も言ってないよ、まだ。『伊勢海老がひっくり返った感じ』って言っただけで」
大悟「これ多分、なぞなぞ的なことを出しましたよ。この意図は? っていうのがこの後に判るんやね?」
ノブ「もちろん! 多分ディレクターさんが『どういうことですか?』って言ったら、『こういうことだよ』って判るから」

 VTRを続ける。大仁田が「伊勢海老がひっくり返ったって感じですね」と言った後、ディレクターの顔を見て「あ? なんか文句あんの?」と言った。2人同時にボタンを押す。

大悟「なに? この怖い人。まだ何も文句いってないやん。それまで楽しかったんよ。暴力やん」
ノブ「……(笑って何も答えることができず)」

 次に出て来たのは、ナメモンガラの塩ゆで。大仁田は、硬い皮を剥いで、身を食べた。大仁田は「牛の鶏肉って感じですね」と、またナゾの言葉を発する。大悟がボタンを押した。

大悟「もう頭おかしいやん」
ノブ「ピカソみたいな言葉やから。お前には理解できん」
大悟「魚食って肉に例えるのもおかしいのに、魚食って『牛の鶏肉って感じ』?」
ノブ「最高やん、漫才のボケやったら」
大悟「漫才のボケやったらな。いいボケしてるよ。でも目ぇ見てみ。本気やもん」
ノブ「え、天然ボケと思ってんの? ボケに決まってるやん。で、ディレクターにツッコまれて、テヘヘ、っていう」
大悟「だから、わざとボケた感じを出してんの?」
ノブ「あったり前やん」
大悟「“幻”2匹釣った時も、こんな顔してたで」

 VTRに戻ると、大仁田が「牛の鶏肉って感じですね」と言った後、店の主人が「鶏のささ身肉……」と言い、大仁田は「あ、牛じゃなくて海の鶏肉」と訂正した。もちろん、大悟がボタン。

大悟「間違いやん。ワシらが思うてる想像以上の間違いしてたやん。海のことを牛って言うてたやん。じゃあさっき、“牛”へ釣りに行ってたん? この人は“牛”に船を出してたん??」
ノブ「……メチャクチャ可愛いやん」
大悟「可愛いけど、そこをディレクターとか漁師さんがちょっとイジったら『オラァ!』って」

 アカハタの味噌汁が出て来た。大仁田が一口すすると「うわあ、日本人ですね。……(スタッフを見て)ん?」。もう大悟のボタンが止まらない。

大悟「……もう、凄いやん」
ノブ「ボケもツッコミもするんやで。メッシやん」
大悟「間もいい、セリフも最高やねん。あれはもう『ん?』だけでええんやけど、あれはこっちがやるから。ホンマに不思議がった時の『ん?』が出てるで」
ノブ「ちょっと天然とか、バカとか思ってる?」
大悟「技でツッコんでるってことか?」
ノブ「あったり前やん。全部や」
大悟「この『ん?』は最高に上手いけど……」

 大仁田が「ん?」と言った後、スタッフは「何も言ってないですよ」と返す。大仁田は、バカにされたと思ったのか「関西人って、イヤらしいんだよ」と呟き、この日のロケは終了した。

シイタケの味を、なぜか金の相場に例える大仁田厚

 翌日の早朝、大仁田はディレクターを誘い、4時半からプライベートで釣りに出掛けた。この日のターゲットは、大型魚のカンパチ。一本釣りだが、カンパチはアカハタやナメモンガラよりも遥かに大きい。カンパチの一本釣りは、我慢との勝負だ。
 3時間後、遂にカンパチがヒットした。カンパチを釣り上げた大仁田を見て、2人が同時ボタン。

大悟「釣りロケって、こんなに撮れ高あるん? 普通、釣れんよな」
ノブ「完璧やん。完璧。『今ちゃんの実は…』(時々釣りロケがある、関西の番組)に贈ろう」
大悟「“幻”は2連で釣るし、20kg級のカンパチ釣るし」

 釣りから戻った大仁田は『男メシ食堂』へ行った。ここではシイタケを栽培している。今度はノブがボタンを押した。

ノブ「もう充分よ」
大悟「(スタジオにいるディレクターに向かって)ヘッタクソやなあ。ロケのピークを知らんのか? 誰がここから落ち着いてシイタケ見んねん」
ノブ「大カンパチで終わり、でええねんって。あんな魚類の後に菌類を誰が見るん?」

 番組作りはともかく、八丈島のシイタケは「もはやシイタケではない」と言われる芳醇な味わいらしい。溢れ出る旨味は『ゴールデン・ジュース』と呼ばれるそうだ。
 シイタケを食した大仁田は、味の感想を「ゴールド」と言った。大悟がボタンを押す。

大悟「決まらんよ。決まってないよ。なんか考えて『さっき何か言うてたなあ……。あ、ゴールド』って、出てしもうた感」
ノブ「ゴールデン・ジュースのことやで」
大悟「金メダルやったら、まだ判るよ。この料理は金メダル級って」
ノブ「あー、それ飛びすぎ」
大悟「こっちが飛びすぎやねん。手前が金メダル。ゴールドはもう、誰も拾われへん」

 スタッフから『ゴールド』の意味を訊かれた大仁田は、「金の相場が上がってるということは、普通のシイタケじゃないってことだよ」と答えるも、スタッフは「はぁ?」と全く理解していない様子。今度はノブがボタンを押した。

大悟「ゴールデン・ジュースの方じゃなくて、金の相場の方やったん? 誰が判るん?? 金の相場が上がってるって、前に喋ってたの?」
ノブ「これが大仁田さんやねえ」
大悟「さすがやとは思うけど、大カンパチ釣った後やろ? 普通なら、あそこで終わりでええけど、シイタケ小屋まで行って、何食さしてんの? 昨日から」

 こうして大仁田厚の食レポ&釣りロケは終わった。どうやらロケ芸人としては長州力並み、アジャ・コングには程遠いようだ。

ABC『相席食堂』公式サイトより


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