[週刊ファイト10月22日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
セルフプロデュースに長けていた猪木。オカダはどこまで猪木の域に近づけるか!?
・セ・リーグの展開と比べたら10倍面白い
・優勝候補が絞られてくるので面白味がないでしょ?
・若手を一気に売り出すならコロナ禍の今しかないのですが
・1番重要なのはオカダが少しでも全盛期のA・猪木の域に近づくことであって
複数エースから単独エースに。さらに大エースに成長した新日本プロレスのオカダ・カズチカ。オーラも出てきたが、「第2のアントニオ猪木」へのハードルはそんなオカダにとっても高過ぎる。果たしてオカダはどこまでA・猪木の域に近づけるか!?
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
東京プロレスのエースだったアントニオ猪木
A 『G1クライマックス』は今週末、いよいよ終盤を迎えますが、例年と比べてどうですか? 予想よりも盛り上がっていない印象も受けますが。
B コロナ禍で客入れをキャパの4割程度に抑えているのでそれは仕方ないでしょう。厳しい状況の中、米国勢も参加させて質の高い大会を提供している今年の『G1』を批判したら新日ファンの反感を買いますよ(笑)。
C まだ両国3連戦の興行成績が出ていないけれど、トータル的に成功と言えるんじゃないですか。『G1』優勝の行方にしても、9月中旬頃の時点でジャイアンツの優勝が90%決まってしまった(プロ野球)セ・リーグの展開と比べたら10倍面白い。
A 10日の大阪大会でオカダが鷹木信悟をマネークリップ(変形コブラクラッチ)で破って勝ち点10(5勝2敗)。優勝戦進出の可能性が高まった。
B 当然、記者、ファンの大半は今の時点でオカダが『G1』優勝を果たして来年の1・4で王者に返り咲くと見ていますが、もうひとひねりあるかも。
A 1回と言わず、2回でも3回でもひねってもらいたい(笑)。
C 私はもともと、『G1』覇者に1・4でのIWGP挑戦権を与えるやり方には反対なんです。集客を考えた場合、どうしてもトップクラスの3、4人に優勝候補が絞られてくるので面白味がないでしょ? たまにはキャリアの浅い若い選手が優勝して東京ドーム大会のメインイベントに出て来て大善戦するとかのストーリー作りがあっても良いと思いますが、今の新日プロは1・4から翌年の1・4までの流れがビシッと決められているので『G1』での超ビッグサプライズは期待できない。これは批判じゃなく提言ですが。
B 新日プロも、そろそろニュースター作りに着手しないと3年、5年という時間はアッという間に過ぎて手遅れになりかねない。若手を一気に売り出すならコロナ禍の今しかないのですが・・・。
記者座談会
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