長州&武藤が『相席食堂』新MC!? 『相席旅』をするのはライガー!

 7月21日(火)、関西地区ではABCテレビで放送された『相席食堂』という番組に、長州力と武藤敬司が出演した(他地区では違う日時で放送予定)。この番組は、漫才コンビの千鳥(大悟&ノブ)がMCを務め、ゲストが地方の食堂を渡り歩き、一般人と相席するという趣旨である。

 普段のこの番組は、『相席旅』に出掛けたゲストが一般人と絡む様子を、スタジオで千鳥の2人がそのVTRを見て、千鳥のどちらかが黙っていられなくなると『ちょっと待てぃ!ボタン』を押してVTRを止め、ゲストや一般人にツッコミを入れるというパターンだ。
 しかし今回は、千鳥に不測の事態が起こった場合の代役MCを決めるという企画である。『夢のMC超人タッグトーナメント2020』を開催して4組の『超人コンビ』で競い、優勝したコンビが千鳥の代役MCとなるわけだ。既に準決勝の第1試合が行われ、『夫婦超人コンビ』のかつみ♡さゆりが『仲良し超人コンビ』の美川憲一&神田うのを破って決勝進出を果たした。

 準決勝の第2試合に登場するのが『筋肉超人コンビ』の長州力&武藤敬司である。この迷コンビは以前にも、同番組の草野球に出場した。また、長州はゲストとして相席旅をしたことがある。
 優劣を決める方法は、長州&武藤が過去の相席旅VTRを見て千鳥と同じようにツッコむ様子を、さらに千鳥がそのVTRを見てMC力を採点するという、ややこしいものだ。

▼長州力と武藤敬司が『相席食堂』に出演、野球で大乱闘!?

長州力と武藤敬司が『相席食堂』に出演、野球で大乱闘!?


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ライガーのロケに、長州の「ちょっと待てぃ!」がない!?

 この日、千鳥にとって3本目の収録で、既に収録時間が4時間以上も経っているため、千鳥は2人とも疲労困憊。しかも、3本目に出て来る代役MC候補を千鳥は知らない。
 そこへ、VTR画面に登場したのは長州力だった。いきなり千鳥が2人同時に『ちょっと待てぃ!ボタン』を押す。
大悟「しんどい、しんどい、しんどい!」
ノブ「『筋肉タッグ』って言ってたからなあ。相方さんが“あの人”やったら疲れるわ」
 長州の次に出てきたのは、ノブが危惧した通り“あの人”こと武藤敬司。
大悟「お笑いコンビじゃないんやから。伝説のプロレスラーよ、2人とも」
ノブ「お笑いコンビよ……。あー、しんどい、しんどい」
 千鳥は前2本よりも疲れる審査になると予想。3本目で長州力&武藤敬司はたしかにキツい。

 そして、長州&武藤のVTR画面に登場したのは獣神サンダー・ライガー。ライガーは2年前、山形県白鷹町で相席旅を行い、そのロケ能力は意外にも千鳥からの評価が高かった。
 ライガーを見た武藤がすかさず『ちょっと待てぃ!ボタン』を押す。『相席食堂』の基本だ。
武藤「(長州に)何でガッカリしたんですか?」
長州「何でライガーが出てんの? ちょっと早すぎるよ、(ボタンを)叩くの」
武藤「これ(ボタンを)押すのが仕事だよ、今日」
長州「まだ早いって言ってんだ」

 すると、そのやり取りを見ていた千鳥が『ちょっと待てぃ!ボタン』を叩いた。
ノブ「(先輩に言われたら)縮こまるって! 長州さんとやるの無理やわ」
大悟「あそこは叩いてええよなあ。逆に叩かないと。もしかしてこの人(長州)、叩かん気かな」

 ライガーのVTRの続きが始まる。冒頭の挨拶で、ライガーがこう言った。
「聞くところによると、同じプロレスラーの長州力さんが、とんでもないことをしでかした、と。番組中、疲れたから帰っちゃった、と」
 ここで武藤がボタンを押す。
武藤「とんでもないことって、何をしたんですか?」
長州「そういうことを(ライガーが)言うとは思わなかったよ。(相席旅で)苦い思い出があんだよ。俺なんか(一般人に)寄って行ったら嫌がられてさあ。話し掛けても無視だもん」
 それを聞いた大悟が思わず「自覚があったんだ」と言い放った。もちろん、長州が本当にロケの途中で帰ったわけではない。

 ライガーのVTRが続く。画面を見ながら長州がブツブツ言うが、ボタンを押そうとはしない。武藤が「なんかあるときは(ボタンを)叩いて言ってくださいよ」と言っても、長州は「別にここで止めて、あーだこーだ言うアレはない」と取り合わずにいる。しかし、ノブは「そういう番組ですよ」と呆れて言った。
 その後もライガーのVTRが続くが、長州がボタンを押そうとしないから、武藤も押せない。大悟は「こうなったら押せんよ、どっちも。押したもん負けみたいになるもん」と言う。

 VTRでライガーはキャベツ畑にいるおじさんに話し掛け、青虫(モンシロチョウの幼虫)にキャベツを食われて困っている、という話を聞き出した。ここで武藤が「今(ライガーが)虫を食ったの?」と言うと、長州が「ウソだろ?」と言って初めて『ちょっと待てぃ!ボタン』を叩く。
 しかし、ライガーが食べたのはキャベツで、ノブは「やっと押したら、何もならんやん」とさらに呆れる。「何にもならんかったシーンやな、テレビ初」と大悟も同調した。

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ナゾの長州語『飛ぶ』の意味が判った!?

 ほとんど『ちょっと待てぃ!ボタン』を押さない長州を見て、別のスタジオにいる千鳥の2人がボタンを叩きまくり。それをいちいち書いていると収拾がつかないので、多くを割愛していることをお断りしておく。
 ボタンを押さない長州と、番組が成立しなくて困っている武藤とのやり取りがずっと続いた。

 しかし、たまにボタンを押したときの長州は冴えたことを言う。
長州「ライガーは(キャベツを)嫌々食ってるよ。青虫がいたキャベツを食ってるんだもん。そのうちコイツ、背中から羽が生えてくるよ」
 これには千鳥も爆笑した。青虫が食ったキャベツを食ってるんだから、ライガーもモンシロチョウになるはずだ、と。この発想は、長州にしかないかも知れない。

 キャベツ畑から離れたライガーは、一般家庭にお邪魔して『相席』、そこの家族と身の上話になる。ここで、なぜか長州がボタンを押した。
長州「普段、オレたちが会話しないようなことまで喋んなきゃいけないから、(ライガーが)しんどいのが判るんだよ。もう少ししたら飛ぶよ、コイツ」

 長州の迷言『飛ぶ』が出た! 以前の相席旅で、長州が『ソフトほたて貝柱』を食べたとき、スタッフに向かって「食ってみな、飛ぶぞ」と言った。「飛ぶぞ」って何?
「意識が飛んでしまうほど美味い」という意味だろうが、この時の大悟は「『食ってみな、飛ぶぞ』は、1回(クスリを)ヤッとる人なんよ」と表現した。
 しかし、今回の大悟は「さっきの『羽が生える』から繋がっとんかなあ」と分析する。長州にそんな計算ができるとは思えないが。

 その後、ライガーは地元の温泉へ行った。ライガーはマスクを着けたまま、尻丸出しの裸で温泉に入る。ここで武藤がボタンを押してド下ネタを言った。
武藤「マスク被って風呂に入るのも大変だけど、ライガーは下もマスクマンだからね」
長州「……オレは知らん。お前、ホントに飛ぶな~」
 千鳥が2人同時にボタンを押す。
大悟「『飛ぶな~』、どういうこと?」
ノブ「これなんだ、『飛ぶ』って」
大悟「『思い切ったこと』とか『ブッ込むなあ』とか、色んなので使えるんだ、『飛ぶ』は」

 ライガーは湯船に浸かりながらVTRの締めに入る。「色々なことを体験しながら日本というものを感じてみたいし、また海外に行って違いを比べてみたい」と至極まともなことを言って終わると、長州がボタンを押した。
長州「また来たい、って言わなかっただろう」
 それを聞いて、今度はノブがボタンを押す。
ノブ「イヤなこと言うなあ」
大悟「ライガーさんは、また来たい感じやったよ」

 長州は、よほど前回の相席旅で懲りたのだろう。長州が「お前(相席旅に)行った方がいいよ」と言うと、武藤が「本当に、根に持ってるね」と言って、長州&武藤のMCが終わった。

▼ルール無視の長州力に対し、武藤敬司は必死で番組を成立させようとした

千鳥からは意外な高評価、決勝進出なるか!?

 さて、長州力&武藤敬司のMC能力を、千鳥の2人はどう評価したのか?
 ノブは30点満点で24点、大悟は22点で合計46点と、意外な高得点となった。美川憲一&神田うのが43点、かつみ♡さゆりが44点だったから、これまでで最高得点である。

 得点の内訳は、ノブがコンビネーション、可能性、切れ味の3部門全てで高評価だった。大悟は、コンビネーションを高く評価しながらも、可能性と切れ味はやや低い点数になっており、その理由として「たまに長州さんが、武藤さんを引き締めるから。武藤さんのもっとノビノビしたプレーが見たかった」と語る。

 準決勝の相手は『MCガチ熱望芸人超人コンビ』(まだ公表されておらず、顔も隠していたが、明らかに漫才コンビのダイアン)。彼らの点数が『筋肉超人コンビ』より低ければ、長州&武藤の決勝進出が決まる。
『MCガチ熱望芸人超人コンビ』のMCおよび採点は来週の7月28日(火)に放送予定だ(関西地区以外は別の日時)。

 さあ長州力&武藤敬司は、千鳥不在の場合の『相席食堂』代役MCになることができるか!?


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